ミチルさん、今日も上機嫌

著者 :
  • 集英社
3.36
  • (11)
  • (74)
  • (100)
  • (14)
  • (4)
本棚登録 : 579
感想 : 75
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715613

作品紹介・あらすじ

美魔女と呼ばれるミチルはバツイチの45歳。諦めきれない厄介な世代。人生初、恋人に裏切られ、仕事まで失った自己中女が、地味なバイト仕事を通じて様々な人達と接し、今後の人生の活路を見出していく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 45歳独身バツイチの主人公。
    年齢だとか、結婚歴だとかで、人の価値をなんとなく想像するところがあるな、私は。
    この主人公は、前半はかなり痛々しくて、見ていられなかった。別に自分の立場を客観的に見ろ、って言いたいわけではないけれど、等身大の自分を受け入れて、そこから一歩進めることもあるんですよね。

    出会う人たちとの対話で、気付いたり、行動したり、変化が生まれる。だから、素直に過ごせるようになろうと思いましたとさ。

  • バブル時代を生きてきた45歳バツイチ女性が職をなくし、地道にバイトをしながら自分の足で道を切り開く話。
    序盤は女性の見た目にばかり価値を見出していて読んでいて不快な場面もあるが、チラシ配りのバイトや家賃交渉の代行を通して価値観を改めていく様子に感心した。ミチルさんの場合は交渉術など、自分の得意分野を活かして働くことでみんなハッピーになれると思う。
    家賃交渉については普通に勉強になった。交渉次第で毎月の固定費が下がるのは大助かりなので、自分の住んでいる場所の家賃相場は定期的にチェックするのが良さそう。

  • 45才バツイチの女性、いろんなことに躓いたタイミングで改めて今後の人生に向きあっていく。文章に惹き込まれてサクサク読み進めてしまいました。華やかな過去から一変したミチルの今後の生き方も興味深い。

  • 色々あるけど、生きてるっていい。
    優しい作品。

  • さくさく読める。
    40代後半の女性、バツイチ。
    恋愛に生きてきたのか?と思いきや…
    そういう訳でもなく、なんとなーく生きてきた人生を改めて振り返り、自分で少しずつ生きていこうと歩き始める。

  • 28作者とはおおよそ一回り違うので、まさに結婚前夜の浮かれた時代でした。タクシー捕まえるコツはカバンを体の前で両手で持って、予約の札が出てる車の横でジッとしておく。そうすると運ちゃんが「どこまで」って聞いてくれる。近距離避けのお札だったそうです。多種多様な時代です。ミチルさん頑張ってね。

  • 分かりやすい文章でサクサク読めました。

    登場人物が個性があるので、色々な人に当てはめて読んでしまいました。

  • これまであまり読んだことのないタイプの作品でした。私もバブルは経験していないが、聞いたことはある話が多く、そうだったらしいという感じでした。

  • バブルを経験し、気がついたら45歳となっていたどん底のバブリー女のミチル。生まれて初めて男に振られ、職まで失う事に。
    いやあ、でもバブリー女は強いんだなぁ。

  • 45歳という同じ年代に親近感は湧きつつ、バブル後の就職氷河期時代だったため、もう少し早ければバブルの恩恵でも受けれたのかな?とちょっと残念に思ったり。それでも今の時代の人には、そんな昭和な時代って異世界の話しのようなんだろうな。

全75件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

原田ひ香の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×