光の帝国―常野物語

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著者 : 恩田陸
  • 集英社 (1997年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087742923

光の帝国―常野物語の感想・レビュー・書評

  • 何年も前にこのシリーズは一度読んだことがあり、面白かったということは覚えていたのですが…年を重ね、その頃とは価値観が少し変わっているであろう今読んでも、やっぱり面白かった。

    表題作でもある、光の帝国が一番好きです。哀しいお話ですが、読んでいて本当に、光に溢れた情景が目に浮かびます。そんな雰囲気がとても好きです。

  • 常野という不思議な力を持った一族の話。
    短編集なので読みやすい。

    カフェで読んでたから1人泣きそうになってヤバかった。特に光の帝国と黒の塔。

    この名前さっき出てたなぁとかあって、
    前の話を見返しながら進んで行くから読み終わるのに時間がかかった。
    続編も作りやすそうだし、アニメ化や映画化しても面白そう。

  • 特別な力を持つという、常野一族のお話。短編連作なのだが、ひとつひとつの話がよいだけではなく、全てを通して一冊読み終えた時の読後感がなんとも言えない。恩田陸さんの本はあまり読んだことがなかったが、言葉がすとんと自分の中に入ってくる感じでとても読みやすかった。
    様々な場所に散らばっていた常野一族が集まってきているが、その先にどんな物語が続くのだろうか。ぜひ続編も読んでみたい。

  • 連作短編集。
    常野一族がどんな活躍をするのか、続きが楽しみ。
    読後感が良かった。

  • ネットで知り合ったangieさんに教えていただいた本です。
    恩田陸さんの作品には幾つかの傾向があるようで、私も読みやすいものとちょっと難しいもの、なかなか中に入っていけないものがあります。
    常野物語は、とても読みやすい作品に入ります。

    ひどく懐かしい感じのする短編集でした。
    不思議な能力を持つ種(というのが良いのかどうかわかりませんが)の様々なエピソードです。
    彼らもどうやら人間の一種ではあるようだし、特に血族というわけではないようだ。だから一族という風に括ることも出来ないと思うのだけれど、普通の人に害を与える訳でもないし、何かを求める訳でもない。きっとただ自然にそこに在るのだろう。
    彼ら常野の能力は一律ではないようで、限りなく知識を蓄積できたり、遠くのことが見えたり聞こえたり、あるいはポーの一族(萩尾望都)のように、長命で多くの時代に痕跡を残した人物がいたり、空を飛べたりするらしい。
    優しい気持ちで読めるのは、彼らがその能力故に悩んだり争ったり対立したりせずに、ただ淡々とそこに在る、そのことを特殊だとも思わず、哀しんだりもせずそういうものだとして生活しているせいだろう。
    もちろん、いろいろと悲しいことに遭遇している人たちもいる。けれど、種の中で労りあい、見守りながらゆったりと自然に任せている。そういう人たちが自分で立ち直る力を育てるまで、余計な手出しはしないのだ。
    幾つかの短編の中で、同じ人物が描かれていたり、兄弟が登場していたりという連鎖もあるし、ちょっと系統が違うのかな?と思えるような話もある。
    だがどれもが、もっと読みたい、と思う話ばかりである。このシリーズはまだ何冊か出ているようなので、楽しみが増えました。
    angieさんありがとうございました!

    ところで、彼らのことではなくて、実際にこういう一族っているんじゃないかと思いませんか?もしくは私たちがかつてそういう一族だったのか…。
    どんな力があるとかは全くわかりませんけど、居るような気がするんですけどね。今はどうかわかりませんが、きっと昔(どのくらい昔だろう)は普通にいたんじゃないかと思うのですけど。
    妖怪譚とか、奇談とかには事欠かないでしょう?それにこういう一族の話ってヴァリエーションいろいろあるけど、なんとなく似てるし、妙に懐かしい感じがするんですよね。
    妄想です…、きっと。だけど、もしかしたら………。

  • 常野一族に関わる短編集。
    超能力集団とは少し趣が異なり、太古から続く神話的な香りがする。現代社会にどう適応するのだろうか興味が湧いてくる。

  • 少し不思議な力を持った常野の人達の短編集。引き出しにしまったり、裏返したり、少し先が見えたり、見えないものが見えたり。なのに権力を欲するわけでもなく、静かにただ人目につかないよう平和に過ごす事を望んでいる一族達でした。全体としてふんわりとした不思議な雰囲気に満ちた作品でした。ファンタジーなのに、何となく気持ちがほっこりする不思議。どんどん読めてしまいました。黒い塔が一番好きだったかな。ツル先生がとても素敵。そのツル先生の元へ帰国するシーンがとても印象的でした。

  • 不思議な能力を持つ一族”常野”と、その一族に関わる人たちの短編集。一つ一つ話が短いがその一つ一つに深く引き込まれる。一つ目のお話は少し切ないがしかし穏やかな、ほっこりするようなお話だった。そこから様々な時代の様々な境遇の常野がつながってゆく。時には涙が出るような切ない”常野物語”も。壮大であるがどこか身近な物語が、この物語に引き込まれる理由だろうか、と思った。
    はっきりと真相や先を明らかにされてないところがいくつかあり、是非続編が出ることを期待している。

