いきのびる魔法-いじめられている君へ-

著者 :
  • 小学館
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091791801

作品紹介・あらすじ

西原理恵子のマンガ絵本シリーズ第1弾

朝日新聞に掲載されて評判となった「いじめられている君へ」への寄稿文を絵本化しました。オールカラーの絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • 杉並区立図書館でなんとなく手に取ってみた本。

    いじめられている子どもがいたら
    必ず読んでもらいたい一冊だ。


    「どんな紛争地でも年間三万人も死んでいません。
    そんなに多くのひとが自殺する国は日本だけです。

    この国は、形を変えた戦場なんです。」

    「お金を稼ぐということは自由を手に入れること」


    胸が熱くなった。
    自由を手に入れるためにお金を稼いで
    もらうばかりの人生から抜け出したい。

    西原理恵子さんの本はこころに響くものばかり。
    もっと色んな本を読んでみたい。


  • いじめられている子ども、生きにくいと感じている大人、全ての人、私、家族。生きのびてほしいと願います。

  • 図書館でたまたま手に取った本。
    すべてのものに立ち向かう必要はなくて、
    上手に逃げる方法を選んだ方が
    きっとうまく生きることができる。

    生まれてくる子どもが苦しそうにしてたら、
    そっと渡してあげたい。

    西原さんの夫についても書かれており、
    なんとなく手に取ったけど、
    とっても良い本だった。

  • こどもでもすぐに読めるマンガ風の絵本。だが内容は本当に深い。

    「人にものをもらわずに生きる」
    戦争と貧困の中で生きる人の、生の言葉だと思った。

    いじめられているこどもには「16歳まで生き延びて」。その後は、通信制高校、フリースクール、高認試験、たくさんのあなたを自由にする道がある、と。

    また「自由は有料」で、「お金を稼ぐということは自由を手に入れることです」という言葉が心に残った。

  • いじめられたら逃げたらいい

  • 小学校図書室に新しく入った本。
    涙が溢れた。文字や言葉を生きるために覚えること。
    自分がラクになる方法を大人も子供も
    身につけられるとよいなと思いました。

  • いじめに遭っている子どもたちに読んでほしいと思う本は、これまでにも数々あったけれど、この本が一番現実的で良いと思った。読書が苦手な人でも、渦中にあって「いじめ」という言葉に触れること自体が苦痛な人でも、3分もあればさらっと読めるから。
    私も小学生のときにいじめにあって、本気で自殺を考えたことがある。また、いじめではないけれど、高校生の時に人間関係等で悩んで、死にたくなったことがある。
    そんなときに、この本にある言葉をかけてもらっていたら、本当に心に沁みただろうなぁ・・・。

    その先に
    「ああ
     生きてて
     良かった」
    と思える人生が
    必ず待っています。

    そう、私は知っている。今を生きている私は、平凡な人生だけれど、何度も何度も「生きてて良かった。こんなに幸福で良かった」と、心から思える出来事に出会った。そこまで大袈裟でなくても、日々笑ったり、美味しいものを食べたりして、ささやかだけれど確実な幸福を噛みしめている。
    子どもだけでなく、悩み多き大人にも共感できるであろう、限りなく優しい1冊。

  • 「いきのびる魔法」には、いくつかのお話が収録されています。その中に「うつくしいのはら」というお話があります。内容は、母親が、娘に、字を勉強しなさい、といいます。字をおぼえれば、商売ができる、そうすれば、人から食べ物を恵んでもらわなくても生きていける…。娘は、成長し、同じことを自分の子供に言い聞かせながら、戦争で死にます。字を勉強しろ、といわれ成長した、その子供も、兵隊として戦地で死にます。戦地で、死んでいく子供の前に、幻想としてあらわれた、死んだ母親は、「次にうまれて人になるために一つでも多くの言葉を覚えましょう…」と死んでいく息子を励まします。このお話の中に出てくる「字」や「言葉」は、生き延びるために必要なことを抽象した表現であり、読む人によって、イメージが異なるのではないでしょうか。私は、この絵本を書店で立ち読みしました。大人だったら、3分で読めます。読後、重苦しい気持ちと、「抜け出せないんだよね…」というむなしさが、心に残りました。

  • 今の自分に、強く迫ってくる。涙が溢れそうになって、なんとか堪えた。

  • 生きることが大事。生きのびることが何より大事。生きるということはお金を稼ぐということ。お金を稼がなくても生きられるかもしれないけれど、お金があると自由が手に入る。そうやって生きのびろ、とストレートに力強く心に響く。戦場と今の世の中とが、過去と現在と未来とが入り交じって、でもとってもリアルな話。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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