- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088827933
作品紹介・あらすじ
諏訪領、北の国境で 瘴奸率いる悪党が非道な侵略を開始し、大人は皆殺しにされ、幼子だけが村に残されていた。時行は二刀使いの青年・吹雪と出会い、彼の緻密な策略で悪党の追撃を凌いでいたことを知る。時行の逃げ上手に着目した吹雪は、敵大将を討ち取る奥義を授ける…!
感想・レビュー・書評
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鎌倉幕府滅亡~南北朝時代の歴史+ファンタジー物語!
「悪党」が襲う村は、諏訪の最大の急所の地だった。
村を守り、子どもたちと共に守る、二刀流の吹雪との出会い。
戦闘集団「悪党」との攻防の行方は?
そして時行は知る。諏訪の地の神域の不可思議を。
第17話~第25話収録。
・解説上手の若君・・・本郷和人による解説。面白い!
・SPECIAL THANKS・・・制作に関わる人々がスゴイ!
その地は諏訪の北の国境にある村。
だが難攻不落の要塞にも成る場所だった。
小笠原の命で襲うのは、瘴奸率いる「悪党」の集団。
守る吹雪にほれ込んだ時行は、彼の助言を受けて瘴奸と対峙する。
「悪党」が現れた!弧次郎と亜也子の戦闘力が上がった!
時行は「鬼心仏刀」の奥義を入手した!吹雪が仲間になった!
・・・と、RPGな戦闘シーンがさく裂し、その後の展開では、
諏訪の神力と神域の神獣たちの出現で、ファンタジー。
そんな中、瘴奸が心の内で語るのは、当時の武士の事情や
「悪党」について。吹雪が語る当時の剣術や戦法と相俟って、
中世の時代観の知識が展開されて、興味も湧いてきます。
一方、尊氏と弟の直義。兄に対する疑念は「観応の擾乱」に
繋がるのかな?また、直義の鎌倉行きは「中先代の乱」の布石。
ちょこっと楠木の名も出てきたし、「御仏」にも謎が。
次はどんな人物が登場するのかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史モノなのにファンタジー要素があることについてきちんと理由を説明して現代とのつながりに整合性をつけようとする作品は好き
雫は人ではないのかなあ -
→にみぎのルビありだなぁ
左右わからない人は思ってるより多いみたいだし -
諏訪領中山荘に向かった時行一行が出会ったのは、吹雪と名乗る少年と、悪党を率いる瘴奸。
ここで初めての戦場描写かな。これから多くの戦場を描くことになるだろうけども、どれだけ個人武勇の熱狂と、戦術・戦略の冷静さを同時進行させることができるのか。この両方でテンション昂ると、歴史モノがとても面白くなってゆくのです。
時行が個人武勇を身につける戦となった瘴奸との一騎撃ち。彼の資質を活かすお膳立てあっての戦い。その策略を立てたのは、新たに仲間となった吹雪少年。戦術・戦略面での役割が期待されます。時行の郎党が皆同年代なのは、歴史を踏まえてのことか。いつまでも、頼重たち大人がいてくれるわけでもないですし。案外、時行長生きするし。
時行が習得した「鬼心仏刀」。じわじわとなぶり殺しにするような戦い方で、主人公の技としてはえぐい。敵の使う戦法だと思います。興奮している様が余計にその印象を強くします。瞳のキラキラがなければ、完全アウト。純粋ゆえに善悪の区別がない、という感じ。怖い人だ。
頼重や雫の神通力を通じて、この時代の社会通念の変化を緩やかに伝えたと思いきや、その全てをぶち壊してゆく存在が尊氏ということを見せつける展開。
足利兄弟もね。直義もいずれ、兄の価値観と相容れなくなるときがくるのですよ。
いやいや、楽しみ楽しみ。 -
ただの歴史漫画になってしまうと、少年漫画誌ではしんどいと思うけど、バケモノ的超能力を上手くまぶすことによって、見事にジャンプで成り立つ作品に仕上がってますわな。さすが。そして肝心の物語も面白い。これは良い。
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ギャザリングフェーズ。
どの子も覚えられない。 -
楠木様、待ってますよ