おやすみプンプン (13) (ヤングサンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1086
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091515551

作品紹介・あらすじ

新世紀ビルドゥングスロマン閃光の最終巻!

ゼロ世代を代表する漫画家にして、
青春漫画の旗手・浅野いにおが
6年半に渡って描き続けた物語――
ついに完結!

世界がその最期を告げる時、
運命の少年少女・プンプンと愛子が迎える終局は!!?
或る少年の成長譚、閃光の最終巻!!


【編集担当からのおすすめ情報】
漫画表現の最前衛を突き詰め続けた
浅野いにお氏が伝えたかった事は何だったのか!?
この物語を追い続けたあなたの目で
それを確かめてください!!

プンプンと共に時を刻む
特製腕時計付きプラス・アンコミックも同時発売!

感想・レビュー・書評

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  • 希望が見えた最終回だったが、気に食わない。
    愛子を救ってほしかった。愛子のいない日常。
    愛子のいない幸せ。プンプンは許せない。
    不条理だ!でも引き込まれて結局一気読み。
    悲しい気持ちが置き去りにされた読後感。

  • プンプンは一気読みしたあとに現実との境界がぐちゃぐち やになる
    この感覚が最高に怖くて気持ち悪くて大好きだ
    テレビでは近頃盛り上がっている某教会信者の元夫が会見 を開いていた
    人生をめちゃくちゃにされた、と。


    鬱漫画の代表!なんて薄っぺらい言葉で取り上げられているのをよく見るが、この鬱漫画の世界を生きている人はきっと私の思っている以上にたくさんいる。
    私だって1つ選んだ世界線が異なれば「田中愛子」にも「プ ンプン」にもなっていた可能性がある。
    鬱漫画なんてもんじゃなくて、この世界のどこかの、そんな 話だと思う。


    私の人生をめちゃくちゃにされても目の前の誰かを愛せるの か。
    目の前の彼が私の人生をおかしくしても愛し続けられるの か
    家族という離れられない関係に人生をおかしくされても愛し続けられるか


    もしかしたら愛と憎しみは表裏一体なのかもしれない
    愛してるからこそ愛しすぎると心底憎らしくなるのかもしれない。殺してしまいたいほど。


    あんまりにも余韻がすごくて猫を撫でることしかできないし、やらなきゃいけないことほったらかして寝ちゃいたい、
    こんなに余韻が大きいのは久々だな……………

  • 内容は予想通りの絶望に、ほんの少しだけの希望を添えたものだったけど、こうするしかなかったに違いない装丁に震えた。

  • 終わり方うへぇ~~??もう終わり???ってなる。
    けどハピエン、バトエンよりもこういう曖昧な方が好き。

  • 巻が出る度に少しずつ読んでいたからか、長過ぎた。
    この狂気と鬱屈と自意識過剰ぷりが
    同族嫌悪感がして読んでて吐き気がした。
    一気に読み切った方が案外すっきりと読めたのかな。
    愛子ちゃんを神格化し過ぎてしまう思春期の男の子、
    て気もしなくもないけど。
    鬱的な漫画を手元に置いておきたくない時期があり、
    既に作品自体は手放してしまったのでまた読みたい。
    浅野いにお作品は短編の方が押し付けがましくなく、
    必要以上に重過ぎず、好きです。

  • 読者の精神状態が落ち着いている時に読むべき漫画。
    浅野いにお作品らしく、ねっとりと纏わりつくような気持ち悪さが常にある。
    リアルすぎる心理描写や社会背景で感情移入し過ぎてしまう。
    人に気軽に勧められないけど、出会って良かったと思える漫画。

  • 鬱漫画と呼ばれているが、とても現実的で面白かった。
    プンプンの姿はプンプンの心情によって変化するし、名前もプン山プンプンと人間らしくない。警察から名前を聞かれた場面では、プンプンが名前を言おうとしたところで物語は途切れるし、ハルミンと再会する場面では、ハルミンは名前を覚えていないと描かれる。プンプンは記号として描かれているので、プンプンの人間性というよりはとある男の子の人生、世界として読めるような感じがした。プンプンを誰にでも当てはめて考えられる描き方はまさに、現実を見せる漫画だなあと思う。
    希望と絶望の連続こそが人生だなぁ。
    プンプンにどうしても当てはめてしまう人がいる。そして、自分は南条幸になろうとしていたんだなと痛感した。
    暗い漫画ではあるけれど、鬱とは言えないような気がする。今の自分に刺さった漫画だった。

  • 愛子ちゃんは最後まで何考えてるかわからなくてかわいくて最高に追いかけたくなる女の子だったな

  • 自意識過剰、自己愛の塊であった主人公。
    話の大半は彼がウジウジと自分勝手な自己愛に悩みながら周りを振り回したり振り回されたりするパターンが続きます。
    ところが終盤からその自己愛が一気に外側へ噴出し、怒りモードの主人公となります。その人物描写はなかなか迫力があります。
    読んでいて消して爽快感はありません。心に重くてどんよりしたものが残ります。しかし、そこまでのものを残せる凄みがこの作品の魅力でしょう。
    自己愛の強い人は結構共感しちゃうんじゃないでしょうか。

  • この結末…
    ハッピーエンドでもバッドエンドでもない。
    このただ過ぎる時間だけが、やはりある。
    だからやるせない。

    読み返すのにはすげぇエネルギーがいる。
    それほどどっしりとした重量感と、後悔と。

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著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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