- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087716146
感想・レビュー・書評
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福井県,七符清陰高校男子バレーボール部。
部員数も少なく,それほど力もなかった部活だが,能力は高いが緊張しいで試合で今ひとつ力が出しきれなかった黒羽祐仁(ユニ)と,卓越した才能と技術を持ち,人一倍努力もしているが,人間関係が不得手な天才セッター灰島公誓(チカ)が入り,バレー部として強くなりつつある。
主将小田,副主将青木の3年コンビ,病気のため日光に当たることのできない棺野,二年の春にラグビー部から転部してきた大隈,リベロ外尾,控えの内村の2年生。
それに1年のユニチカで春高バレーの予選に挑む。
春高を目指すのに福井県での最大のライバルが福蜂工業高校。
夏の高校総体と冬の春高バレー,5年連続出場中。
福井No.1と言われるアタッカー三村統(すばる)を擁する福蜂工業に勝ち目はあるのか……。
前作同様,章ごとに主人公となる人物が入れ替わりますが春高を目指すスポーツ青春物,王道の物語です。
ユニチカに限らず,それぞれの人物が魅力的。
身長は低いけれど,ガッツと情熱,キャプテンシーのある主将小田。
クールで理知的,一筋縄ではいかない策士タイプの青木。
中学の頃はひ弱だったのに高校でめきめき成長を遂げている棺野。
そのほか福蜂のエース三村とマネージャー越智,それぞれ背負っているものや思いが感じられてよいのです。
いやあ,王道のスポーツものっていいですねえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絶品な男子高校生中心なバレー青春小説、第二弾。今回は、県の強豪ライバルチームサイドと交互に語られます。ライバルチームのお互いの「かけがえない感」と、その安定感ゆえなゆらぎとか、ユニの周囲からの愛されっぷりとか、チカの周囲が見えてきたからなゆらゆらっぷりからラストの「バカ」っぷり、ぷりぷり楽しませていただきました。移動中にちょーニヤニヤしてしまった。「ハイキュー!」とか「おお振り」が好きな人は間違いないです。大おすすめ!
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思わず、ため息が出る。
気づいたら、時間を忘れて読み進めている。
上を目指すって、頑張るって、かっこいい。 -
ライバル校も登場する2巻。そんなに!!?と思うくらいライバル校――福蜂高校の描写がたっっぷりで気がついたら好きになっている(笑)魅力的過ぎるんじゃ――っ。白熱の試合シーンはまさに「手に汗握る」熱戦で、どっちも勝って!!とむちゃくちゃなことを思ってしまいます。
勝敗が決するところは何度読んでも泣いてしまいます……。 -
グワーッと頭掻きむしりたくなるくらいドキドキするんだけど!なんなのこれ。もう、全員愛おしくて、心から応援したい。だもんで、それぞのパートで泣けてくる。こんなに全員応援したくなるスポーツものってちょっとないかも。
きわめつけはあれだよね、どんだけツンデレだよ!しかも天然物だ。
もう、いろんな意味でびっくりだ。大好きだ。 -
いよいよ春高予選。県内最強の福蜂工業との出会いとそのチームとしての完成度に触れ、揺れる清陰のメンバー。
ここまでもちろん清陰を応援して読んできているけれど、このsecond seasonではその最大の壁となる福蜂工業のバレー部員達の様子も交互に描かれ、単なるライバルとしてではなく、徐々に双方応援したくなる。
負けられない理由は誰にだってあるよね…春高への切符が一枚しかないのが歯痒い。
怪我とか才能とか身長とか将来とか色々な問題に悩まされる高校生。
読んでいる側も同じ様に熱くなり、時には泣きたくなった。
いいなあ、部活に賭ける青春。
個人的にバレーボール好きなので文字でも試合の様子が目に浮かぶ。
荊ちゃんパートは相変わらず荊ちゃんも棺野も物凄い可愛い…てかもうほぼ公認じゃん…
私も越川選手の大ファンなので分かる!分かるよ!と思いながら読んでた。
でも男子の破壊力も女子の丁寧なラリーもどっちも好きだ。 -
シリーズ続編。登場人物の魅力度が高くて、誰にでも愛着が持ててしまう。
今回はライバル校視点あり。
清陰メンバーだけでも魅力的でお腹一杯なのに福蜂メンバーたちも素敵でした。
とにかく終盤はページをめくる手がとまらなかった。 -
とうとう春高予選が始まる。
強豪、福蜂工業高校に、清陰高校は挑む。
ありがとうございました…。感無量。
どの試合もほんとはらはらするし、すごかったです。(語彙力)
福蜂の三村くんもかっこよかった…。
序盤を福蜂のマネージャー視点に持ってくるあたりがほんとうまいです。 -
ため息しか出ない。
読み終わった後もずっと余韻に浸かっていたいような、文句無しの青春小説だった。
一人ひとりがそれぞれの向き合い方でバレーに向かっている様が本当にキラキラしていて、登場人物全員が愛しくなる。
今回は清陰高校メインの話だけでなく、対戦校である福蜂工業についても事細かに描かれていた。
だからこそどちらの高校にも愛着が湧き、純粋に清陰だけを応援することができなかった……。
清陰対福蜂の試合は本当に臨場感たっぷりで、読んでいる場面ごとに、自分がコートの横で試合運びを見ていたり、福蜂の応援席で声を枯らして応援したような感覚になった。
これは続編を期待せざるを得ない