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著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 386
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714043

感想・レビュー・書評

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    シリーズ2作目。今野敏作品の特徴が段々と分かってきた。彼の作品はシリーズものであっても常に一作だけ読んでも辻褄があうように綿密に書いてある。

    一見簡単な事のようにも思えるが他の人気作家たちはそのあたりをいかにないがしろにして自分のシリーズの人気にアグラをかいているかということに気づく。O氏のサメ君やK氏のジンギスカン鍋料理はその典型だろう。特にK氏のは・・・仮に何も知らない読者がK氏の作品だからと思ってジンギスカン鍋の第7巻を手に入れたとしよう。ハッキリ言って7巻から懸命に読んでもなにがなんだかサッパリ分からない筈なのだ。そう云うところのサービスを読者に対してK氏は絶対に遣ろうとはしないのだ!
    あ,いったい誰の本の感想を書いているのか分からなくなってきた。僕も同じ穴の狢だったのかもしれない。いつもすまぬ。

  • 基本的に警察黒田と、ニュースイレブン布施の2つの局面で進行していく。
    徐々に確信に迫っていくのに、飲み込まれていき、サラッと読むことができた。
    なかなか面白かったので、前後のシリーズも読んでみるたくなった。
    布施がかっこいい。


    (登場人物)

    [警察]
    黒田
    谷口


    [ニュースイレブン]
    布施
    鳩村
    鳥飼
    香山

    [マルガ教団関連]
    折田
    大岩
    三原
    五十嵐
    仁科
    岸田

  • スクープシリーズ2作目。今回は長編。一年前に起きた美容学校生の猟奇的バラバラ殺人事件と若い女性の連続失踪事件を追う。

    前作「スクープ」(「スクープですよ」より改題)と比べ、デスクの鳩村と捜査一課刑事の黒田の視点が主となっている。よって、彼らから見た布施の姿は余計に秘密めいているし、記者としてのセンスも光っている。飄々とした布施の言動に振り回されている鳩村と黒田の姿も楽しい。事件の方もきっちりと締め括られ、スッキリと終わってくれる。

  • あいかわらず不思議な魅力を放つ布施さんに魅了されてしまいました。
    警察の黒田さんでさえも虜にしてしまう(ちょっと違う)記者、おそるべし。
    そして、今野作品の登場人物は、みんな芯が通ったまっすぐな人ばかりで心地良いです。

    引用させて頂いた布施さんの台詞(p223)ですが、まさに現代のニュースに当てはまるなあと思いました。コメントならまだしも、ニュース原稿のなかに主観的な言葉を入れている場面を多々みかけるようになったように思います。政治のニュースであれば「くだらない」といったニュアンスのその党を批判するものだったり。
    それはあんたたちの主観だろ!とつっこんでやりたかった・・・・・・。

    報道する側もそうですが、自分たちも正しい情報を収集するべく意識だけでも持っているべきなんだろうなと感じました。

    お話はシンプルで読みやすかったです。
    これで「スクープ」シリーズも2冊目。個人的にはもっともっとこのシリーズが読みたいです。

  • ふむ

  • スクープシリーズ 第2弾

    美容学校生バラバラ殺人事件に興味を持った報道番組遊軍記者の布施。

    六本木界隈をうろつきながら情報を集める布施に、取材の秘訣や秘密を探ろうと番組デスク・鳩村や、事件担当刑事の黒田も布施にくっつく。

    迷宮入りしかけたこの事件が布施の行動によって動き出す。


    前回は短編で、今回は長編。
    長編はやや間延び感があって、短編のほうが話がまとまっていて好きかな。

  • ちょっとラストがあっけない感じだった。前作「スクープ」が良かっただけに残念。ただ、CIAの捜査官とのやり取りのハラハラ感は上手いなあと。

  • マスコミと警察。
    持ちつ持たれつ。自分の仕事をしただけ。でも相手のためにもなっていた。プロフェッショナルと思った。

    カルトと麻薬、横流しした女性が見せしめに殺される。
    事件が解決していくときのスピード感は良かった。
    モヤモヤが晴れて高揚感があった。
    スクープに拘泥せず、正義と権力、マスコミの怖さを知っている主人公、現実の世界にはいないだろう。

  • 楽しかった。報道記者の布施がなんともいえず魅力的。

  • 今野敏初めて読みました。布施さんがとても魅力的に描かれていて、作品に魅せられた。このスクープシリーズを読んでみたいと思った。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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