でいごの花の下に

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著者 : 池永陽
  • 集英社 (2005年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087753349

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でいごの花の下にの感想・レビュー・書評

  • ちょっと切ない恋愛小説です。
    恋愛小説ってあまり読まないのだけど、前に読んだ別の作品が良かったので、こちらも読んでみました。
    池永氏の文章はとても読みやすくて、すんなりと頭に入って来ます。そういう意味でも好みの部類に入りますね。
    失踪した(おそらくはすでに亡くなっている)恋人を追って沖縄へ辿り着いた女性の話なのですが、恋人がひた隠しにして来た過去などが絡み合って・・・ちょっと切なくてホロリとしてしまいました。
    最後は悲しいだけじゃく、心を勇気付けてくれるものがあって、とてもいい話でした。

  • H25.9.22
    プロのカメラマンだった男は姿を消した。死をほのめかすメモと、使いきりカメラを残して。フリーライターの燿子は、恋人の故郷である沖縄へ。どこまでも青い空と海、太陽と風につつまれて、愛した男を追い、その過去を知ってしまう…。戦後六〇年、沖縄に咲いた切ない純白のラブストーリー。

    沖縄戦の悲惨さ、残酷さを強く感じた物語。個人的に、嘉手川の失踪した理由より照屋の過去の方が切なくて心に残った。最後、台風が来て照屋の60年もの努力が報われた場面は思わず涙。

  •  耀子の恋人、嘉手川はなぜ死ななければ
    ならなかったのか。それが、最後まで疑問だし
    不満でもある。

     行動的で気の強い主人公耀子の描かれ方や
    中学生カップルの男子(圭)を誘惑するシーン、
    また嘉手川との性の描写は細やかで美しいと感じた。

    沖縄が舞台になっていることで、
    以前読んだ灰谷健次郎「太陽の子」と
    印象が重なってしまった気がした。

  • 沖縄は戦争の舞台だったということを思い知らされた話。

    でいごの赤い花は、それは戦死者の血の色、白い花は骨の色。知らなかった悲惨な歴史を知らされた小説。米軍との混血の子供たちの苦悩。終戦して60年経ち、沖縄はそういう土地であることを忘れ、沖縄出身者が明るくテレビに出ているのをみると、戦争は、そこに住む人のために忘れた方がいいのか、日本の将来のために忘れたらいけないのかを考えさせられる。

  • でいごの花の下に

    沖縄の明るい話と闇の部分が書かれている作品です。

    旅行で見た、青い海と空、白い砂浜と雲。
    それも書かれていて、また行きたくなりました。

    また、闇と言ってはいけないかもしれませんが、
    沖縄戦の話や米兵との間に生まれた子の話など、
    やはり日本人として知っておくべき内容だと思いました。

    後味は悪くないので、おすすめです。

  • 沖縄の、海だけではない過去を垣間見れる作品。
    しっかり勉強しようと思った。
    主人公や消えた男の心理ははっきりせず、胸にせまるものもない。
    作者が沖縄の歴史を伝えたかったのではないか、
    というくらい本ストーリーとサイドでは密度が違う気がしたかも。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||I
    資料ID:50500833

  • 沖縄戦・・・

    戦争を知らない世代にとって、戦争は”いけない過去”でしかない。もう終わったものだと思い込んでいる。そして2度とは起こしてはいけないと教わっている。

    ただ、この本を読む限りそれは間違っているのだと感じる。

    沖縄には数回行ったことがあるし、修学旅行でもいってるので戦争跡巡りみたいなこともやっているが、その中に”ひだまりの中の空虚”を感じたことはなかった。
    (ひめゆりの塔でやたら気持ち悪くなったぐらい、かなりブルーになる)
    それは固定の場所にではなく、心の中に存在するものだろう。
    次回行くことがあったら、また感じ方は異なるのかもしれない。

    跡も事実も多くのことを語らない。知るだけだ。

    以下の点は全く共感できなかったというか、よくわからない。だから多分まだ自分は間違っているのだろうと思う。
    ・暗い影を残すアメラジアン男の源泉が自分の母親を殺したということだった事。
    ・それを殺人と捉えて、殺人者の子供だからという理由で子供を産むことを躊躇する女二人。

