黄昏流星群: 六芒星奇譚☆(ろくぼうせいきたん)☆ (13) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091856432

作品紹介・あらすじ

▼第1話~第4話『京都星宿』
●登場人物/桧垣光子(35年連れ添った夫と死別した。ひょんなことから京都へ出かけることに)、迫田健介(光子の夫の京都在住時代の部下)
●あらすじ/35年連れ添った夫・大造が亡くなる5日前にふと発した「ありがとう、小鴨さん」という言葉。大造の亡き後、妻・光子は、名前に聞き覚えのないその人物がだれなのか、ずっと引っかかっていた。そんなある日、光子は息子に勧められるまま、ひとりで京都へ旅することに…(第1話)。▼第5話~第9話『六芒星奇譚』
●登場人物/秋本謙一(オカルト週刊誌の編集長。もうすぐ50歳を迎える。独身)、生田ひとみ(アパレル関係のデザイナー。秋本の近所に引っ越してきた。45歳独身)、喜多川公洋(ミステリー作家。72歳独身)、中村ゆかり(生田ひとみの同僚。年齢不詳で独身)
●あらすじ/オカルト週刊誌の編集長をしている秋本謙一は、もうすぐ50歳を迎える独身男性。仕事一筋で中年となってしまった自分に、どこか寂しさを感じている。そんなある日、秋本はミステリー作家の喜多川から、妖女伝説に関する話を聞くことに。その話をうさん臭く思っていた秋本の家の近所に、ある女性が引っ越してくる…(第2話)。

感想・レビュー・書評

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  • 「京都星宿」死んだ夫が死ぬ間際に遺した小鴨という名前の人を探して京都を訪れる。真面目で決して浮気などしないと思ってた夫が自分を裏切っていたことを知る。一時は腹が立ち悲し過ぎて途方に暮れるがやがて相手と夫を赦す。それは決していい加減に相手と付き合ってきた訳ではないと分かったからだろう。不思議だが時空を越えて夫との思い出し話に盛り上がり変な友情で結ばれる。気持ちが楽になったのは相手がまた誠実に生きてきた人だとわかったからだろう。「六芒星奇譚」は奇譚という通り弘兼先生では意外な世にも奇妙な物語テイストだが最後は恋愛関係に落ちて自ら死を選ぶというミステリーラブストーリーというあまり見ないジャンルに収束していった。貴重な作品と思う。

  • 1-20巻セットで20.00

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著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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