トリニティ、トリニティ、トリニティ

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 119
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716825

作品紹介・あらすじ

オリンピックに沸く2020年夏の東京。
「目に見えざるもの」の怒りを背負った者たちが立ち上がる――ノンストップ近未来長編!

「20世紀最大の呪いは、原子力の発見とその実用化だった。
小林エリカは核に取り憑かれた作家だ、いや、核に取り憑いた巫女だ。
その予言は私たちを震え上がらせる」
――上野千鶴子氏(社会学者)

【著者略歴】
1978年東京生まれ。作家・マンガ家。2014年『マダム・キュリーと朝食を』で、第27回三島由紀夫賞・第151回芥川龍之介賞にノミネート。その他の著書に『親愛なるキティーたちへ』、『彼女は鏡の中を覗きこむ』、『光の子ども』(第1巻〜第3巻)など。

感想・レビュー・書評

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  • 不幸の石が囁く、性と原子力とオリンピックの歴史というレースの横糸。熱狂の裏にべっとりとまとわりつくようなそれは識ること感じることが大切だと思う

  • チャレンジングな展開で、私には難しかった。そんな本があることを教えてくれた一冊。

  • 老人たちが<不幸の石>を手にすると、惹き寄せられるように放射性物質に向かっていく。放射能にまみれたお札を撒く。認知症ではなく新種の病気、トリニティ。自称アーティストのRe、祖母が放射能テロを起こす。祖母と姉妹と娘、過去、そして今の東京オリンピック。

    シュールでコラージュのようなものがたり。引用・参考文献多数、アーティストによるアートの一環、現代の空気を捕まえているのでしょう。

  • 難解すぎる。
    読み進めるのが難儀だった。

  • 面白かった

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著者プロフィール

小林 エリカ(こばやし・えりか):目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得た作品を手掛ける。著書は小説『トリニティ・トリニティ・トリニティ』『マダム・キュリーと朝食を』(共に集英社)、『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、コミックに“放射能”の歴史を辿る『光の子ども 1-3』(リトル・モア)、絵本に『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)他。私的なナラティブと社会のリアリティーの狭間を追体験するようなインスタレーション作品も国内外で発表し、主な展覧会は個展「野鳥の森 1F」(Yutaka Kikutake Gallery) 、「りんご前線 ? Hirosaki Encounters」(弘前れんが倉庫美術館)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館)他。近年は、音楽家の寺尾紗穂とかつての歌を甦らせる音楽朗読劇シリーズ「女の子たち風船爆弾をつくる Girls, Making Paper Balloon Bombs」の脚本も手がけている。

「2024年 『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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