蛇にピアス

著者 :
  • 集英社
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感想 : 814
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746839

感想・レビュー・書評

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  • 物語として、面白くはなかった。
    でも、昔の自分を見ているようで痛んだ。

    勢いを感じる作品でした。


  • 読書開始日:2021年11月22日
    読書終了日:2021年11月22日
    所感
    一気読みできた。
    アマのような危うさを持った登場人物がでてくる作品は大概釘付けになってしまう。
    ルイは刺激を欲す人間。
    だからこそ所有下にあるものからは、刺激を感じ取れなくなる。
    アマへの興味の無さもそこが原因で、なぜ関係性が持ったかは、アマへの殺人容疑というかつて経験したことのない刺激があったから。
    それでいてコレクターでもあって、飽きても捨てられずとりあえず所有する。
    アマへの出会いから所有物や欲が大きくなりパンク。そして抑鬱へ。
    両親が通常だと読み取れるし、恐らくは極度の厨二病だと思う。
    最後のシバとのベットシーンも、シバを所有下のにおいたことへの飽きだと思う。
    悲劇のヒロインが語った話だった。
    刺青に瞳を入れたことを、命を吹き込むことと考え、意識を入れ替えようとするところも、悲劇のヒロインを演出している。
    ルイは好きになれない。

    笑顔が歪んでる人だと思った
    人の形を変えるのは、神だけに与えられた特権
    バカなのを。神の存在なんて考えつくことがないように
    その終わりは地獄からの解放のようでも、天国からの追放のようでもあった
    とことん暗い世界で、身を燃やしたい
    私も今、外見で判断されることを望んでいる。陽が差さない場所がこの世にないのなら、自分自身を影にしてしまう方法はないかと
    ルイのためならお安いよ
    所有というのは悲しい。手に入れるということは、自分のものであるということが当たり前になるということ
    餌が無くなったら魚には死ぬか逃げるかの二択しかない
    自分の行動ひとつひとつにため息がつきまとう
    ソープで働いてでも生きてやるってのと、ソープで働くくらいだったら死んだ方がまし、ってのとどっちが健康
    自分の所有物のように思っていた人間がこれだけ他人に弄られたあとに殺された。こんな絶望
    私自身が、命を持つために私の龍と麒麟に目を入れるんだ。そう、竜と麒麟と一緒に、私は命を持つ、

  • スプリットタン、ピアス、拡張、刺青など人体改造に魅せられる話だった。テンポも良く最後に突き放されたように感じとても面白かった。

  • ピアス、スプリットタン、刺青、セックス、アルコール、歯、愛。
    仄暗い世界で生きるルイ、アマ、シバの生活。
    痛みが愛で、殺すことも愛。
    重い内容だけど、サラサラ読める文章。
    でも読み終わったあとは胃が重くなる。

  • 表現の仕方がうまくて、スラスラ読めた。
    けど難しかった。
    自分が生きとる世界とは程遠すぎてさっと感想が出てこない。
    最後ルイはシバさんに対してどんな感情を持っとったんやろうか?モヤモヤする。

  • 割と好きな作品。
    世間での評価方法ほど悪くは思わなかった。
    スプリットタン、いい感じ。

  • 刺青や舌にピアスなどアンダーグラウンドでグロテスクな世界を描いているが、読んでいて、嫌悪感を催さないのは、主人公らの精神が皆健康的であるからであると思う。
    文章のセンテンスも短く、読みやすい。

  • 中学生の時に読んだら過激だった。色んな世界があるんだなーと思った気がする。

  • うまくいえないが、とても激しい。
    一度読んだだけではうまく感想をまとめられない。
    でも何度も読むうちにその本流がわかるのだろうか。
    一気に読めるが体力を使うようなそんな一冊だった

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2004年にデビュー作『蛇にピアス』で芥川賞を受賞。著書に『AMEBIC』『マザーズ』『アンソーシャルディスタンス』『ミーツ・ザ・ワールド』『デクリネゾン』等。

「2023年 『腹を空かせた勇者ども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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