リアルワールド

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 629
感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746198

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めると止まらず一気読み。
    少女たちの行動には?感が残るけど。

  • あまり上手ではない。思春期の自我に迫ったように思えるけど、登場人物を並列させてしまうとひどくチープな印象。あるいは大人の復讐心を満たす目的の構造なのかな?感情移入できないまま、終わってしまった。

  • どうして、桐野作品に出てくる女(の子)たちは、
    みんなどんよりしてるんだ・・・

    私は、テラウチかもしれない。
    いや、トシかな・・・。

  • 隣家の男子高生が母親を殺した。
    その逃走に4人の女子高生が関わる。

  • 「女子高生版OUT」としてあったけれど……うーん、そうかな? 別物だと思うけれど。シュールさやドライな部分は似てないでもないけれど、これはこの人の持ち味だろうな。
    登場人物がそれぞれの「リアルワールド」にたどり着くまでの道のりはとにかくスリリング。一気読みできる一冊。

  • 「IN」で消化不良を起こし、ならば、と桐野作品を続けて読んだ。
    あーよかった!これぞ桐野ワールドでしょう。
    「IN」のタイトルつけるならこれぐらい女の内面えぐってほしかった。
    まさにこの作品は「OUT」の女子高生版。
    まっすぐ延びた線路に置かれたほんの小さな小石のために、大脱線、大惨事をまねく・・・・みたいな、きっかけはほんのささいな女子高生のうそだった。
    大人はきらい。先生も警察も親もみんなうざい。だから目撃情報も教えてやらない。・・・・・・それぐらいの小さな反抗だったはずなのに。
    ついには女子高生グループで、親殺しの男子高校生を応援する形になり最後にはグループ中2人が死んでしまうという悲惨な結末を迎える。

    小説は作り事だけど、世の中には小説の題材になるような出来事が蔓延している。それがリアルワールド。
    世の中明るく健康な高校生ばかりじゃないのよね。

  • 2009.09.06. 久々に再読してしまった。桐野さんの描く、人間が生まれ持った本能的な黒さ、汚さみたいなものが好き。だけど、これはダメです。読み返してもやっぱりダメだった。高校生の浮ついた(風に見せかけて、だけど本当の自分は誰も知らないという)リアル自体が浮いている感じがして。ホリニンナの響きに惹かれて、読んでしまったようなもの。

  • ○2009/08/17 
    リアルワールドと謳いつつも、結局登場人物たちはみんな、どこか宙に浮いた話として一連の出来事をとらえてたのかなぁと。ミミズや警官たちもしかり。
    ただキラリンが死んだことを皮切りに、みんなどかんという衝撃とともに現実を知らされたと。自殺しちゃったことのショックは測りきれないものがある。目の前に居ないのに自分が突き飛ばして友人を殺してしまったんだし。
    元から人と違うと思いたい、と考えながら生活していたのに、結局行き着くとこはみんな同じでくだらない場所なんだって気付いたから飛んだのかなぁ。
    こういう事件性と言い、高校生たちの思考といい、最近の現実っぽい話ではあると思った。

  • なんか・・・すごかった。


    展開が速くて面白いかも。

    無理やりな感じのところもあるけど・・・

    若さを出そうとして失敗してる感がありました(._.)



    嫌いな本じゃない。

  • 何に向かっているのか―ゴールが見えない感じ
    みんな不幸になっていくことは理解できて、絶望やらなんやら。
    でも、のめり込んですぐ読み終わりましたw

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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