幸福な日々があります

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 271
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714616

感想・レビュー・書評

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  • 決着つかないんだな。

    何かちょっと気持ちが分かる気がする。

  • 過去と現在を混ぜて書いてるのだが、わかりにくいところがあった。

    結婚生活って、皆が100年一度の恋をした結果ではないし、いつまでキラキラな思いで生活し続けられるのも多くはない。

    主人公は自分の感じる違和感に、とても素直だ。そして、その違和感をとるために全力を出す。

    分からなくもないが、私は自分勝手な感じの部分が共感できなかった。いるだろうなあ、あるだろうなあとは思うが。

  • うん、うんと頷ける部分も多かった。
    不思議な夫婦という感じもした。大人になりきれないようなフワフワした感じが最後まで続いた。

  • 好きで一緒なった夫婦が、10年後好きでなくなってしまい、どうするか?
    それに気付いた妻は出ていく事を決意し、夫は何故だか分からない。
    夫婦の堆積してきたすれ違いを見逃せない妻とそれにさえ気づかない夫。
    出ていく事を選び自分を取り戻そうとする妻に同調できるものとそうでないものを感じた。

  • 2013/3/21

  • こんな気持ちわかるる…と思ってはいるが、言葉にしてしまうとなんだか怖いと感じる場面がしばしば。
    ドキドキした分、終わり方が「ん⁈」だったのが残念。

  • 序盤比喩が多い文章にとまどったが、なれてくると一気に読んだ。
    いい夫なのに、夫婦の微妙なズレを感じた。
    目白と川崎。

  • 朝倉かすみは平易な言葉でずばずばと心に斬り込んでくるから恐い。
    自分が隠そうとしていたこととか、思い込もうとしていた事とか、信じようとしていた事とか。
    途中までは星五つだったんだけど、最終章のキレが悪かったので四つにした。

  • 揺れる。揺れる感じがする。時系列が行きつ戻りつするせいばかりではない。結婚の日々の実感や何もかもがリアル過ぎて、眩暈がするのだ。もう平行線は交わらないのか。

  • 離婚後(?)現在と結婚10年前過去を行き来して物語が進んでいく。
    大学助教授と結婚した森子だったが、気持ちが徐々に離れていく。
    それは今に始まったことではなく、新婚時代にも違和感を感じており、小さな綻びがだんだん大きくなっていき、森子は三行半を下してしまう。
    こう書くとドロドロした内容と勘違いなさる方もいらっしゃるかと思うが、森子とモーちゃん(夫)の関係が子供っぽいため一種独特の雰囲気があるためクスリとしまう場面も多々ある。
    でも、やっぱり世の夫が読むとショックを受けそう(苦笑)

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著者プロフィール

1960 年生まれ。北海道出身。04 年「肝、焼ける」で第72 回小説現代新人賞、09 年「田村はまだか」で第30 回吉川英治文学新人賞、19 年「平場の月」で第35 回山本周五郎賞受賞。

「2021年 『ぼくは朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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