Shrink~精神科医ヨワイ~ 8 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 243
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088922591

作品紹介・あらすじ

適応障害からうつ病となり離職し、数年家に篭っていた夕霧昇は、精神科医・弱井の助けを借り復職を決意した。就労支援機関で知り合った仲間たちと支え合いながら、なんとか障害者雇用枠での働き口を見つける。一方、昇の指導を任された元アスリートの朝比奈課長は、周囲と馴染めない昇の扱い方が分からず戸惑っていた。
「皆さんは一方的に守られる存在ではいられないんです」
弱井の言葉を胸に、少しずつ、自身の得手不得手を同僚に伝えようと努める昇。そして障害者雇用を進める上層部の思惑に気づき、翻弄されてゆく朝比奈は…?
精神障害者雇用の実態と課題を浮き彫りにする!!

感想・レビュー・書評

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  • 適応障害からうつ病となり離職、数年を家にこもって暮らしていた夕霧昇は、精神科医・弱井の助けを借りて復職を目指す!就労移行支援、障害者雇用の実態と課題、そこに向き合う人たちが描かれる8巻!

    ぼくは不安障害で回避傾向もあり、遊びにも行けないのに復職なんてできるのかなと悩んでいる。障害者雇用の話は他人事じゃない。その道筋をドラマで描きつつ、支援してくれる社会資源、障害者・受け入れ企業の両方から歩み寄る工夫も織り込まれていて読み応えがあった。ファイト!という気持ちが詰まっている。

    苦手なことを相手に伝えることも仕事の一部だというのはハッとさせられた。配慮されるがままではなく自分なりの対策を提案することも大事だよね。これはどんな人間関係でも応用できるアイデア。走るのを諦めた朝比奈を走らせてからのシーンが熱すぎる!あと、あのメンバーの再登場もグッときた!

    「支援機関に一定期間通えること自体 就活の際に大きな信用に繋がりますからね」
    「うまくいかなかったことは成功したことと同じ分だけ夕霧さんの学びになります」
    「障害者に優しい会社はきっと社会に…すべての人に優しい会社に違いないと──」

    今回も弱井先生の言葉たちにどれほど励まされたか。ぼくも7コラムやナビゲーションブックをやってみようと思う。当事者だけではなく、すべての社会人の方に手に取ってもらいたい作品。

  • 今回は精神障害雇用の話で、いつもにも増して私にとって身近なテーマだった。
    言葉でうまく表せないですが、一つ一つ困難を乗り越えて居場所を作っていく。その姿が私に重なって泣いてしまった。
    この作品はしんどいけど病気ではないと診断された。けど、何か解決策が欲しいと思っている私には本当に励みになっています。
    次はコロナがテーマとのことで、また楽しみです。

  • とても心に刺さる巻でした。お互いに歩み寄る、理解しようとする事がまだまだこの社会では足りていないのかもしれないです。

  • 最高!

  • 2階マンガコーナー : WWM075/NAN/8 : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410168944

  • 精神障害者雇用の話。

    精神障害者雇用の現状、課題、難しさ、向き合い方、全てが網羅されていて希望を感じる良い巻だった。障害者も担当者も、前提となる知識の上に、お互いの理解を積み重ね、向き合っていくしかない。障害者雇用枠を設けない外資系企業、健常者の社員と同じように分け隔てなく働くことが真のダイバーシティだとする企業への戸惑いが描かれていることに救いを見出してしまった。

    ハイEE(Expressed Emotion)
    批判的な言動を当事者にぶつけたり、過干渉を繰り返したりする。

    「家族と同居することが治療の妨げになることがあるんですね」

    「これからは8割の力で仕事しましょう」

    精神障害者雇用の3カ月後定着率は69.9%
    1年後定着率は49.3%

    「障害者雇用は一種の賭け」

  • 星10!

    当事者の人、ご家族、医療関係者、そして多くの人に読んでいただきたい。病気への理解が広がりますように。

  • 493.7/ナ/8

  • 社会の中で仕事をするには、もう少しだけ勇気を持って「冒険」しなくてはいけません。うまくいかなかったことは成功したことと同じ分だけ学びになります。

    お互いの違いを語り合って知ることは、人生においてもっとも面白く、豊かなことのひとつだと僕は思います。それに、自分と違う誰かを知ることは自分自身を知ることもあるんです。

    今「弱み」だと思っていることは、裏を返せばみな「強み」になる。

    自分の世界が狭いと、人を傷つけてることにすら気づかないんです。

    必要なのはコミュニケーションと少しの配慮。何より思いやりです。

    苦しかったら違う可能性を検討してもいいと思う。

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著者プロフィール

5月14日生まれ。岩手県出身。
2000年に「別冊ヤングマガジン」にてデビュー。その後「モーニング・ツー」にて『彼女とカメラと彼女の季節』を連載。現在「ハツキス」にて『バツコイ』、「月刊!スピリッツ」(小学館)にて『最果てにサーカス』連載中。

「2015年 『つるつるとザラザラの間(4)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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