    この本は、恋愛小説ではないよね。

  • 年配の人が主人公の話が多いのかと思っていたけどそんなこともないらしい。
    恋人の男性が突然いなくなってしまった。彼の故郷の沖縄へ。
    そこで出会う沖縄の人々はなんともいい空気感。
    あんなおばあがいたらあたしも色々話してしまいそう。

  • 失踪した恋人を捜すため
    沖縄に向かった耀子



    恋人を捜すために出会う人たち
    そこには、
    戦争の傷
    沖縄の傷があった



    沖縄での戦争は
    決して過去のものではなく
    現在も多くの人は心に傷を負っている


    それぞれの登場人物に
    感情移入が出来なかった
    情景のイメージも膨らまずちょっと残念

  • 遺書のようなメモと使い捨てカメラだけを残して姿を消した恋人を追って
    故郷の沖縄を探す女。
    そこで沖縄の爪痕やウチナーンチュの苦悩を知る。

    帯にある「恋愛小説」というイメージとはだいぶちがったけれど
    重苦しい、切ない内容もしっかり受け止めて読むことが出来た。
    たまにはこういうのも読まないとね。

    それでもやっぱり
    沖縄行きた〜い!!!

    【図書館・初読・9/11読了】

  • 耀子が自らの醜さを「大人の恋愛はこういうものよ」という態度で肯定し続けていたのが見苦しい見苦しい。執着したり自棄になって少年を誘惑するのは面白かったけどうーん最後までどうしても耀子を好きになれなかった。沖縄戦のエピソードは涙ぐんだ。


  • 突然、自殺を示唆するメッセージを残して消えてしまった
    恋人の嘉出川を探して、燿子は沖縄に向かう…というお話。

    沖縄が舞台だと思っていましたが、この本の舞台の沖縄は
    「観光地沖縄」ではありませんでした。

    忘れていはいけない記憶と、忘れられない人。

    読み切れないかな;と思っていましたが、
    案外すらすらさかさかと読みおってしまいました。

  • 評価が入っていないのが不思議な作品です。図書館で借りて、どうしても欲しくなり買ってしまった作品です。自分にとっては、池永さんの最高傑作と思っています。

  • 沖縄に帰る前に気分を盛り立てるために読んでみた。

  • はじめは、何て暗い話だとちょっと引き気味に読んでいたのですが、そのうちに、これは、暗いのではなくて深いのだと感じるようになりました。その分、かたちにすることは難しくて、もうひと息、という印象もあり。ただ、沖縄は、骨の島なのだと、そういう歴史から目を背けてはいけないと。日常でつい忘れがちになることを、思い出させてもらった気分です。私はまだ耀子ほど誰かを好きになったことはないけれど。幸福と不幸はつきつめればさほどかわらないのではないか。そんな意味の台詞が印象的でした。

  • 何かちょっと期待はずれな本だったかも。
    もっと歴史っぽい本かと思ってた。
    だって帯にそれっぽい事がかいてあったし。。

  • 沖縄の戦争に関する1冊
    ひとりの男を愛する女
    ある日突然遺書めいたものを残し消える男を捜すために沖縄へ向かう。
    そこで知り合う人々
    沖縄で起きた60年前の悲惨な戦争の描写は恐ろしいものだった
    最後は全てが明らかになりうなずける内容で終わった
    なにげなくみつけた1冊だが感動しました

  • 切ない。人はこれほどまでに自分を責めることができるのかと思った。
    沖縄戦の思い出話が出てくるが、これはきっと実際に起こった話であるだろうから忘れてはいけない。

  • 『ぼくのキャノン』の爪のアカ煎じて飲め、といいたい。

  • やっぱりよかった池永陽。。。

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でいごの花の下にの作品紹介

プロのカメラマンだった男は姿を消した。死をほのめかすメモと、使いきりカメラを残して。フリーライターの燿子は、恋人の故郷である沖縄へ。どこまでも青い空と海、太陽と風につつまれて、愛した男を追い、その過去を知ってしまう…。戦後六〇年、沖縄に咲いた切ない純白のラブストーリー。

でいごの花の下にはこんな本です

でいごの花の下にの文庫

でいごの花の下にのKindle版

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