- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087745368
感想・レビュー・書評
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記録
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桃栗3年柿8年、枇杷は9年でなりかねる。梅はすいすい13年、柚子の大馬鹿18年、梨のバカめが18年。 佐伯一麦「無事の日」、2001.7発行。私小説8話が収録されています。
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一冊通して読んだ後は、「なんとか暮らしています」というのが伝わってくる。けれど、辛気臭い。じつに辛気臭い。読んでいるほうも景気が悪くなって体調を崩しそう。
「いろいろ大変だけど・ちょっとはいいこともあって」系の小説を読んで、いつもこういう感想になるわけではない。この主人公の、強風が吹いたらすうっとなぎ倒されそうな弱々しい感じが辛い。この人はこういう設定なんだから仕方ないことなのかもしれない。読んで慰められる人もいるのかもしれない。
でも、世の中のぱっとしないことをそのまま受け止めてぐったりしているなんて、ナイーブすぎないか。 -
2009.2
読む順番が悪かったかな。
鉄塔家族の縮小版。
どっちが先に書かれたのか知らないけれど、
同じ設定で何冊も出ているのが不思議。
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オスロの美術大学へ招待留学した染織家の妻と一年間、異国で生活し帰国
した小説家の茂崎は、喘息の発作で苦しみながら、小さな喜びを見出し暮らし
を立て直す。本質的な生の在りかを探る小説。