- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091815682
感想・レビュー・書評
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モテない奴が読むと発狂するんでね?
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全十巻読んだ。この感想はボーイズ・オン・ザ・ラン全十巻を読み終えての感想です。
読んで僕が感じたこと。
人生には馬鹿みたいに腐るほど落とし穴があってそれは意図的であれ非意図的であれ人間が作り上げた穴だ。
その穴にほいほいと人は落ちていく。穴の中は真っ暗闇。絶望するにはおあつらえ向きな場所で落ちた穴の暗闇の濃さに比例して絶望の度合いも大きくなり、打ちひしがれ涙枯れるほどに泣き、ただただ泣くことにエネルギーを費やしていく。
泣きに泣き暗闇に目がなれた頃、ふと気がつけば穴の中に穴がある。暗く深い、でもどこか甘美な魅力をもっている、そんな穴だ。
穴の中で穴を見つけた人間がその後に取る行動は三つある。
落ちてきた穴から這い上がるべく上を目指す人。這い上がることもなくまた穴の中にある穴に落ちることもなくただ穴の中に留まる人。そして、穴の中の穴に身を落とす人。
この本に出てくる人間は見事にこのいずれかに振り分けることが出来る。
・・・。・・・できない人もいるかもしれない。でもそんなの気にしない!
這い上がることを選べる人間は強い人間だ。そして穴の中の穴に身をやつせる人間もやはり強い人間なのだと思う。問題はその場に留まる人間だ。この人間は弱い。何かを貫けるっていうのはやっぱ強くて、中途半端ってーのが弱さなんだと思うから。弱さを貫くことや中途半端を貫くことが確固たる信念だって胸張っていえるのならそれも強さなんだと思う。
穴の中の穴に落ちた人、留まることを選んだ人、両者共に意図的に表に歩く人間を落とすために穴を掘る。しかし前者の場合にはそれは奴の選んだ生き方からくる穴掘り作業であるのに対して、後者の場合は違う。それはどこか淀んだ穴掘り作業だ。
前者は暗闇の中であっても歩みを止めていないのに対して後者は留まり自分で歩こうとしていない。ひたすら体育座りでもしながら穴の中で助けをまったり一時的な感情で人を落とす穴をつくったりしている。
だけどこの穴の中に留まっている人は這い上がるか、はたまたさらに深い暗闇に行くか、二つの行動を選ぶことが出来るんだ。
だから。
やけに長くなっちゃったけど言いたかった事はただひとつなんだ。
ぐぁんばれ!ビッチの鑑!!