ハヤブサ消防団

著者 :
  • 集英社
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感想 : 515
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087718096

作品紹介・あらすじ

東京から父の郷里・ハヤブサ地区に移住した売れない作家の三馬太郎。
田舎暮らしを楽しむはずが、地元の消防団入りした彼を待ち受けていたのは連続放火事件だった。
息もつかせぬ展開の、池井戸潤まさかの“田園"ミステリ!?

【著者プロフィール】
池井戸潤(いけいど・じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」「アルルカンと道化師」)、「下町ロケット」シリーズ(「ガウディ計画」「ゴースト」「ヤタガラス」)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『ノーサイド・ゲーム』『シャイロックの子供たち』などがある。

感想・レビュー・書評

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  • 半沢直樹で有名な池井戸潤さんの最新作。
    著者の作品は、悪い組織や上司に"倍返し"をする爽快なイメージがあるが、本作は全く異なるミステリーである。
    著者の新たな作風を読めたのが、ファンとしてうれしかった。

    東京から田舎のハヤブサ地区へ移住し、消防団へ勧誘された主人公。
    連続放火事件の真実とは?
    新興宗教と事件の関連とは?

    ムラ社会的な人間関係の描写と最後までわからないミステリーがおもしろかった。
    シンプルで読みやすいミステリー小説です。

  • 人の心が弱っている時に唯一の救いとなり支えるかのような宗教団体は実は、そういう人を支配する暴力集団だった。宗教団体に乗っ取られそうになるハヤブサの人達との戦いが面白かった

  • 久々の池井戸先生


    テンポも良く、とても読みやすかったです



    登場人物や地名が多くて
    把握するのには時間がかかりましたが

    むしろ把握しきれてないまま
    読んでいった感じです 笑


    題名から消防団のみんなで
    事件を解決してくのかと思ってましたが
    違ってましたね
    読み終わってから改めて人物表を見ると
    なるほどと思いました

    むしろ前半では
    全然注目されてない人も載ってて
    この人なんかあるかな?って気にさせられますよね笑


    私の出身が名古屋なので
    話し方など親近感を覚えながら
    楽しく読ませてもらいました(^^)


    池井戸先生もミステリー書くんですね

    個人的にはもう少し
    あっと驚く展開が好みかもしれないです
    すいません。

    そして池井戸先生っぽく
    もう少し町長をあっと言わせたかった笑


    とはいいつつ、
    楽しく読ませていただきました


    もうドラマ化が決まってるんですね!
    さすがです!!

  • 思ったほど、ワクワクしなかった。
    内容は、少し違っている所はあったものの、
    テレビを先に見たのは、失敗だったのかも。

  • ウーン、長かった〜
    文字は小さめ、しかも分厚い。
    人一倍読むのが遅いので、読了するのにとても長く時間がかかってしまいました。

    とはいえ最後までハラハラさせる展開で、
    飽きさせないストーリー…面白かったです!

  • しばらくの間、積読してあった本。ドラマ化されると知り、ドラマを観る前に読んでしまおうと、手に取りました。間に合いましたぁ!!!

    田舎でおきた連続放火犯の真相を暴くミステリーという感じでしょうか。今までの池井戸作品とは少し異なる作風。

    出てくる人出てくる人が、みんな犯人に見えてきてしまいハラハラドキドキ感がありました。

    ドラマが楽しみになりましたっ!!!

  • ジワジワとくる面白さ。

    父の故郷である田舎に移り住んだミステリ作家が、成り行きでハヤブサ地区の消防団に入ることになり、次第に謎の連続放火事件に巻き込まれていく。

    序盤は主にハヤブサという町、住人、消防団の仕事について焦点が当てられる。
    中盤あたりから事件の真相に近づいては遠ざかりを繰り返しながら、少しずつ、だが確実に、犯人を追い詰めていく。
    その過程が地味なんだけど面白い。

    終盤にかけては、どんどんスピード感が加速していく。
    ソーラーパネル事業、新興宗教団体など様々な事柄が絡み合い、パズルのピースがどんどんハマっていくように、事件の真相が明らかになっていく。
    ここまでくると、もう先が気になって仕方なかった。

    田舎ならではの人の温もり、故郷への想い、守るべきもの。
    そういった部分がミステリーと掛け合わされていい味を出している。
    こういうミステリーもあるのかぁ。

    初めての池井戸潤さん作品。
    少し敷居が高いと感じていた作家さん。全然そんなことなかった。下町ロケットも読もうっと。

    • 松子さん
      オーディブラー土瓶→おどんちゃん
      オーディブラーひろ→おひろ

      んー♡なんか可愛い(^^)
      心で思った事をコメントに書いてみただけなのっ!ご...
      オーディブラー土瓶→おどんちゃん
      オーディブラーひろ→おひろ

