花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 小学館 (2010年9月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091833983
感想・レビュー・書評
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絵や展開は本当に好みでないのだけど、朗読という題材が面白い。宮澤賢治の「やまなし」の解釈を読んで、うわぁ~~~~~~~と思った。とりあえず1巻しか読んでないけれど、続きが気になる漫画。
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朗読の声色やトーンを絵柄、すなわり表情やイメージや内声や讃嘆する観客で描く。
結構無理なことにチャレンジしている。
……それよりもまんま澁澤が出てきて笑った。
宮沢賢治「やまなし」 -
もっとしっとりとした感じを期待していたので、全体的にリアクションオーバー気味に感じる。「視点の転換」っていう考え方は面白いと思う。
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「朗読」の漫画。なんだそれと思ったけど、評判を耳にしたので1巻を試しに買ってみた。漫画として好きかと言われたら、絵も話運びもそんな好みではない。続きを買うかはわからない。
ただ、色々なことを思い出した。
のりのりで絵本の読み聞かせをしてくれた母のおかげか、小学校で毎日出た国語の音読の宿題は全然苦じゃなかったなあとか、そういえば高校の頃に放送部の朗読コンテストの大会に出たなあとか。小中学生の時、妹と2人で漫画の朗読をしていたなあとか。漫画の中の、自分が好きな名台詞ランキングって誰でも大好きだと思うけど、そういう「好きな場面」「好きな台詞」を、キャラクターの配役を決めて交代に読んでいくという遊びをして、なりきって悦に入っていた。確か母に嫌そうな顔で「やめて、それ」と言われて恥ずかしくなってやめた記憶。
間違いなく声に出して文章を読むことが好きだったけど、そういうのは「恥ずかしいこと」と思うようになったのはなんでだろうな。好きだったことすら忘れていて、これを読んだ後、思わず本棚の一冊を手にとって音読してみた。やっぱり気持ちよかった。その勢いで、朗読のポッドキャストを探していくつか登録した。
黙読はわからないことがあってもそのまま読んでしまうけど、朗読はわからないことがあると一行たりとも声に出せない。だからわかるまで何度も何度も読み込む。そうするとイメージが何倍にも広がる、というのは、なるほどなあと思った。
舞台演劇では、同じ話を違う役者、違う演出で何度も再演する。同じ脚本でも演技する俳優によって全然変わるのは、本には書かれていない情報を、自分のイメージでふくらませて補うからだろう。それはイメージの押しつけではなくて、いくつもある解のひとつなのだと思う。
自分が好きなものってつながるなあ。 -
1話を読んで、画力が足らないのか、これがギャグ漫画なのか感動させようとしているのかわからず、入り込み辛く思ったこともあった。けれど、謎の感動があって面白い
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勢いに圧倒されます。朗読の場面はぞくぞくする。
「やまなし」は小学校の教科書で読み、「よく分からない、けどなんか怖い」印象だった記憶がある。クラムボンといった単語のイメージが強い。朗読で聞いたらどんな気持ちだったのかなあと思います。
始まったばかりなのでこれからの展開に期待。 -
2巻まで読了。朗読漫画。漫画で「朗読」をテーマにして、しかもそれで成り立っているのが凄い。朗読に対するイメージが変わる。
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題材が珍しくて、
一話目が少々重く感じたけど、
朗読を通じて人との繋がりを描いているのは
すごく面白いと思った。
話も朗読する内容と被さるように作っているので
朗読する作品についても
その考えが一辺倒ではないと思うけど、
考えが深まると思います。 -
朗読という珍しい題材。
内気な主人公が「朗読」という才能を開花させながら、成長していく物語。
1,2巻では宮沢賢治の「やまなし」が題材として出てくるのですが、
この漫画の魅力だけでなく、「やまなし」という小説にもひきこまれました。
小学生のときに、国語の教科書で読んだことがあったけど、はじめて「やまなし」という小説の本筋を知ることができました。
朗読中に背景として描かれている絵が絵本風で、とてもかわいいです。
新感覚が味わえる、おすすめまんがです。