ジ、エクストリーム、スキヤキ

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715026

感想・レビュー・書評

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  • さあ映画はどう展開していくかな。

  • スキヤキっていうのは日本人ならみんな知ってるはずだけど、家によってレシピが全然違ってたり、時には様相すら異なっていて、「え? おまえんちのスキヤキってこんななの?」って衝撃を受けたりもする。
    そういう「一家伝来の食べ物」っていうのは、もはやその人の育ち方や流儀や価値観すら表す小道具なのだな、と思ったりした。
    形なんてどうでもいい。特別な仲間と、特別な場所で鍋をつつく。
    これぞスキヤキ。いや、スキヤキを超えたそれはもう、ジ・エクストリーム・スキヤキ。
    大事なのは「何を食べるか」ではなくて、「誰と食べるか」、「どこで食べるか」。

    「和食」が世界文化遺産に認定された昨今ですが、
    日本人にとって欠かすことの出来ない重要なコミュニケーションツールであり、
    そして時には湯気や匂いのように人の内面すら立ち昇らせてさらけ出させてしまう「鍋」という文化をこそ、
    ぜひ日本の食文化の象徴として、世界に。

  • あぁすき焼き食べたくなるんだろうなぁーと思いながら読み始めたけど、それより何より学生時代の気持ちとか匂いとかが蘇った。
    なんか、青春映画みた気分になる小説でした。

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著者プロフィール

1977年生まれ。劇作家、演出家、俳優、小説家。和光大学人文学部文学科在学中に劇団「五反田団」を旗揚げ。2005年『愛でもない青春でもない旅立たない』(講談社)で小説家デビュー。同作が野間文芸新人賞候補となる。2006年、『恋愛の解体と北区の滅亡』(講談社)が野間文芸新人賞、三島由紀夫賞候補、2007年、『グレート生活アドベンチャー』(新潮社)が芥川賞候補に。2008年には、戯曲「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞受賞。同年、『誰かが手を、握っているような気がしてならない』(講談社)で三島由紀夫賞候補。『夏の水の半魚人』(扶桑社)で第22回三島賞。その他の著書に、『逆に14歳』(新潮社)などがある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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