銀の匙 Silver Spoon (10) (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2014年1月8日発売)
4.21
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091245489

感想・レビュー・書評

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  • エゾノーの冬。
    当たり前のようだけど、私たちが毎日口にしているものは天から雨のように降ってくるわけではなくて、誰かの手から手へ渡されたもの。

    ソーセージ大好きだし、チーズも好き。
    だけど、おいしいだけじゃないものがここにある。

    そんな話だから好きだ。

  • 気づいたらもう10巻。
    まず読み終わって思ったのは、ソーセージ食べたいってこと。
    ソーセージ製造と販売で実感する消費者目線と生産者目線。双方を納得させられる価格を決めるのって本当に難しい。高く売りたい、安く買いたいと思うのは当然。
    そして履歴書に書けない特技ばかり披露した大川先輩の進路は一体どうなるのか。あることで西川の恨みを買った大川先輩への仕打ちがひどかった(笑)
    八軒兄とそのお嫁さんが登場して、ロシア比較のスケールが大きくて笑った。
    さらにあの彼も再登場して良い方へ向かいそうなラストだった。

  • 出てくる料理出てくる料理美味しそうだなあ、と思って見てたら今回は巻末にレシピが!
    でもレシピというかエゾノーで採れてみんなでわちゃわちゃ食べるから美味しいんだろうなあ。
    今回本編にも出てきたチーズが……もう本当にチーズ好きにはたまらない。
    何はともあれ八軒がいいカンジになってきてよきかな。

    そろそろ2年になるかと思ったらそういえば恋愛イベントで忘れてはならないあれが次の巻なんですね。
    予告を見る限り楽しみな要素しかない。

  • 読了

  • マヨネーズもエマルジョンである。

  • 先生たちと年越しパーティなんて
    嫌じゃないところがエゾノーの凄いところだなと思います。
    自分の経験からいったら絶対嫌です。

    携帯を持ったのにアドレスを八軒君に教えてくれない駒場君。
    みんなで初詣に行った時に会ったあやめちゃんが
    駒場君に「つまらない男になったわね」と言うのが
    酷い言葉ではあるけれどそのとおりではあって。
    多分周りの友達と話したくなくなっていた
    当時の八軒君と今の駒場君は結構近い感じなのではないでしょうか。

    購入した豚肉が届いて、みんなで加工するシーン良いです。
    出資者みんなで試食会をすることになり、
    富士先生は自分が買った分の豚肉を放出してくれ
    稲田先輩と大森先輩はパンを焼いてくれるのも嬉しい。

    ソーセージとベーコンを販売して
    その売上をまた次へ投資する。
    この辺りから八軒君の今まで迷っていながら
    得てきたことがぐんぐん形になっていく感じがして
    すごくワクワクします。
    先輩たちが築き上げてきたエゾノーというブランド力。
    ホエー豚研究と連携してプロジェクトとしてやろう
    などと発展していきますが、
    こうやって今までも、先輩たちが広げてきたのだろうと思うのです。

    お兄さんがアレクサンドラさんと一緒にやってきます。
    ネット家庭教師をやっていて、その理由として
    事情があって学校へ行けない人をすくい上げることができる事に
    やりがいを感じているのが、なんだかんだで
    八軒君と同じ血が流れている感じがします。
    「俺自身のことはブランドやラベル無しで見て欲しい」。
    現実問題として難しいけれど、諦めてしまうのは違う訳で。

    西川君が「女子供は下がっていろ」なんて
    ネタにしてもちゃんと男らしいし
    大川先輩に対しての言動も笑ってしまい、ツボです。

    豚ファンドの試食会に、行けばいいっしょと言っても
    行かなかった兄を見て、御影家を巻き込んで
    企てをする二野ちゃんと三空ちゃんが可愛い。
    タマちゃんが駒場君に、
    「小規模農家が潰れないで共存する方法をずっと考えてる。
    農業界に革命を起こす。
    この業界少しでも良くしておくから借金返したら
    戻ってきなさいよ」
    と言うシーン恰好良いです。
    相川君も獣医になりたいという自分の夢を今一度見つめ直し、人を助けたいと言います。
    暑苦しい、前はもっとドライだった、と言う駒場君に、
    「誰かさんのうつったんじゃないの」
    とタマちゃんが言うのが良い。

    ブルペンの雪かきをしてまた投球連取を始める駒場君。
    少しでも良いものが伝染したとすれば嬉しいし、
    にこにこしている双子ちゃんも本当に可愛いです。

  • 単純に「好き」って理由だけで読める一方、読み手に色々と深く考えさせてくれる漫画
    高校生がディスカッションするテーマを決める際、先生方に是非、用いてほしい鉄板の名作の一つ
    この巻の内容は、イイ意味でいつも通り、八軒を初めとした高校生らが青春のイベントを楽しみ、全力で盛り上がりに参加する一方で、日常に起こりうるトラブルやらハプニングに対して、泣き言や不平は言いつつも、真剣に向き合って、自分たちなりの『答』を果敢に導き出そうとしている、ある意味、少年漫画らしい少年漫画
    何と言うのか、勉強する事、学ぶ事、遊ぶ事、食べる事、友達と付き合う事、何かに挑戦してみる事、他の生物の命に触れる事、総じて、生きる事に対して、真面目でいる奴は損したり、苦労したりするけど、最終的にはバカを見ずに済み、人間として大事なモノを手に入れているのかも知れない、そう、心の底から思えるようになった
    しかし、何と言っても、やはり、この巻で衝撃的だったのは、八軒を兄夫婦が訪ねてくる回だろう
    八軒兄のイイ所をちゃんと見つけて、嫁さんになっただけあって、アレクサンドラさん、乳も胃袋も度量も規格外
    それにしても、八軒兄の料理スキル・・・・・・毎度、笑えん。なまじ、見た目が美味そうに見えちゃうから、恐いんだよなー
    『家庭教師ヒットマン REBORN!!』のビアンキ、『銀魂』の志村妙、『P3』の山岸風花、そんで、『P4』の天城雪子に匹敵するのではないか?
    そういう意味ではやっぱ、アレクサンドラさんと結婚出来て、正解だったんだろう

  • 今回はとくにおいしそうでした。ソーセージ、ラクレット、本当にたべたくなりました。食べ物への丁寧な目線に、いつも感じ入ります。

  • 加工とか一次産業て言葉、教科書で見たときは頭痛くなっただけなのに、ここではもっともっと知りたくなる。こんな漫画が教科書になればいいのにって思う。
    シビアな中でも「この子加工しました」ラベルは笑った。ユーモアも融合してるから読みやすいんだろうなぁ。

  • エスカレーター式で大学に進学できるという高校生の甥っ子に読ませたいマンガ。夢は見るんじゃなくて、徐々におかれている環境のなかで“飼育”されていくものなんだ! 八軒くんのエゾノーライフがそう語っている。

著者プロフィール

荒川 弘は1973年5月8日生まれ、北海道出身の漫画家。
代表作『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)、『獣神演武』(スクウェア・エニックス)、『百姓貴族』(新書館)。
1999年にエニックス21世紀マンガ大賞を受賞してデビュー。衛藤ヒロユキのアシスタントを経て独立。
大ヒット作『鋼の錬金術師』で、2004年第49回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。
2011年19号より『銀の匙 Silver Spoon』で初の週刊連載開始。同作で2013年第58回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。

荒川弘の作品

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