シュトヘル (9) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091861191

感想・レビュー・書評

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  • 快楽殺人なんて殆どないのです。
    天下太平という理想のため、敵討ちのため、愛しい人を守るため。あらゆる大義名分を掲げ、感覚が麻痺するぐらい人は人を殺す。
    ユルールと共に生きたいという想いがシュトヘルの復讐の呪いを解きました。飢えたように殺戮することは無くなった。でもユルールを守るためなら、何の迷いも無く人を殺せる。
    もしユルールが誰かに殺されたら、その誰かを国を世の中を呪わずにいられるのでしょうか?
    殺し合いの連鎖を断ち切ることはできるのか…?

  • ユルールは愛情だと思うんだけれど、シュトヘルのあれは愛なんだろうか。命への執着と同等なくらいの、いっそ神に対する崇拝に近いんじゃなかろうか。ユルールを仰ぎ見て、祈るように信じてる、(盲目的に)信じてる。

  • 主にシュトヘルの因縁で一冊。そろそろ虎不足です!

  • 憎悪の連鎖。

    読後、よくよく思えば大して展開が進んでいない気がした。
    が、しかし。読んでいる最中は、それが気にならないくらい読み応えがあった。

    単純に言えば面白かった。
    大局、というより内なる戦いといった感じで。

    いよいよ役者が集約されていく。
    今後の展開が楽しみだ。

  • アジアを席巻するモンゴルの嵐。
    向かうところ敵なしのモンゴルに、乾坤一擲の一撃を与えることの出来るのが、玉音同。
    ユルールは、その事実を知ってるんだっけ?

    ナランはその危険性を理解している唯一のモンゴルの人間。ヴェロニカも知っているんだっけ・
    ただ、彼女の目的は不透明なので。所属がモンゴルというだけ?

    とにかく居庸関の戦いで、事態は動くはずです。戦いの混乱の中で、玉音同を巡る個人の思惑が動き出すんでしょう。

  • 戦争の話はだんだん入り組んできて良く分からなくなってきたけど、再会クルー?
    生きながら死んでいる人というのは、ある意味結構当たり前に存在しているのかも知れないのかな。
    現代篇を時々忘れかけるけど、どう、どういうふうに終わらせるんだろうか。

  • 9巻は、大人びたユルールvsナラン&トルイの思惑、悪霊と化したハラバルの動き、成長したシュトヘルのユルール奪還活動…各陣営が邂逅した時に話がどう動くのか、面白くなってきた。

    しかしこの作品、単純に玉音同の話をしている時よりも、モンゴルvs金の話をしている時の方が面白い気がする。
    玉音同にフォーカスすると、どうしても文字文化の大切さに繋がるのだけれど、結果、話が大きくなりすぎて、生々しい戦場描写や、モンゴルの政争描写から浮いてしまうように思えて、なかなか難しい。
    まぁ大ハンの謎に絡んでいるようなので、そちらに重点を置けば、あまり浮いているようには見えないかも。

    壮大な局面をどのようにまとめるか、ここからが見どころだろう。

著者プロフィール

伊藤悠(いとう ゆう)
1977年、東京都生まれの漫画家。女性。夫はイラストレーター・漫画家の前嶋重機。代表作に『シュトヘル』。
大正大学出身。1999年『ウルトラジャンプ』27号第1回ウルトラコンペに入選し、29号掲載の「影猫」でデビュー。連載デビュー作は「面影丸」。短期連載や読み切りをいくつか執筆したのち、佐藤大輔原作『皇国の守護者』連載が人気を博し、2006年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推奨作品に。しかし諸般の事情により物語の完結前に連載終了。2008年から『シュトヘル』を連載し、2012年第16回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。

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