柿のへた 御薬園同心 水上草介

著者 :
  • 集英社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714203

感想・レビュー・書評

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  • ★2.5

  • 『蕣花咲く』『一朝の夢』の朝顔同心・中野興三郎が、御薬園同心・水上草介として帰ってきた。水上草介の名前を縮め、というよりヒョロっとした容姿で、ユラユラと受け止める性格から「水草」と渾名される。功名を求めず、のん気に生きる様は興三郎と同じだ。そして、こと植物に関する果てしない知識を有する一種のオタクで、本人の意思とは関係なく、その知識と気だてが人助けに通じていく展開も変わらない。一癖ある登場人物たちは、いつしか草介の掛け替えのない仲間になっていく。中でも、お転婆の千歳は特別な人になる様相だ。ほんわか心温まる一冊なり。

  • 2015.8.24

    小石川植物園で植物管理が楽しい水草同心の問題解決話。

  • 短編連作ゆえか、ラストがぱっとしない。
    文章が未熟。

  • さらっと読める癒し系時代小説。 あだなの「水草どの」はヒットでしたが、千歳の人物設定が極端すぎて今一つピンとこない。

  • 連続ドラマを観るようで、楽しかった。
    優しい人達の物語、ほっとします。

  • 小石川御薬園同心・水上草介。
    草花の知識を生かし、薬草栽培、生薬の精製に
    つとめている。女だてらに若衆髷を結い、袴姿で
    剣術道場に通うお転婆娘・千歳におされながらも
    揉め事を穏やかに収めていく連作短編集。

    主人公、水上草介、通称水草様のキャラクターの
    おかげもあってのんびりのほほんとしていて
    当時の日常の謎系の事件も起きるのですが
    すっごくハラハラすっごく泣けるという
    感じではなくてほんわか読めます。
    御薬園の緑が目に浮かぶような
    穏やかで爽やかな短編集。

    「安息香」「柿のへた」「何首鳥」
    「二輪草」「あじさい」「ドクダミ」
    「蓮子」「金銀花」「ばれいしょ」収録。

    植物についてわかりやすく説明されているし
    当時でもこういう効能があると
    わかっていたのかな…と思うとすごいなぁ~と
    わくわくします。
    個人的には親子の絆を描いた二輪草と
    みかたによって違って見える人の思いが描かれた
    あじさいが好きでした。

  • よかったぁ❤️
    心があったまる

  • L 御薬園同心水上草介

    シリーズモノの一作目なのか、この前に読んだやつよりも前にあたる模様。
    こちらから読んだ方がいろいろとしっくりしてマル。水草さんがちょっとしたことに気づいて解決するといった内容だけれど事件らしい事件はないしホノボノ。

  • どの話も、ほのぼのした気持ちになる(*´-`*)主人公の小石川御薬園同心・水上草介さまのお人柄かな(^^)あだ名の水草さまで呼ばれても、お転婆娘・千歳に振り回されても、のんびりしているところが良いなぁ♪それでいて、揉め事を収めてしまう!御薬園の風景にも心癒されて、お気に入りの一冊(*^-^*)

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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