空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す
- 集英社 (2016年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087860627
作品紹介・あらすじ
凄まじい速度で進化するドローンは、まさに空飛ぶロボット。ドローンを制する者は、世界のビジネスも制覇できる。近い将来、日常生活にも不可欠な存在となるだろうドローンの世界を、高城剛が徹底解説。
感想・レビュー・書評
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昨年度ブックハンティングで購入希望をいただいた一冊。本書とあわせて3冊、ドローンの入門書が品川図書館に加わりました。
所蔵情報:
品川図書館 538.6/Ta54 -
MaaSの本を読んでいるうちにドローンにも興味が派生したので、ネットの評価が高いこの本をとりあえず購入。なぜドローンがこれから革命を起こすのか著者の展望や考えは面白いが、なにぶん2016年時点での目線なのでやや情報が古く、量的にも物足りないと感じた。読みやすさはあるのでドローン入門書としては良いと思う。
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DJIがいかなる会社なのか、というのがリアルに感じられた。確かに日本のメーカーから出してないのは変だよね。
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アメリカ軍が所有する機体の3割はドローン。
アメリカは非っ部室世界のであるインターネットでわがよの春を謳歌。しかしドローンに代表される新しいハードの時代=炉御ティクスの時代が再び到来し、アメリカの繁栄は曲がり角に差し掛かってくると、アメリカの戦略的選択はAIになる。 -
ドローンについての読み物。
クリス・アンダーソンって今、ドローンの会社(3Dロボティクス)を起業してたのか。しかも、世界のドローンメーカーのトップスリーに入るのだとか。そんなこと、MAKERSに書いてあったっけ? 3Dプリンターの話ばかり書いてあって、ドローンの話があった覚えがない。
なお、トップは中国のDJIという会社らしい。独裁企業だそうだけど、その分、スピード感がすごいのだとか(たいして、3Dロボティクスはオープンソースな発想)。デザインはいまいちだそうだけど、エンタープライズ向けならそのほうがいいのかもしれない(たいして、フランスのパロットという会社はデザイン性を追求してるのだとか。フランスらしい)。
それにしても、スペイン人の働き方がうらやましい。実質、一日4時間程度しか働いていないのだとか。それでいて、一人あたりの名目GDPは日本とあまり変わらないらしい。日本の労働効率悪すぎだろ……。
なお、スマートフォンの「北」は真北ではなく磁北らしい。これって、うまいことやったら真北を示すアプリを作れそうな気が。と思って調べたらやっぱりあった。結構違うもんなのだろうか。 -
ドローン本、かつ高城本。
ドローンの生の情報に溢れた一冊であり、変な解説本よりも良いと思う。
高城本らしく、内容は薄いが未来のエッセンスはちりばめられていると感じた。
「インターネットのモノ化」の概念は重要と思った。 -
日本のIoTの先行きについて案じざるを得なくなる現状が、ドローン開発競争を通じて透けてみえる。
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日本はこのまま取り残されていくのか。
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イノベーションの明るい話。
未来を予測するにはその分過去を振り返ることだと個人的に思っていて、本書でも過去のイノベーションの流れを随所差し込んでいるから、ドローン関係なく読んでいて楽しい。
不景気のアメリカはハードウェアを諦めソフトウェアに専念した。ドローンはハードウェアであり、アメリカは人工知能に焦点を当てていくだろうとのこと。確かに最近アメリカからはAIのニュースが多い。
非物質の世界であるインターネットの分野が急成長して、急ピッチでモノのデジタル化が進んできた。このドローンの出現により、インターネットのモノ化(意外としっくりこない言葉)などの新しい流れを示唆している。「愛する人に花を贈ったり」というロマンチックな言い方がよかったw
ハードウェアをアップデートする中国。この感覚は斬新だと思った。日本は100〜120%に高めて販売するので開発スピード落ちる。クオリティは後付けて高められるから先陣を切ることが大事。スピード豊かな開発には独裁体制の方が向いてるのだろう。
今回キーワードは、
「保守的で既得権益に溺れた権力の行き届く場所ではイノベーションは起きない。」