- Amazon.co.jp ・マンガ (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091868084
作品紹介・あらすじ
夕暮れの甘酸っぱいショートストーリーズ!
女子高生の高取エリ。
彼女の放課後は、ちょっとした謎とドラマに満ちている。
・とあるカップルは何故話をしないのか?
・お堅い先生の密かな楽しみは?
・そそくさと帰る同級生の秘密
・美術室のヴィーナス像の謎
・踏切に出るというユーレイの噂etc...
誰もが持っている秘密、意外な一面を垣間見る――
甘く少しほろ苦い青春ショートストーリー!!
【編集担当からのおすすめ情報】
広島在住の田村茜氏、初単行本です。
この漫画は、全て夕暮れのお話。
あなたは誰ですか?(誰そ彼)という頃合いは、
授業や仕事中つまり普段とは違う”顔”が見える時間帯。
あなたの隣にいる人の”顔”もこの中に出てくるかもしれません。
今、高校生の人、かつて高校生だった人が
甘酸っぱい思いにかられること間違いなし!です。
感想・レビュー・書評
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爽やかな放課後ストーリーズ。
途中から無愛想なボサ髪ツリ目眼鏡の男子、浜野くんが登場。俄然前のめりになった。双子でクイズ好きってチャームポイント盛りすぎか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日常の中にある小さな謎と好奇心旺盛なエリの取り合わせ 表情がコロコロと変わるエリがかわいい
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ちおちゃんは登校でしたが、
「高取エリ」は下校のお話しです。
下校というか放課後かもしれない。
奇跡的な話から、
もちろん恋話もあり、
せつないの、クイズなの、残念なの、マニアックなのとおもしろい日常っていいなぁ~。
と、
思える作品です。 -
表紙から予想していたモノより、内容は落ち着いていた
まぁ、ぶっちゃけさ、地味だな
華に欠けるっつーか、ストーリーに読み手を問答無用で作品内の雰囲気に引き込める抑揚が足りない
だが、つまらないの、と聞かれたら、違う、そう断言できる
バトル満載、流血どころか死体は当たり前、心理戦の駆け引きがエグい、胸やら尻やらがセクシーすぎる漫画を数多く読んでいると、この手の「何もない」漫画を読むと、心が落ち着く
何もないって言い方は悪いか・・・・・・つまりは、読み手を「おっ!」と大なり小なり驚かせる、非日常的なイベントが起きない、起こさない
ただただ、淡々に、毎日をしっかりと真面目に、時に、ほんのちょっとズルく、真っ直ぐ前しか見ずに生活している女子高校生の、声を出して笑いたくなるくらいに楽しい事も、鼻の奥がツンと思わず来るような事も、驚いて声も出ないような事も有り触れてる、「ある日の放課後」だけを描いている
誇張しすぎず、かといって、物足りなさなど感じさせないレベルで、絶妙なラインを見極めて、女子高校生の青春を切り取り、堅実に漫画って形にしている田村先生に、唸らされる読み手は多いハズだ
読み手の心を掻かない、薄味だが優しい素朴さを印象付ける絵柄もまた、ストーリーの「ほっこり感」を弱めていない
どの話も、自分が深く考えずに過ごしてきてしまっていた放課後の愉しさを思い出させてくれるものばかりだったが、個人的に気持ちが癒されたのは、Memo.13「黒木先生の授業」だ
この台詞を引用に選んだのは、自分の夢に叶えられる根拠がないからこそ、自信満々の言動で他人に眩しさを感じさせる強さを持っている人間は、こう言う発想の転換が無自覚に出来るからこそ、年齢や性別に関係なく、カッコ良く見えるんだろうな、と思ったので -
女子高生の日常を描いた連作ショートストーリー。「すみれファンファーレ」を思い出すノリだが、主人公の年齢が高いこともあるのか、もう少し写実的な描写になっている。コミティア作品的な文学的描写の巧みさがあるので、読んで損はしないが、ビッグコミック的といおうか、TVドラマに見られるようなコード遵守された予定調和的な保守性の枠で商品化されているようにも思われ、その点、IKKI連載作品である「すみれファンファーレ」の子ども視点に徹底的に引き寄せた斬り込み方には一歩及ばないようにも思われる。
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小さい時に隕石のかけらを拾ったことがきっかけで、興味深いことを引き寄せてると信じてる、新聞記者になることを夢見るエリ。無愛想でクイズ好きの同級生、公園で見かけた女子と手をつなぐ彼氏持ちの女友達、お互いかたまったままのカップル、黄昏の語源をかたる古文教師、報われない思いを抱いていた天文部の部長さん…天真爛漫に好奇心をぶつけ、観察し、少しづつ、ほのぼのと物語が転がって行くのが楽しい。