- Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091362490
作品紹介・あらすじ
「夏雪ランデブー」の河内遙、最新短編集
夢と現実のギャップにあえぐナズナ。
ナズナに想いを寄せる八神。
漫画家として鳴かず飛ばずのハタノ。
しかしそれぞれの人生の傍には、知らぬところで支えてくれる存在が…!?
心揺さぶる、煌めきの短編集!
【編集担当からのおすすめ情報】
思い通りにならない恋や、なかなか叶わない夢。
自分より才能のある人間へのコンプレックス。
そんなぐちゃぐちゃした思いを抱えるすべての人に、
読んで頂ければと思います。
感想・レビュー・書評
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河内遥の短編集、久々に読んだがなかなかよかった!「擬人化」ものも「オムニバス形式」も個人的に大好きなので。
それにしても、まさか文房具を擬人化するとはね。意外性を感じたけれど、意識していないだけで常に身近にあるもの。文房具たちは「主人」の横で何を思うのか、常に寄り添っている存在だからこそ見えるものがあるんだなと…河内さんの視点がユニークだ。「文房具は、いつもそばにいてどこか持ち主を表すようなところがあったり、人それぞれの扱い方や選び方が本当に色々で…」という河内さんのあとがきに深く納得。
大学の先生に憧れを抱く女子大生のナズナ、彼女に恋する八神、こまっしゃくれた彼の甥っ子の小学生レイ、編集者に片思いする作家の娘、ぱっとしない漫画家。それぞれのねじくれた思いは空回り。そんな彼らを複雑な思いで見つめる文房具たち。お節介したりちょっと意地悪だったり、文房具もなかなかの個性揃い。なんだか自分もついつい文房具目線になり、不器用でじれったい彼らの背中をそっと押したくなってしまう。最終話の「紙のみぞ知る」はタイトルもナイスだし、ラストシーンは抒情的でよかった。明治時代の万年筆がいい味出してるんだよな~。
凝った装丁も含め、河内ワールドを堪能できる一冊。 -
もがき、成長、恋愛。
河内遥の描く人間性はいつだって苦くも美しい。
擬人化された文房具は、ひとつひとつ魅力を与えてられており単純な擬人化でおさまっていない、キャラが立っている。しかし文房具はあくまでも主役ではなく、持ち主の傍らに生きるアクセントとして描かれる。
人間視点になったり文房具視点になったりして、情報が増える。物語に厚みを与えている。
とても良い。
書店のレンタルで読んだので未所持。 -
古本屋で購入したと記憶。
文房具擬人化漫画です。文房具たちが登場人物たちの仕事のお手伝いをしたり、時に恋のお手伝いもしたり、持ち主にダメ出ししたり……。
作者の文房具に対する愛といいますか、「文房具萌え」が伝わってくるいいマンガですね。文房具を通して見えてくる持ち主の人生、言葉に言い表せないほのかに通い合う恋が、見事な質感で描かれていると思います。
パソコンやスマホを使うようになって以来、私自身文房具を使う機会がほとんど減りました。ですがここ1、2年、携帯・パソコンを使わない生活を始めるようになって、改めて文房具の良さを感じております。原稿用紙の良さ、手帳の良さ、ペンの良さ……。お気に入りの文房具も増えてきましたし、愛着がわくようにもなりました。こういう時代だからこそ、文房具に対する愛というのを大切にしたいと思いますよね。 -
鉛筆くん。
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鉛筆兄弟がかわいいw
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筆箱に入ってるような文房具擬人化。ただし、文房具が主役ではなく、あくまで人が主役。文房具を通して人と人との繫がりが描かれてるので、文房具擬人化!ヾ(*´∀`*)ノと思って手を出すと物足りなさを感じるんじゃないかな。ナズナと原田はいつから付き合いはじめたのか?
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文房具擬人化。
コンパスの話がかわいい。 -
文房具愛
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「夏雪ランデブー」の河内遙、最新短編集
夢と現実のギャップにあえぐナズナ。
ナズナに想いを寄せる八神。
漫画家として鳴かず飛ばずのハタノ。
しかしそれぞれの人生の傍には、知らぬところで支えてくれる存在が…!?
心揺さぶる、煌めきの短編集!
文房具の擬人化!
すごく面白そうですね!!
「文房具たちは「主人」の横で何を思うのか、常に寄り添っ...
文房具の擬人化!
すごく面白そうですね!!
「文房具たちは「主人」の横で何を思うのか、常に寄り添っている存在だからこそ見えるものがあるんだなと…河内さんの視点がユニークだ。」
ふと手元のボールペンを見て、この子にどう思われているかとか考えてみましたが、良く思われている自身がない事に気付きました(笑)
聞くのが怖いけど聞いてみたいです!
「明治時代の万年筆がいい味出してるんだよな~。」
明治時代の万年筆…威厳がありそうなイメージ??
ますます気になります!
擬人化された文房具達がどれもいいんですよ~、特徴捉えてて。
ダンサーのコンパスち...
擬人化された文房具達がどれもいいんですよ~、特徴捉えてて。
ダンサーのコンパスちゃんもかわいかったけど、書生っぽい風貌の万年筆のお話が、ちょっと切なくてよかったです。
普段ぞんざいに扱っている私の文房具ですが(汗)、もう少し大事に、愛でてやろうと思いました。
笑いながらも胸にじんわりきますよ、ホント文房具ってヤツは侮れない存在です。