      んー♡なんか可愛い(^^)
      心で思った事をコメントに書いてみただけなのっ!ごめんちゃい

      ひろ、どんちゃん、おはよっ♪
      今日も一日無事故で〜
      2022/11/15
    • ひろさん
      オーディブラー土瓶→おどんちゃん
      オーディブラーひろ→おひろ
      オーディブラー松子→おまつ

      ほんとだぁ♡なんか可愛い~!
      オーディブラー三兄...
      オーディブラー土瓶→おどんちゃん
      オーディブラーひろ→おひろ
      オーディブラー松子→おまつ

      ほんとだぁ♡なんか可愛い~!
      オーディブラー三兄妹だねぇ

      はーい(* ˊᵕˋ )ノ
      まつも無事故でね~♪
      2022/11/15
    • 松子さん
      ふふ、なんか可愛いっ(*´꒳`*)
      ほんわかぁ〜♪
      ふふ、なんか可愛いっ(*´꒳`*)
      ほんわかぁ〜♪
      2022/11/15
  • 年末年始に義実家へ行ったのですが、到着早々にお義父さんがスッと渡してきた一冊。
    お義父さんは東野圭吾さんと池井戸潤さんが好きで、以前一度本の話で盛り上がったことがあるので、それからお邪魔するたびに新刊を貸してくれるのです(笑)

    本書は池井戸さんとしては新境地となる?本格ミステリ。

    ※※※

    都会から父親のふるさとでもある田舎のハヤブサ地区へと移住した作家・三馬太郎は、そこで勧誘されて消防団に入隊することになる。

    一見平和で美しい村で、放火と見られる出火が何件か相次いでいることを知った太郎は、事件のことを調べ始め──

    ※※※

    移住先の田舎の表現が秀逸で、リアルなんだけどこんなところに住んでみたいなぁと思わされる。

    ストーリーとしては…全体的に自然の美しい描写とともにゆったり進むけれど、読みやすくて面白いのでどんどん読める。
    最後だけがちょーっと早足だった気がするので、そこだけは少し残念かな。

    とりあえず帰る日までに最後まで読み終えられて良かったです(笑)

    • mochimochiさん
      こんばんは〜♪

      お義父さん面白いですよねー笑
      滞在中の数日で読まなきゃいけないのがちょっとプレッシャーなんですけどね!笑

      池井戸さん作品...
      こんばんは〜♪

      お義父さん面白いですよねー笑
      滞在中の数日で読まなきゃいけないのがちょっとプレッシャーなんですけどね!笑

      池井戸さん作品は私も結構読んでて、でも本作品はちょっと毛色が違って新鮮でした。
      またいつか読んでみてくださいね!
      2023/01/10
    • 1Q84O1さん
      プレッシャーのかかった読書!?
      大変そう…w

      ぜひ、お義父さんに借りて読んでみますねw
      プレッシャーのかかった読書!?
      大変そう…w

      ぜひ、お義父さんに借りて読んでみますねw
      2023/01/10
    • mochimochiさん
      ぜひぜひ滞在中に!笑
      ぜひぜひ滞在中に!笑
      2023/01/10
  •  池井戸潤さんが得意とするテンポの良いストーリー展開に引き込まれました。
     いつもの、弱小集団が困難を乗り越え巨大組織に立ち向かい、勧善懲悪でスカッとさせてくれる構図が、今回は様相を異にしています。自然豊かな集落を舞台に、素人作家が事件に巻き込まれ、謎の解決に挑むミステリー仕立てとなっています。
     のどかな田舎のはずが、不穏な出来事や怪しい登場人物が多く、逆に賑やかになっている嫌いはあります。しかし、消防団絡みの仕事内容や田舎の風景描写がリアルで、居酒屋でのご当地グルメも多く登場し、飽きさせません。
     終盤、仕方なく入った消防団だったのですが、警察の緩慢さに危機感を感じた主人公が、「ハヤブサ地区はハヤブサ消防団の手で守る!」と意識が変化していき、息をつかせない展開となるあたりが、池井戸さんの真骨頂といったところでしょうか。
     これまでのスカッと爽快な読後感が、個人的には余韻が残り哀愁漂う結末となり、もしかして賛否が分かれるところかもしれません。

  • ハヤブサ地区という場所で新生活をスタートさせた作家・三馬太郎が、相次いで発生する放火事件の真相を追っていく物語です。

    池井戸潤さんといえば、銀行や中小企業を取り上げた作品のイメージが強いですが、本作は少し雰囲気が異なります。
    "融資"や"下請"なんていう単語は一切出てこない、いわゆる田舎のまちを舞台にしたお話です。

    ハヤブサ地区で連続して発生する放火事件は、単なる愉快犯的な放火ではなく、田舎独特の人間模様なんかが絡み合ってきて事件はどんどん複雑化していきます。
    季節が巡り、周りの風景の変化を感じながら少しずつ謎を解き明かしていく太郎と共に、読者の立場からじっくり読み進めていくことができました。

    夏に中村倫也さん主演でドラマ化されるみたいなので、ぜひ映像でも観たいなと思います。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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