花宵道中 (1) (フラワーコミックスアルファスペシャル)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 609
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091331366

感想・レビュー・書評

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  • 本当に感動した。
    朝霧さんの思いと半次郎の思いが一つになったと思ったら現実そんなに甘くないんだねT_T
    幸せであれる方法に気づかなければこんなに苦しまずに済んだのに…っていう発言が心に沁みた。
    当時、こんな思いをして過ごした人は何人もいるんだろうな。

  • 1巻、朝霧のエピソードが主体。
    遊郭ものでは定番の(?)悲恋ですが、そこがいい。
    2巻どうしようかなー。

  • 小説を読み終えたらこちらも絶対に読もうと思い、一緒に購入していました。
    読み始めは、やはり小説の余韻や自分の中のイメージが出来上がってしまっているせいもあり、入り込むのに若干の抵抗がありました。しかし、やはり視覚イメージとして飛び込んでくる登場人物の動きや表情等の細かい描写は漫画ならではで、展開を知っているからこそ世界観に広がりを持って読むことが出来ました(そしてまたしても涙腺の弱さを痛感したのでした)
    個人的には原作を読んでから漫画を読んで頂きたいかなあ。もしくはこちらを読んだ事があり小説は未読の方には、ぜひ小説も読んで頂きたいです。それぞれから受ける印象がまた一味違って面白いと思います。


    ※以下ネタバレ有り↓


    第一部 花宵道中
    やはり漫画なので冒頭から小説とは異なりますね。個人的には八津が好きなので出番が多くて嬉しい。それにしても、半次郎が格好良過ぎです。素敵です。あんな色男に助けてもらったらそりゃあ恋に落ちるのも仕方のないことですよ。しかし念願成就、十六夜の花散る中で道中する場面には思わず目から涙が。半次郎が切なそうに眩しそうに見つめる姿もとても良かったです。其の後を知るだけに二人の儚い幸せが切なくて。あの世で朝霧は無事に半次郎の元へ行けたのだろうか。きっと一緒になれると信じてあの仕掛けを羽織って身投げしたのでしょうから、そう信じてあげたい。

    第二部 薄羽蜉蝣
    茜の緑へ対する嫉妬心が、読んでいてあまり良い気分にはさせられないのだけれど、それが逆に人間らしさだったり茜の正直さだったり魅力なんだろうと思う。あれだけ女が生きている狭い世界で、嫉妬しないなんて方が不健全だ。小説でもそうだけれど、好きな男がいると告げた茜を三津がひっぱたくシーン。とても好きです。三津の八津への想いが感じられて凄く良い。それにしても、半次郎に続き平左も格好良い、素敵過ぎる。斉木氏の描く男性キャラは凄く素敵だなぁ。女性は可愛いし、横を向いた時の首のラインが好きです。

  • モルヒネをどこかで立ち読みした時から絵柄が好きだったので購入。相変わらず綺麗な絵柄ですが、原作読んでないと誰が誰やら。各話の登場人物がリンクするし、皆花魁だから難しいんでしょうね。軽く読み返したい時は漫画、がっつり浸りたい時は文庫を読むようにしてます。

  • 「さくらん」然り、花魁ものは女が好きな題材。華やかな衣装に包まれて、花街で人気を競い合う成り上がり物語がどうにも好きです。
    八津と三津の顔の描き分けが出来ておらず、「誰?」と毎回なってしまうのが玉に瑕ですが、絵の感じも全体的に好き。

  • 遊女の辛くて、哀しくて、綺麗な話。男と女は色々あると思うけど、それ以上に遊女にならなければいけなかった過去があるんだなあ。

    霧里と半次郎、半次郎と朝霧のストーリーが一番好きかな。

  • 一話目、切なくて良い話だったけど登場人物の見分けがつかなくて状況把握に時間かかった。群像劇というか短編集みたいな感じなのね。遊郭について勉強になる。

  • 花魁ものが好きな理由は、遊女たちが過酷な運命の中をそれでも誇り高く生きる姿に胸を打たれるからだろう。
    こんな悲しいシステムはもうあってはならないと思うけれど、それでもその中を、もがいて生きた人がいたということに、敬意の念を抱く。
    作品のレビューからそれましたが、先が気になるし、章ごとにつながりのある読みやすい構成で、一気に読んでしまった。
    作品の中で共感したのは八重。自分は違うと、冷静でいようとしてもいられない時もある。その葛藤にもがく姿が、けれど最後は自分の生き方を通したところが、いじらしくもかっこよかった。

  • ず~っと気になっていたので思い切って購入。

    思ったよりも濡れ場がきわどく描かれていて少しびっくり。
    でも、当時の遊郭の仕組みがけっこう細かく描いてあって勉強になりました。
    遊女の仕事の厳しさがふわっとじゃなく、きちんと描いてあった。

    ただ難を言えば、キャラの見分けがつきづらいこと。
    読むうえでそれほど支障はないけど、キャラに思い入れがしにくかった。

  • 辛いけど読むのを止められない…
    傑作。

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