RAPID COMMUTER UNDERGROUND (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 76
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091864529

作品紹介・あらすじ

地下鉄の中で描かれた通勤ファンタジー!

東京で働くサラリーマン・座二郎は、ある日を境に、漫画を通勤途中の地下鉄で「読む」ものから「描く」ものへと変えた。仕事を終えた座二郎は、今日も東京メトロ・東西線の中でペンを握り、現実を超えた通勤快速に乗車する!!

【編集担当からのおすすめ情報】
作者の座二郎氏は、妻子あり、某建築関係会社勤務の本物の通勤サラリーマン。毎日の仕事は人並み以上にハードだ。でも、漫画を描く欲を押さえられず、通勤時間を利用して漫画を描き始めました(色は家で着色)。
原稿用紙ですらなく、クラフト紙の裏に描かれた、“寝落ち”の筆跡すらそのまま残した通勤オールカラーファンタジー。「漫画」は思ってたよりも自由、かも!?

感想・レビュー・書評

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  • この漫画自体が面白い。コラージュした紙に漫画を描くというアイデア。
    この作者自身が面白い。ネットにインタビュー多数。
    ところでお名前は「地下鉄のザジ」からかな?
    panpanyaの隣に置いておく。

  • ハードワークのビジネスマンが、
    通勤電車の中で描いた漫画が出版されたと
    風の噂で聞きました。

    私も利用の東西線と聞き、
    ますます心惹かれ、
    BBの本屋さんで買ってきました。

    噂では建築のお仕事ときこえてきた気がしたので、
    シューッとした感じの、
    無機質なお洒落な都市の物語かしらん?
    なんて、勝手に思っていましたが、

    私の想像とは全く違う、
    ユーモア的ファンタジー
    (ちょっとミステリアス要素含む)
    という雰囲気。

    後ろの方に
    電車の中でどうやって漫画を描いているかの
    解説もあった。

    何より
    時間が無いから、道具が無いから、
    場所があったら、余裕があったら、
    とつべこべと言い訳をしては
    なんやかんや後回しにしている
    自分がかっこ悪いなあと思った!

  • 家庭と会社、その狭間のどっちつかずの空間で紡がれる物語世界がふたつに分裂する、なんら前者のふたつとアナロジーとしてもメタファーとしても機能しないままに。その場しのぎ的センス(週間連載的継続発想力)が生き生きと発揮された作品なのだなと。配色最高。

  • 東京の満員電車の地下鉄、通勤の行き帰りで描かれたという一冊。通勤車両にウサギやら象やらの動物がまよいこむファンタジーな展開から、twitterで漫画描きながら通勤してるとつぶやいていたら、ファンの女子高生が会おうと乗り込んでくるけど、微妙にすれ違ったり、と。独特の味わいの絵とストーリー。

  • 電車ネタ一本でいくと思いきや、動物ネタが面白いのなんの 個人的に躓いて画材道具をぶちまけた静かなシーンが好きです 塗り方もかっこいい

  • 生きている間に何回あるかわからない「今わたしなにかすごいものを読んでいる!」という感覚に久々に遭遇。今年一番は決まった。一時期毎日乗っていたので丸ノ内線が地上に出るところが実はいちばんぐっと来た。

  • ネットがもはや生活のツテの一部になっている時代に、お恥ずかしながら本を手に取るまで座二郎さんの事は存じ上げませんでした。
    いやー、壺が有ったら入りたい。

    とはいえ。
    この作品には、こうやって本(紙媒体)で出会えてよかったなぁ、と本当に思います。
    漫画としても面白いし、絵を画面を見ているだけでも美術館に行ったような充実感があって満足&楽しいです。
    そして、ついつい匂いを嗅いでしまいます。(癖)

    モニターや小さな画面越しでも素敵な作品ですが、本で読む(見る)のも大変良い作品ですた。

    ご購入して、座二郎さんの生活を潤しましょう。

  • 電車の中で描いたと思えない程緻密で暖かみのある絵とオシャレな色彩(台紙にコラージュを施しているそう)が独特の世界観を表現している。作品内で作者がこの漫画はフィクションだと言っていたが、ファンタジー色があり、絵本を読んでいるような感じ。

  • 通勤電車で漫画を描くサラリーマンが時折迷い込む不思議空間。そこは果たして夢か現か、というメタ的なストーリーを完全に埋没させてしまう程に映える、実際に通勤電車で描かれた作品という背景に拠る話題性と、とにかく遠近法を多用した構図とセンス溢れる彩色。帯がバスタオル的なのも良心的で良い。雑然とした筆致がむしろ、ここではないどこかへ「連れてってくれてる」感を促進させるような味わいがあると思います。伏線が残ってるので続きがあるはずと思うのだけどそこはまあ気長に。みたいな。

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著者プロフィール

座二郎・作:1974年生まれ。建築関係の会社に勤務するかたわら、会社の帰りに電車の中で描いた作品で注目を集める通勤漫画家。2014年、漫画作品『ラピッド・コミューター・アンダーグランド』(小学館)を刊行。初の絵本となるこの作品も通勤電車の中で描かれた(着彩やコラージュは自宅で行っている)。

「2016年 『おおきなでんしゃ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

座二郎の作品

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