- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087815368
作品紹介・あらすじ
「いつやるか? 今でしょ!」の名ゼリフで爆発的人気の東進ハイスクール・林修先生、待望の最新刊。受験で悩む(そして悩んだ)すべての人に読んでほしい、カリスマ講師からの激熱真剣メッセージ!
感想・レビュー・書評
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氏の著作の中でも良書だと思います。
個人的には、共感できる部分が多かったです。
ただ、私自身の器が小さいので(^^;;、借金や豪遊するくだりはちょっとイメージわきにくかったです。
運・縁・恩。いい言葉です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同意する部分がかなり多かった、やはり教育の現場にいる人間は似たり寄ったりな事を感じるのだろう。それが実現に移せるか、はたまた妄想で終わるのかは人によって異なるのだろうが。
飛び級・学力上位層への教育・世の中の物差し・本当に教えることがうまい人 -
受験という制度には賛成だが、さまざまな物差しを持つ大学がもっと必要だという林先生の持論には私も大いに共感できました。勉強だけが人間の価値を決めるというのはおかしいし、みんな一緒という型にはめるやり方には私も疑問を抱いています。飛び級も導入すべきというお話にも私も賛成です。勉強ができる子はどんどん先に進んでそれを極める、勉強がそこそこの子は普通に学校に行く、勉強が苦手な子それに寄り添ってくれるようなサポートが受けられたら全体としても良い方向に進むのでは?というのが今のところの考えです。
「分からない」という時間がとても大切というお話も、そうだなぁと感じました。何でも分かることが素晴らしいのではなく、分からない→分かるようになりたい→どうやって考えたらいいんだろう?という思考プロセスが勉強をするということなのだなと。だから、子どもが「分からない」と言った時は怒るのではなく、よく言った!という気持ちで一緒に考えていけたらなと思いました。 -
前半がインタビュー形式、後半が灘の先生との対談形式になっている。全体を通して謙虚な方だなと感じた。
東大のいいところとして、凄すぎるヤツに引っ張られて自分も追い付こうとする「感覚のインフレ」が起こることを挙げられていて、それが根底にありそう。
勉強できることは贅沢、受験できることは特権、というのはまさにそうだよなあと納得した。
インタビュー形式なので、質問に対する回答は明確なのだけど、林さんの考え方や思想のベースみたいなところが自筆でもう少し書かれていたらよかったなと思う。
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受験というものがそれほど悪いものではない。なぜなら受験勉強で高められる能力は「創造」と「解決」があるから。理系の場合、いかに新しいものを作り出していけるかという「想像力」が必要。一方、文系では社会で起きてる問題を「解決する力」が求められている場合が多い。勉強はあくまでも想像と解決というゴールに向かう一過程に過ぎない。
そのためには自分の頭を鍛えるために分からないことを抱え続けていくということが大事。そして方法論気づくことが大事。 -
3)社会において全員が勉強をできるようになる必要はない。しかし誰もが豊かな考える力を持つべき。社会に出てからも時には答えのないような問題まで解いて物事を解決し創造していかねばならない。受験勉強には必ずわからない問題にぶち当たる。そこでわからないなあ、どうやったらわかるのかなあと必死に考える時間こそが尊い。
65)センター試験は現代文の基礎力養成にも適した教材。選択肢を見ないで答えを記述していく方法をとる事で基礎作りができる。
69)日本の受験は階級差別や写真審査がない。答案に書いたものだけで判断する。こんなに公平なものはない。東大に上位で受かる力を持つ生徒が早稲田を受けると100%通るというのは公正だから。特に国公立大は科目数が多く1本の物差しで測るわけではない。
70)都会の進学校にいるだけで受かりやすい。受験生は周囲の仲間から学ぶことが大きい。大都市の進学校でたくさんの優秀仲間を見て俺もまだまだと思いながら育つのと地方で自分はすごい勉強をしてるとお山の大将状態で育つのでは基準が大きく違ってくる。
80)入試の出題範囲は情報量が相当ある。漫然とやっていたら頭に入れる事はとても困難で自分なりに工夫してやりたい事も犠牲にしつつ地道に勉強するしかない。難関大学に受かった生徒はそういう事をしっかりやってきたという事を証明している。学歴はある決められたことをある水準で仕上げることができた忍耐力の証明書として企業が学生を選ぶ基準として採用されている。実際社会に出てからも必要な力である事は間違いない。
83)人は過去を今の色に染めるもの。今が悪いと過去の事までぐちゃぐちゃ言い出す。今うまくいっている人は過去を笑い話にできる。
86)ちゃんと戦ってしっかり負ける。戦わなければ負けもしないが自分と向き合う事には繋がらない。今のように厳しい世の中では自分はどういうところで勝負したら勝てるのか逆に負けるのかという事を知らなければならない。進学校にいるメリットの1つがそういう事が早い時期にわかる。100番位でも東大に受かる進学校で受かったとしてもトップと自分は全然違うと負けを感じることもある。これは受験という物差しで測った時の負けに過ぎない。だから社会に出た時に別の物差しで勝てばいい。そういう感覚を持つ事は真剣に生きることにつながる。
88)気分が乗ってくるのを待つ事はない。何より大切な事はまず着手すべき事を知るべし/パールバック
156)仕事は趣味ではない。だからお金を払ってくれた人に対して責任を果たせたかどうかそうやって責任を果たした自分にプライドを持てるかどうかそれだけでいい。喜びや楽しみは趣味の世界にとっておく。
158)現代文とは筆者という1人の人間が伝えようとしている事を出題者というもう1人の人間と同じわかり方ができるという証拠を出題者=採点者に提出する科目。伝え方とわかり方の科目。出題者と同じわかり方ができると得点という評価につながる。
182)受験勉強で得た入試で点数を取れる能力は今後の人生で1回も使うことはないかもしれない。けれども16~18歳の時期に1つの目標に向けて欲望を抑制しつつ結果を出すことができたとすればそれは一生の自信になり得る。俺はやればできると自分をごまかす生き方はみじめ。一方でどんな事であれ実際にやって結果を出した事から得られる自信は確かなもの。
196)学校の先生は生活指導と学習指導をしなくちゃいけない。一方予備校講師は学習指導だけしていればいい。予備校講師は教育者ではなくて1科目を担当するにすぎない受験で点数を取れるようにするというミッションを担っているだけの単なるサービス業。生徒の人格的な事に触れる事もなく生活指導も一切しない。
212)教育とは自転車の補助輪のようなもの。なるべく早く外して自分で走っていけるようになれ。 -
多様な人が評価されるように、評価尺度が多様化すべき。国立映画大学、国立演劇大学が会っても良い。
目標に向かって努力し、成し遂げるいう成功体験を得られるという点で、受験は役割を果たしている。
自分のより優秀な人に出会うと、その人に追いつこうというモチベーションになる。優秀な人に出会えるという点で、東大は優れている。
大人になるまでに身に付けるべきなのは、創造と解決をする力である。
我が家の子達の夢は、
・長女 女優
・長男 小説家
・二男 ? ちょっと前までは警察官
・三男 仮面ライダー
のとおりだが、優秀な大学を出たからといっても、必ずなれるとは
限らない夢です。
こんな子供たちに親として何がしてやれるのか、いつも考えています。
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かなり面白かった
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最初は受験とは的な事が書かれていたが、後半は著者の話や予備校の業界の話などでタイトルから離れた内容で面白くなかった。
受験が必要な理由を最後まで記述して欲しかった。
著者のインタビューの様だった。