Shrink~精神科医ヨワイ~ 1 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088914213

作品紹介・あらすじ

パニック障害、うつ病、発達障害──。隠れ精神病大国と呼ばれる日本は、その名の通り、精神病患者の数自体は、アメリカ等と比べると少ない。その一方で、自殺率は先進国の中でも最悪レベル。悩んでいても“精神科は特別なところ"という思いこみが、人々の足を遠のかせてしまう…。
精神科医・弱井は、そんな日本の現状を変えていき、一人でも多くの“心"を救うべく、こう願う──。
「僕はこの国に、もっと精神病患者が増えればいいと思っています」

感想・レビュー・書評

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  • 精神科医・弱井の活躍する医療ミステリー。
    パニック障害、うつ病、発達障害。

    日本の精神病患者は、アメリカと比べて驚くほど少ない。しかし、自殺率は先進国の中でも最悪レベル。
    なぜか、精神科は特別な所という思い込みが、つい足を遠のかせてしまう...

    『僕は、この国で、もっと精神病患者が増えればいいと思っています。』

    今まで知らなかったことや思い込みが多く、いろいろ勉強になります。

  • 患者をフラットに描いているのがいい。過度に悲劇的でもなく、憐んでいるでもないのが心地よい。
    自身や身近に苦しんでいる人がいるひとのそばに、さりげなく置いておきたい。

  • 一度うつになったあなたは元の自分には戻れません。元の自分に無理があったからパンクしてしまったんです。これからは新しい自分を見つけなくてはいけません。
    自信とともに奪われてしまった「笑顔」を取り戻すんです。
    新しい自分を一番知っているのは昔の自分です。
    「新しい自分」はいつかどこかに置き去りにしてきた本当の自分のこと。

    長いトンネルを抜けた先にはきっと本当の笑顔が待っているはずですよ!

  • 今まで読んだ精神科本・マンガの中で一番わかりやすく学べる感じがする。
    精神科とはどんな時にいくところなのか、精神疾患にはどんなものがあるのか、どうやって向き合えばいいのか、当事者は周囲はどういう心情なのか、どうやって立ち直っていくのか。
    具体的な事例を通してわかるのでとても良いのだけど、自分のまとめ力不足を補ってほしく、結局どーしたらいいんだっけ?となったりもするが勉強になる。

    他国に比べて日本は精神科に行ったなんて言ったらヤベー奴判定される偏見は未だに強く、バレたくないこと隠されるべきことだとされているのはとても自分たちの首を締めてしまっているよなと思う。
    弱いのはだめなこと、脱落者は落とされたまま。みんな人間は弱いのに。『ミステリと言う勿れ④』でも言ってたけど、日本がもっと人の弱さに寛容な国になって欲しいと思う。
    まずカウンセリングが基本保険適応されてないところから最悪なんだよなあ。素人でもカウンセラーを名乗れてしまうのも、制度が弱すぎるからだと思うし。全体的に国がカウンセリングを軽視しているのを感じる…本当にどうにかしてほしい。それでSNSやYouTubeのそれっぽいこと言う素人に頼るのも危ないし。
    弱井先生みたいな医師は実際にはどのくらいいるのだろう。1人でも見つけられたら、今後色々なことに立ち向かって生きていくために心強いのだが。

  • 精神科医・弱井と患者のドラマはやわらかいタッチで描かれていながら、深く潜るように心へ響いてくる。昨年からぼくもうつと不安障害で心療内科へ通院しているんだけど、患者の苦しさや回復の流れなどが丁寧に描かれていて安心する。読み手の感情をもすくい取って、そこから語りかけてくれるようなやさしい物語。

    「私の病気を知ってくれている人がいる―それだけでこんなに安心できるなんて思わなかった」というのは本当にそう。先生にありのままの自分を受け止めて治療してもらうことは、それだけで大きい意味があると感じてる。あと、病気だと診断されることは、自分だけじゃなく家族にとっても病気を客観視したり、問題を共有するために重要なことだと思う。

    「自分で動けるうちに診てもらうことが一番大切なのは確かです」の言葉も身にしみる。初診ですぐ診てもらえないこともあるので要注意(ぼくも最初は一ヶ月待ちと言われた)。弱井が言う通り、精神科がもっと身近になったらいいのにね。
    「一度うつになったあなたは元の自分には戻れません」も心に刺さる言葉。ぼくも「新しい自分」を見つけようとしている途中で、まさにこの患者のように大切なものに気づいた体験があって、読んでいて自分のことかと驚いた。まだまだ一進一退という感じなんだけど、読んでいて勇気をもらえた気がする。来月発売の2巻も楽しみ。

  • この本面白いです。カウンセラーの勉強にもなります。

  • 7巻まで読了。続きも読みたい。

  • こんなにわかりやすい精神科医の本があっただろうか。日本は精神科やメンタルな病にとても偏見があるからな…相談できないから、治療できないから自殺が絶えない。もちろん精神科医にかかれば全てオッケーという話ではないが、身体の主治医を持つようにメンタルの主治医があってもいいのでは。
    娘に薦められて読んだが娘に感謝。

  • これ、すごい。
    YouTubeでご活躍の精神科医、Dr.シドーのおすすめというので、読んでみた。シドー先生曰く、医療漫画やドラマでは、え?ありえん!ってこと多いけど、これは、「リアル」だったそう。
    自分は違う、あり得ない、そう思っていても、いつなるかわからない、なっていても気付かない、それが精神疾患。また、近年よくきく発達障害、繊細さん、、コロナを機に内側に興味が向かった方々も多いということ。ぜひ、予防のためにも、また身近な人の安全のためにも、一読の価値はある。

  • 2階マンガコーナー : WM075/NAN/1 : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167609

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著者プロフィール

5月14日生まれ。岩手県出身。
2000年に「別冊ヤングマガジン」にてデビュー。その後「モーニング・ツー」にて『彼女とカメラと彼女の季節』を連載。現在「ハツキス」にて『バツコイ』、「月刊!スピリッツ」(小学館)にて『最果てにサーカス』連載中。

「2015年 『つるつるとザラザラの間(4)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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