焚火の終わり(上)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087741056

感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介
    茂樹の母が遺したノートに記された謎の言葉「許すという刑罰」。差出人不明の手紙。異母妹・美花の出生をめぐる奇妙な謎と秘密。二人は本当に兄妹なのか? 二人は越えてはならない河を渡った。

  • 少し陰鬱な気持ちにもなる宮本作品らしい作品でした。

  • 読ませる

  • 名作

  • 半分だけ血が繋がった兄と妹。
    離れ離れで生活し、数年に一度会う間柄の二人。
    やがて成長して大人になった二人は、お互いの肉親が亡くなった時、改めて妹の出生の秘密、血の繋がりの有無を知りたいと思うようになる。
    異母の兄妹と思われた二人の関係は、実は同じ母親から生まれた間柄か、それとも全く血のつながらない関係なのか-。
    調べていく内に今まで知らなかった事が次々と明らかになり、二人は自然にお互いを異性として見ている事に気づく。

    宮本輝さんの本にしてはとても読みやすい本です。
    大体この人の本は登場人物の思考回路が複雑で、ああでもない、こうでもないと行ったり来たりする話が多いんですが、これはその辺がサラッとしていて、シンプルにストーリーが描かれていると思いました。
    所で全然関係ないけど、この本のタイトルをずっと「ぼんかのおわり」と読んでました。
    恥ずかしい~。
    何で「たきび」と普通に読まなかったのか我ながら不思議です。
    人間の煩悩や罪を感じる作品だからかな・・・。
    上巻だけ読み返しましたが、もしこの上巻を読んだら、絶対下巻を読まずにはいられないという終わり方です。

  • やはり文章力がすごい。
    ぐいぐい引き込まれる。

  • 10年ぐらい前に買って、あれから何回も読んでいます。

    近親相姦ものとは言うけれど、破滅的な結末もなければ

    三角関係に陥って、二人の仲が引き裂かれるわけでもない。

    とにかく自分が傷つかなければ、それでいいんでしょう。って開き直り

    すらかんじ。

    読み進めていくにつれて、出生の秘密だなんてどうでもよくなってきますね。

    下巻はエロシーン続出。これも一つのみどころ(?)

  • 2011.08.05

  • 【再読】

  • 異母兄妹なのか異父兄妹なのか?
    これからのふたりの行方は?

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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