高校球児ザワさん 12 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 小学館 (2013年4月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091853165
感想・レビュー・書評
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発売を楽しみにしていた漫画がひとつ、終わってしまったなあ…(T_T)
語られない部分が語られないままだったけれど、それがまたこの漫画の独特の面白さでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
守破離とは、茶道や武道などの伝統を重んじる世界で用いられる言葉ですが、それは野球の世界にも通じ、高校野球が守、大学野球が破としてプロや社会人(草野球は除外)は離だと考えます。
「守」の段階にある高校球児にその練習の意味を問えば回答に詰まる練習内容も、「破」の大学生、「離」のプロ社会人ではその見方も変わると思います。
野球少年の大半が高校までで野球を辞めるということは、「守」の段階で野球の修行を終えてしまい、その後の破離を経験しないまま野球から遠ざかることになります。
こうして考えてみれば、どんな修行も守から破、破から離の段階へ進むには壁があり、それを乗り越えていかなければなりません。
高校球児のザワさんは、プレイヤーでありながら女であるためにどこか諦めの心を抱えて野球を続けていたとすれば、監督の助言により大学野球という次のステージに視野が広がった時点でそれは希望に変わったのでしょう。
本巻で終わりということで、ザワさんの大学野球が読めないのは残念ですが面白いマンガでした。 -
うっうっうっうっっ(ノ-;)
ついに完結してしまった…
楽しかった!めちゃ面白かった!!
結局ザワさんのじーちゃんとミヤコ氏以外の家族は拝めなかったけど(あと彼氏とか)、それでよい。これぞ楽しさの余韻というやつだし、楽しいばっかりで完結するのがいいのかも…でも寂しいよ…
あれですよね、大学編もやるんだよね…? -
ザワさん……かっけぇ。
最初に挟まれているカラーイラストに、度肝抜かれてどんどん読み進めていった。
都沢兄妹が愛しい。
花村キャプテンも愛しい。
キャラクターみんな愛しいわ。 -
スピリッツ本誌で第一話を見たのが遠い昔のように思えます。スポーツ女街道を完全に切り開いてくれたマンガでもあるので最終巻ともなると感慨深いです。モヤモヤしたまま終わらず、固い決心をして卒業をするザワさんにエールを送りたくなる最終巻でした。
なんだかんだあった三年間。監督からみたら昨日のように思える3年間でしたが、ザワさんたちは大きく成長できた3年間でもあります。花村はいつでも自分に自信たっぷりで生意気でしたが183話では守口を慰め、186話ではザワさんの練習に付き合います。ある意味一番心のなかの葛藤や成長が著しかったのは彼ではないでしょうか。ザワさんはどちらかと言うと成長しないままあの性格を貫き通した感じでした。決心したときのスピード感にしろ最後の金髪にしろわかりやすい性格なのが良かったです。
最初の頃はフェチ的な描写が多かったですけど、野球部特有の空気感や3年間の部活生活など学園生活を描ききっていました。野球漫画は数あれど、野球部漫画はまだまだ少ない部類にあると思います。だからこそ、男子の中の女子という特異なザワさんを通してみれた野球部はとても面白かったです。三島先生次はどんな作品でくるか楽しみです。 -
ザワさん最終巻です。
こーじさん達の引退と卒業、ザワさんの進路への意識、最終学年の野球部の面々の様子が少し足早に語られます。
終わり方はやっぱりあっさりしていて、もう1巻分ぐらい読みたかったような、こんな風に終わるのもザワさんらしいな、と納得できるようなちょっと複雑な気分です。
いくつかの謎の部分ははっきり語られぬままに終わったところもありますが、まあ、いいかなw
髪がちょっと伸びたこーじさんがかっこよかった! -
ああ、終わっちゃったなぁ。
一話一話で描かれている「点景」。
エピソードの間につながりはあるようでないようで、
大きな変化もあるようでないようで、
でも確実に時は過ぎ、何かが移り変わっていく。
僕のはあんな高校時代ではなかったけれど、
何ともノスタルジーを感じる作品でした。 -
最終巻。花村が素直なのはスッキリ感ある(,,Ծ‸Ծ,,)