呉・三国志 1 孫堅の巻/孫策の巻: 長江燃ゆ

著者 :
  • 集英社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087743371

感想・レビュー・書評

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  • 『三国志演義』では影の薄い呉ですが、三国のなかで最後まで残った国でもあります。
    結局どんな国だったのか全然わからないまま『三国志(吉川英治のやつ)』を読み終えて20数年、ようやく呉について読む機会が訪れました。

    図書館で受け取った本は、想像以上に分厚くて2段組みでしたが、文庫本2冊の合本でした。
    呉を建国した孫権の父・孫堅と、兄・孫策が志半ばで世を去ったところまでが書かれています。
    つまり、この分厚い本のなかで孫権はほとんど活躍していません。
    この先、どうやって国を興していくのかがとても楽しみです。

    『呉・三国志』と言いながら、曹操や劉備、趙雲や関羽も出てきます。
    諸葛亮もカメオ出演(?)しております。
    頭が切れて行動力があり、現実主義者の曹操が結構出番が多くて、曹操推しの私は嬉しゅうございました。

    この巻終了時、曹操45歳、劉備39歳、孫権18歳、周瑜26歳、諸葛亮19歳、司馬懿21歳。
    曹操、結構年だったんだな…。

  • 呉ファンには必見のシリーズ。やや突飛な面はあるものの、正史だけには寄らない破天荒な三国志が楽しい。

  • 概ね蜀、次に魏の視点で書かれる事が多い三國志の中で、呉をメインにした物語。
    一読の価値はあると思われます。

  • 三国志では地味・・・もといジョーカー的な存在の呉にスポットライトをあてた作品<BR>
    若干説明が多く、現代に近い感覚で書かれています。ミーハーですが美周朗の苦悩が素敵。

  • 呉が滅び、晋が統一を果たすまでを描いた珍しい作品。文章は好みが分かれるかもしれません。三国志上級者向き(笑)

  • 三国の呉を主軸とする物語。
    孫堅を描いた作品では一品と言えます。
    趙雲との絡みなど所々に織り込まれる他勢力の英雄たちとの出会い。
    快活な物語に一種の爽快感を感じます。
    残念なのは孫策の巻での演義ベースでの終わり方でしょうか・・・。
    孫堅の生き様が輝いていただけに惜しい所です。
    それでも面白い!っと思える作品ですので呉ファンの方にはぜひ手にとって頂きたいと思います。

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著者プロフィール

1936年生。小説家。『五十万年の死角』で江戸川乱歩賞。『傷ついた野獣』など。2004年没。

「2021年 『カチカチ山殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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