- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087806199
感想・レビュー・書評
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やはり杉山さんの著書は面白い!
日本サッカーに苦言を呈する内容もあるのですが、根本にあるのは、「フォーメーション」を理解すれば、サッカーがもっと面白くなる!それは競技者にも、指導者にも、観戦者にも、ってこと。
サッカーの競技特性は、フィールドのどこに誰を配置するかという自由度が非常に高いこと。かつ、一人で得点をとることはまず不可能なので、如何にチームとして機能的に得点を奪うか?ということを考える必要がある。故に、チーム戦術の基礎となるフォーメーションが非常に大事ってこと。
著者が再三提言していますが、日本は弱者なのだから、この点=チーム戦術を徹底的に追及すべし。
バルサだって、高い個人能力以前に、チーム戦術がしっかりしているから、あれほど強い。メンバーが変わっても強いのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
欧州チャンピオンズリーグやW杯の取材歴を数多く持つ筆者は、キックオフ後毎回ピッチの様子をスケッチする。
現在主流のフォーメーションである「4-2-3-1」に対抗する「3-4-3」、日本代表のザッケローニ氏が得意とするシステムである。
なでしこをきっかけにサッカーファンになった人にも読んでもらいたいサッカー戦術の1冊です。
【長崎大学】ペンネーム:経済のラウール -
面白いのだが、飽きちゃいそう。
タイトル、おかしくない?
2003/4/3って何よ? -
布陣がサッカーのすべてとまで言い切りそうな、杉山茂樹さんの新刊書。
他の本に比べて図解の説明が少ないので、布陣系の本を読んでいないとわからなくなるかも?
オランダ発の3-4-3とイタリア発の3-4-3が、サッカー界の歴史でどのような位置を占めているかの、具体的な試合の説明とともに、布陣だけで攻撃的なのか、守備的なのかがわかるという形で進んでいく。
結論的には、4バック以上(3バックで結果的に5バックになることも含めて)でないと、3バックに比べて横を守り切ることはできないが、オランダ型の3-4-3などはパスコースが多いことも含めて、オプションとしての価値はある。
さて、ザッケローニは、3-4-3を日本代表に導入するのか?
布陣としては4バックのマイナー的な3-4-3の歴史と詳細を知りたい人であれば読むのはお勧め。 -
相変わらず、サッカーを面白くさせる一冊。
フォーメーションが何故大事か?何故海外では、モウリーニョやアリゴ・サッキのようなサッカー経験者では無い名監督が存在するか、戦術の大事さがよく分る。
同時に日本のサッカー、とりわけマスコミが如何に怠惰で奸物か。
ただ、文章では難しいのも相変わらず。他の著作よりも図や事例が少ない。
いつにも増して、図を多用して全てのエピソードに図をつけるぐらいでよいのだが、これは作者というより編集者・出版社の怠慢というべきでしょう。 -
著者の3-4-3への情熱はわかるが、日本が必ずしも向いているとは思わない
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キリンカップでは不発に終わったザック・ジャパンの3-4-3。今年のインテルがこれに挑むも結果出せず監督は解任。でも、ビエルサ時代のチリが、現在のナポリが、躍動感あふれるサッカーを見せている。今年のバルサもチラリと見せてくれたりした。日本代表も続けて欲しい。いつか来るここ一番の大勝負で見ることができるのだろうか。楽しみにしています。
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リアルタイムで見ていたという事で、
私にとっての3ー4ー3と言えばファンハールであり、
フランク・デブールの怪しい守備。
夢がある布陣だなぁ…
代表でザッケローニの3ー4ー3が機能して勝つ試合を見てみたい! -
日本代表にはずっとオランダ型の3-4-3システムを導入して欲しかった。
それは弱者が強者と戦うためのシステムであり、
ワールドカップにおいて、これまでの日本代表は間違いなく弱者であったから。
そうは思っていたものの、
システム論がここまで深かったのかと、
改めてサッカーの奥深さを知った良書。
そして試合展開の描写が絶妙で、
読みながら興奮し、
当該試合のDVDを借りたいという衝動に駆られた。
サッカーって深い。サッカー文化をもっと深く知りたい。
サッカー最高! -
ザッケローニが3-4-3を使用していることからおすぎが書いたと思うんですが、以前は4-2-3-1をべた褒めしていた気がするんです。
何か一貫性ない気がするんだよな、この人。
まぁ魅力的なシステムであることは確か。