無事の日

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087745368

感想・レビュー・書評

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  • 記録

  •  桃栗3年柿8年、枇杷は9年でなりかねる。梅はすいすい13年、柚子の大馬鹿18年、梨のバカめが18年。 佐伯一麦「無事の日」、2001.7発行。私小説8話が収録されています。

  • 一冊通して読んだ後は、「なんとか暮らしています」というのが伝わってくる。けれど、辛気臭い。じつに辛気臭い。読んでいるほうも景気が悪くなって体調を崩しそう。

    「いろいろ大変だけど・ちょっとはいいこともあって」系の小説を読んで、いつもこういう感想になるわけではない。この主人公の、強風が吹いたらすうっとなぎ倒されそうな弱々しい感じが辛い。この人はこういう設定なんだから仕方ないことなのかもしれない。読んで慰められる人もいるのかもしれない。

    でも、世の中のぱっとしないことをそのまま受け止めてぐったりしているなんて、ナイーブすぎないか。

  • 2009.2
    読む順番が悪かったかな。
    鉄塔家族の縮小版。
    どっちが先に書かれたのか知らないけれど、
    同じ設定で何冊も出ているのが不思議。

  • オスロの美術大学へ招待留学した染織家の妻と一年間、異国で生活し帰国
    した小説家の茂崎は、喘息の発作で苦しみながら、小さな喜びを見出し暮らし
    を立て直す。本質的な生の在りかを探る小説。

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著者プロフィール

1959年、宮城県生まれ。84年、「木を接ぐ」により海燕新人文学賞、91年、「ア・ルース・ボーイ」で三島由紀夫賞、「遠き山に日は落ちて」で木山捷平文学賞、『鉄塔家族』で大佛次郎賞、『山海記』で芸術選奨・文部科学大臣賞文学部門を受賞。ノンフィクションに『アスベストス』、エッセイに『Nさんの机で ものをめぐる文学的自叙伝』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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