- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091858474
感想・レビュー・書評
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ゆうきくんとは学生時代、『究極超人あ〜る』のゆるい笑いにはまってしまって以来のお付き合いだ。
ゆうきまさみの10年ぶりの新作である。10年何やってたかというと、『鉄腕バーディ』をやっていたわけだが、次は探偵ものをと考えたらしい。あとがきマンガによると、まず自縛霊探偵、次に死刑囚探偵というアイディアが出てきたらしいが、要はアームチェア・ディテクティヴをやりたいってことか。そしてできたゆうきホームズは、雪村塊、長命者オキナガで、殺人図書館とも言われる殺人事件の資料を集めた私設図書館にいて、紫外線が苦手なのであまり出歩かない。ゆうきワトソンは、伏木あかり、厚労省の新人職員だ。背が高く、眉が濃く、ちょっと天然で、ふせぎ、ではなく、ふしぎさん、ふしぎちゃんと呼ばれてしまう。
オキナガとは見た目ではわからないが年もとらず死なない人間。死なないと言っても、心臓を破壊すれば殺すことができるし、自殺することもある。ただそれ以外は普通の人間とかわらず、普通人に混じって生きている。厚労省はオキナガを管轄しているのである。
ふしぎちゃんはひょんなことから厚労省のお偉いさん、竹之内参事の目に止まり、雪村との連絡係を命じられる。雪村は88歳だが見た目は少年。
事件はオキナガ連続殺人事件。いちおう本巻でその事件は解決されるのだが、もっと大きな謎が提示される。12年に一度、ひつじ年に若い女の内臓を抜き取る殺人者の謎。雪村はそれを追っているのだという。
オキナガの社会から距離をとる雪村は一匹狼だが、竹之内は、彼は狼ではなくはぐれた羊だと述べる。そして、あかりが牧羊犬。それが第1巻の副題「犬は眠れぬ羊と踊る」の意味である。
雪村の過去と因縁がこのさき明かされていくとともにどうストーリーが膨らんでいくのか楽しみだし、組織からはぐれた雪村と、組織に属しながらも型にはまらないふしぎちゃんが、組織と葛藤していくところもはなしのキモになりそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
殺人もあるミステリーものだが、どこかのどかな雰囲気はやはりゆうき氏の作品と思わせる。謎解きに頭を悩ますというよりも、雰囲気を楽しむ感じ。続編も読みたい。
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ゆうきまさみは『パトレイバー』以来だけど、相変わらず会話劇がうまい!
打ち切られなければ、集めたい。
小学館系のマンガ家は、ドラマを描くのが、すごくうまいと思う。 -
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不死の種族と関わる者の人間ドラマ
17.08.01 11巻up
1-11巻 続 -
ミステリーとエロとグロと時々コミカル
私が好きな“ゆうきまさみ”氏は、こういう感じ -
おっとり有能な新人に、謎の青年。広がっていく謎…、と面白かったです!あかりちゃんの眉毛の系譜と、さっぱりした勤労稟子ちゃんの今後の出番が気になります。
丁度「銀~金~」を読んでたので、おぉ、オキナガ、となりました。日本史は疎いんです。 -
ゆうきまさみのミステリー。楽しい~!
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吸血鬼探偵ものだー。なんとなく意外。
「羊殺し」と血筋と眉毛が気になるところ。冒頭の彼女は誰なのかなー? -
面白かったです。