- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088813417
感想・レビュー・書評
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「ガラスならほとんどの薬品に耐える。
ガラスは化学の原点なんだよ!!」
「塩酸ゲット!」
「クロロ硫酸ゲット!」
「水酸化ナトリウムゲット!」
「ついに万能薬サルファ剤の完成だ…!!」
最高のジュブナイル文明復興科学うんちくSF、4巻。
村長やら巫女やらあまつさえ門番を養えるほどの食物生産が出来る村には見えないんだけど、これはドラクエの街に住宅街がないのと同じ省略だと考えるのが、科学王国の合理的考え方というものです。
もしくは下請け的に食料を献上する村が別にあって、ここは巫女様とそのお世話係の集落とかか。
連載の方は第二部バトル編に突入と言っているけど、まさか陳腐なテコ入れをするとも思えないので先がひたすら楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どきどきわくわく
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自然界最強の敵、硫化水素に挑む千空とクロム。2人の熱い絆が苦難を乗り越えるところが印象的。
また、カセキと銀狼とのやりとりの中で
恐れてもいい、生きるために怖がることは大切なこと
というやりとりも個人的には好きだ。 -
サルファ剤作りのロードマップを進んでいく千空たち。薬品を扱うためのガラス作りとスイカのメガネの話が交差するのがよかった。あのヒマワリ畑のシーンは、美しい景色や友人たちの顔をハッキリと見ることができた感動が伝わってくるよね。ぼくも近眼と乱視でメガネやコンタクトレンズを使ってるけど、科学の目にどれほど助けられていることか。発明した人には感謝してもしきれないね。
ガラス容器も完成し、ラボを手にした千空たち。子どもの頃は親に与えられた環境を、このストーンワールドで仲間たちと手にしたのは感慨深いだろうね。
そして、最難関素材・硫酸の採取へ!硫酸自体の危険性はもちろん、吸えば命がない硫化水素が漂うエリアの恐ろしさ。ガスマスクを作り、科学者タッグで挑む千空とクロムがカッコよかった。
「『これで友達が死んでもOK!!』そんなプランに手ェ貸す気はさらさらねえってことだよ…!」
「一番勝率高ぇのはそれじゃねえだろ 科学使い二人でタッグで行くことだろ!いざって時に救えんだからな」
ここで師弟関係ではなく、晴れて相棒となった二人。クロムの台詞には痺れたなあ。
怖がってる自分の弱さに引け目を感じていた銀狼へと声をかけたカセキも好き。
「安心せい銀狼 主はち─とも弱くなんかないわい」
「皆だって内心実は─怖がりじゃない人間などおらんよ」
「じゃが何か大切なもののために 理屈と心で!恐怖に勝とうとしとる」
さりげなくガスマスクを作って置いていくところもナイスガイ。
その後のクロムの台詞も熱かった。
「自然がどんだけ強かろうがな 自然には考える頭もねえしハートもねえ 俺らが勝てんのはそこだけだろうがよ…!」
人の命も簡単に奪える自然の怖さ。人間は弱い存在だからこそ、知恵を使いそれと戦う。まさに“友情・努力・勝利”の回で素晴らしかった。 -
「今からテメーに俺の知る科学を 人類200万年の全てを継ぐ...!」
硝酸とかガラスとか、着々と突き進む科学王国。
安定して面白い。いよいよ次は、トーナメントとというジャンプ漫画王道展開。 -
これを読んでいると、知性のない人間は滅ぶだろうと思わずにはいられない。
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千空語り継がれてんのかね。ただの高校生が不思議。大樹と杠がどうなってんのか気になる。