新ブラックジャックによろしく【移植編】 (5) (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
3.61
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本棚登録 : 347
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091822956

作品紹介・あらすじ

▼第31話/二つの移植▼第32話/始動▼第33話/脳死判定▼第34話/倫理というルール▼第35話/無償の善意▼第36話/理解し合えない▼第37話/由紀子▼第38話/本心

●主な登場人物/斉藤英二郎(永禄大学附属病院の研修医。現在、最後の研修先・泌尿器科で研修中)
●あらすじ/皆川が担当していた患者が脳死状態に。医師の責務として、担当医が患者の両親に“臓器提供”の選択肢について語る姿を、傍らで黙して見つめていた皆川。説明が終わって両親と別れた後、皆川が「もう少し両親の気持ちも考えるべき」と問いかける。一方その頃、飲み屋で倫理委員長と出会った近藤(夫)は、赤城と斉藤の移植承認を懸命に懇願していて…(第31話)。
●本巻の特徴/脳死状態に陥った青年はドナーカードを持っていた。青年の両親は、息子の最後の願いを叶えるため、臓器を提供する意思を固める。ドナーの担当看護師として両親と共に二度の脳死判定テストに付き添う皆川。そして、腎臓摘出チームの助手として臓器移植手術に入る斉藤。ふたりはそこに何を見るのか…?
●その他の登場人物/赤城カオリ(永大附属病院を最近退職した元看護師。11歳の時にI型糖尿病を発症、現在は透析治療中。腎臓移植を受けない限り死に至る可能性大)、皆川由紀子(斉藤の元恋人。永大附属病院の看護師。NICU[新生児集中治療室]から最近、脳外科の集中治療室に異動)、近藤ムツミ(永大附属病院泌尿器科の医師。斉藤の指導医。移植医療には絶対反対の立場)、近藤〔夫〕(近藤ムツミの夫。泌尿器科兼先進移植医療が専門の、いわゆる移植医。斉藤と赤城の移植を利用して再び陽の当たる場所に出ることを目論む?)

感想・レビュー・書評

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  • 由紀子はいい子なのでそこでホテル行っちゃダメ。斉藤先生はどこでも責任を持たないヘタレ。と怒りながらもマンガは好きだ

  • 捨てる前に登録(自炊)

  • 脳死者からの臓器移植がおこなわれることになり、斉藤と皆川さんはそれぞれの立場で現場に立ち会うことになります。その後、寂しさに耐えきれなくなった皆川さんは斉藤を許し、彼の腎臓を赤城に移植する手術に看護師として立ち会うことに、2人が同意することになります。

    脳死・臓器移植の問題について小松美彦が取材協力者に名を連ねている本巻では、臓器を提供するという「自由意志」がどのようなプロセスを経て「構成」されていくのかということが克明に描かれています。けっきょく、個人とその家族の自由意志に基づいて臓器を提供するという選択がなされるというのは一種のフィクションであって、じっさいには彼ら/彼女らを取り巻くさまざまな社会的要因の絡み合いの中で、自由な意思に基づく臓器提供が進められていく、というところに、この問題の難しさがあるような気がします。

  • 臓器移植って全く知らない脳死の患者からならいいけど、血縁のない生きている人からだとだめ?人の倫理観ってなんだろう

  • ほんとにひどい男だよ、斉藤英二郎。

  • 本当の移植

  • おもしろい!
    先が気になる!

  • めっちゃ考えさせられる。移植とか脳死とか、自分の考えを持ってないといざという時に後悔しそう。自分がどの立場になるとしても。
    2011/9/26

  • 読了

  • 主人公・斉藤医師の「善意は欲です」、ドナー患者の父親の「私達は良いことをしているんですよね……?」の台詞が印象に残った。臓器摘出やそれが終わった後のシーンを読むと、使わなくなった臓器を人のために提供するほうが合理的、なんて考え方はとてもできない。助かる命があるかもしれないとは頭でわかっていても、感情が割り切れない。読了後、何か重たいものが心に残った。

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