  • 「大きな引き出し」 と 「光の帝国」 が、常野一族の者とそうでない者との関わりが描かれていて好かった。全体としては設定が壮大になり過ぎた感アリで、シリーズとして期待したい。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/12339675.html

  •  「常野(とこの)」と呼ばれる、不思議な力を持った一族のお話を集めた短編集。ファンタジー。登場人物、時代はそれぞれの話により異なるが、どこかで緩やかに繋がりが見える。
     「常野」に関して確固とした説明がなく、物語の核が曖昧になっているところが面白い。一族が持つ不思議な力には統一性がなく、その存在について謎が多いので、とても気になって引き込まれる。次々と繰り出される常野の不思議な世界は、まるでサーカスを見ているような気分にさせられる。
     登場人物が他のストーリーの登場人物との繋がりを持った時、少しずつ謎が解けていく気がする。ジグソーパズルのピースが一つはまったような、快感さえ感じる。
     個人的には宮城県がちょっとした舞台になっていて、親近感が湧いたこともさくさく読めた理由の一つ。

  • 恩田さんの本はエンターテイメント性が高くて、作品の幅も広くて、色々な意味で本当に面白い。
    この本は途中何度もゾワゾワして、これが「畏れ」なのだな、と感じました。

    伏線が回収されきっていないように思いましたが、続編やスピンオフへの布石でしょうか。

  • 謎めいた『常野』の人々のもとへ、ゆっくりと少しずつ読み手を導く不思議な1冊。収録された10編の短編は、時系列も主要人物もバラバラなのだが、すべてがどこかで『常野』に結びつく。文章が難しいわけではないのだが、感受性を研ぎ澄ませていないと世界観がわかりにくい部分もある。とくに、「歴史の時間」は、しっかり集中して読まないと頭に入らなかった。それを差し引いても、壮大でいて細やかな描写は好感が持てる。「大きな引き出し」と「黒い塔」でウルウルしてしまった。

  • 常野(とこの)と呼ばれる特殊な能力を持つ一族を描いた短編集。一つ一つは短い作品ですが、その中に常野の人々の優しさや温かさが感じられます。続編も読みましたが、私はこの作品の方が好きかな。「しまう」、「裏返す」と言った能力を表現する言葉も雰囲気があるし、ファンタジーとして楽しめると思います。表題作の「光の帝国」には思わず涙してしまいました。

  • 恩田陸さんの短編集。サブタイトルに常野物語とあるように、常野という共通点がそれぞれの物語にある。あとがきにゼナヘンダースンのSF『ピープル』シリーズのような話を書こうとしたとあるように、SF的要素も入っている。

  • 穏やかで知的で、権力への志向を持たずに生きる常野の一族。人を見通し、癒し、守る、その不思議な能力は何のために存在するのか。優しさと哀しみに満ちた壮大なファンタジー。(解説・久美沙織)

  • 常野という土地の不思議な能力者たちのお話。
    発想自体はかなり面白いと思ったのですが、その発想が素晴らしいゆえになぜ短編?というもやもや感が否めない。不完全燃焼。
    続編を読んだらすっきりするのかな。

  • 切ない話。
    また他も読みたいです。

  • 不思議な力を持つ一族のはなし。
    読んでいて貴志祐介の「新世界」や宮部みゆきの「魔王」を思い出した。
    とても優しい気持ちで読めるところもあり面白かった。

  • 連作短編集
    不思議な力がある一族の話で、楽しんで読めました

  • 不思議な力を持った人達のお話しが10偏からなってます。
    1話目は、とっかかり的に易しいお話w
    ここで、(サブタイトル?)常野物語の意味がある程度掴めます。
    このあと、ちょっと背中がゾンゾンするお話しなどで上手く煽ってくれて、タイトルの光の帝国へと流れて行きます。
    ここからは、涙と戦いながら読みましたww
    (あっ、涙なしのお話しも混ざってますよ)
    で、最後はほんわかとしたお話しでほっこりあったかぁい気分で本を読み終えることが出来ました(●´−`●) 
    読み終えて一番の感想は、続きが読みたい!やったんで、他の常野物語シリーズも読んでみたいと思ってますww
    面白くて、あっという間に読んでしまった(笑)
    楽しい時間を過ごすことが出来ました!
    この本を、紹介してくれた方に感謝♡

  • 短編集だが、伏線が絡み合って一つのお話になっている。
    不思議な能力を持ったある一族のお話。
    文章がすごく読みやすかった。

  • 全編好きって訳じゃないがすごい気に入った。ケチって大学の図書館で読まずに買や良かったチクショー。

  • それぞれに特異な能力を持った「常野」の人々の物語。「常に在野であれ」だなんて粋なネーミングです。暗くて恐ろしげな話も多いですが、不思議なものが当たり前のように存在しているこの感覚が好き。

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