ジ、エクストリーム、スキヤキ

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715026

感想・レビュー・書評

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  • めんどくせー。ひたすらめんどくさい青春の1ページ。4人のうち3人は30代半ばだから青春というにはちょっと薹が立っているけれど、とにかくこのめんどくささは若い人の特権なんじゃなかろうか。
    何かを集めるコレクターとしてのオタクでは無いけれど、相手との距離感を模索しながら場の雰囲気に合わせて自分を演じるのは真正の「お宅」だと思う。(今時のオタクはカミングアウトして堂々としているから違うかもだけれどね)
    「あーでもないけれど、こうでもないかもしれないけれど」みたいな思考の無限ループ。あー、めんどくさい。

  • 学生時代の友人と10数年ぶりに会い、その友人と4人でスキヤキをするためにドライブにでかける会話が中心の物語。なぜスキヤキなのか、それも今までにないスキヤキなのか、ばかばかしいような想いもそれぞれのつぶやきも青春の1ページとして共感できる。亡くなった友人が最後までなぜそうなったのか、想像にまかせられているところが「桐島、部活やめるってよ」に似た感じがする。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“今週の新刊”で登場。
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/10.html

    前田司郎  「ジ、エクストリーム、スキヤキ」

    「もう、若くはない。だけど何かを諦めてしまったわけでもない。そんな、男心の赤裸々な部分がこの物語のポイントになっています」(代官山蔦谷書店ブックコンシェルジュ 間室道子さん)


    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php

  • よくある話といえば、よくある話。女子的には。
    過去の男の人を見て、今の男の人とのことを決められる・・・みたいな。
    それを、男性作者が書いたところがスゴイな、(正直だな。勇気あるな。)と思った。
    そして、これを読んで、始終、スキヤキが食べたくなった。
    そういえば、実家にいる時って、しょっちゅうスキヤキが出てきてたけど、あれって、贅沢な事だったんだな・・・・。
    はー。今でも家のスキヤキが食べたい!

  • 学生時代が懐かしくなった。そうそう、学生時代ってそういう時期だよね、って感じ。でも、後ろばかり向いてもいられない。

    スキヤキをしようと思い立つくだりや、行き当たりばったりに行動していく様子のスピード感は魅力。

  • スキヤキ食いたし。
    大人についてのくだりがよい。
    映画観たいが、家でまったり観たいタイプかもしらん。

  • 昔のことを思い出してしまった。うまい!の一言

  • 過去は大切だけど、囚われたらいけないし、邪険にしてもいけない。のかなあ難しい。

  • 学生時代を思い出した。夜中に、友人4人くらいでふらっと車ででかけて、ラーメン食べて、適当に走って、海を見て、また適当に走って。ただひたすら楽しかった。ずっとこの夜とこの道が続けばいいと思った。そんな学生時代を思い出した。

    追記:
    読んだ後、ちょっとずつ振り返ってみたけど(読後、小説の世界感がなかなか居座って抜けなかった。じわじわと)登場人物の大事なところは結局ほとんど語られないままだったんだなあと。情報量は極めて少ない。それでもこの人物達やら距離感やらに共感しているのは、やっぱり同じような想いを過去も今も抱いているからなのかなぁとぼんやり考える。読む世代や時代が違うとたぶん文脈から感じることもきっと大分ちがうんだろうけど。
    映画の予告編を見たけど、ちょっと小説と映画ではストーリーとか人間関係がちょっとずつ違うっぽい。

  • 全然知らないで読んだけど、ピンポン組で出演する映画になるらしい。

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著者プロフィール

1977年生まれ。劇作家、演出家、俳優、小説家。和光大学人文学部文学科在学中に劇団「五反田団」を旗揚げ。2005年『愛でもない青春でもない旅立たない』(講談社)で小説家デビュー。同作が野間文芸新人賞候補となる。2006年、『恋愛の解体と北区の滅亡』(講談社)が野間文芸新人賞、三島由紀夫賞候補、2007年、『グレート生活アドベンチャー』(新潮社)が芥川賞候補に。2008年には、戯曲「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞受賞。同年、『誰かが手を、握っているような気がしてならない』(講談社)で三島由紀夫賞候補。『夏の水の半魚人』(扶桑社)で第22回三島賞。その他の著書に、『逆に14歳』(新潮社)などがある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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