鉄コン筋クリート (2) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 小学館 (1994年4月4日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091847324
作品紹介・あらすじ
異才・松本大洋が贈る、伝説のネコ・クロシロによる新世紀痛快悪童漫画!
▼第12話/ネコふんじゃったの巻▼第13話/牛乳飲んで骨を鍛えるのだ!の巻▼第14話/対人関係にやや難有りの巻▼第15話/ネズミがチューの巻▼第16話/NO.3の巻▼第17話/嘆きのボインの巻▼第18話/シロガトブの巻▼第19話/シロ隊員待機せずの巻▼第20話/僕らはみんな生きている?の巻▼第21話/鼓動・調和・逃走・残像・友情・回帰の巻▼第22話/クロが泣くの巻 ●主な登場人物/クロ・シロ(宝町に住む親兄弟を持たない子供。ネコと呼ばれている)、鈴木(宝町に古くからいるヤクザ、通称・ネズミ)、木村(鈴木の弟分)、藤村・沢田(古いタイプの体育会系刑事と東大卒のなにごとにも不感性のクールな性格の刑事) ●あらすじ/豊町から朝夜兄弟がやってきた。クロとシロをやっつけ、宝町を乗っ取るのが目的だ。が、不覚にもシロにふたりの居場所を尋ねた兄弟はクロの不意討ちにあう(第12話)。▼朝夜兄弟はどうやら3人組の殺しやに町を奪われ、宝町にやってきたらしい。兄弟はその殺し屋が宝町にも来るという。理由は、その3人組の殺しやがやって来る前に、宝町の「子供の城」と同じビルが豊町にもできたからだというのだ(第14話)。▼クロとシロを殺そうともくろむ「子供の城」の経営者・蛇。彼が向かわせた刺客がまさに3人組の殺し屋「蝶・虎・龍」だった(第16話)。▼クロが目を離した隙に、シロは虎と蝶に狙われ、刺されてしまう。パトロール中にそれを見かけた藤村と沢田は、シロを病院に運ぼうとするが、シロは必死でクロのもとに帰ろうとする(第20話)。 ●その他の登場キャラクター/じっちゃ(第15、21、22話)、豊町の朝夜兄弟(第12~14話)、蛇(第12、14~16、19話)、蝶・虎・龍(第15~20話)
感想・レビュー・書評
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結構面白かった
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面白い
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なんでもアーバン・ファンタジーよいうジャンルらしい。初耳。
なるほどなとうなずかされる言葉だ。
というのも、この作品で描かれる都市は無際限に拡大する都市という不合理で不可逆なシステムではない。
むしろ個人の内面だとか家庭だとか極小の場所を、都市に拡大して考える類の都市だからだ。
半透明で透過性のあるコクーンが、クロとシロのふたりの周りに敷き詰められている。
半透明だから互いに自由のように見える。
そして実際、透過性があるから他者からの侵入を許すこともあり、結果的にふたりが反目することもある。
が、変わってしまったも変わっていない繭が、依然としてうすーく残っているのだ。
だからふたりが再開すれば、ふたたび繭は閉じることができる、そういうふうにできている。
彼らを包む都市も、そういう具合でできている。
あるいは繭のような都市の核が彼らといえるのかもしれないし、都市の繭性を彼らが象徴しているといえるのかもしれない。
くだくだしく書いてしまったが、ふたりのキャラクターも好きだし、ふたりと取り巻く大人たちの群像も好きだ。
『AKIRA』のまだ幸せだったころの金田と鉄男を連想したりもした。
健康優良不良少年なところや、幻想への没入の仕方とか。 -
1994-05-00
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別れる悲しさ。勝てない強敵と向き合って決断。
あれ、だめだ。すごく悲しいぞ。
俺の街がなくなっていく。。。 -
この頃は、シロの存在を強く感じ始めたのと、あのかぶり物を誰か作ってくんないかな、そしたら宝町は無理でも渋谷でならかぶってもいいな、なんて思ってた。
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間違いなく1番好きなマンガです。
みんなに読んでほしいとは思わないけど、自分の子供には読ませたいな。 -
シロがいちいち可愛い。
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不朽の名作です。映画も驚くべきクオリティ。原作への愛情を感じます。
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今まで平衡を保っていた世界のバランスが崩れ始めた。思ってもいないことを口にするクロ、いつもと違う状況に驚くシロ。切ない。