- Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091872906
作品紹介・あらすじ
写真屋奇譚、全十四編収録!!
公衆電話。紙芝居。銭湯……………
時代にためされ、時代に負けたもの達。
黒いハットに黒いマント。
古いカメラをかまえては、
時代の波にまにまに消えゆくものを
フィルムに収める写真屋カフカ。
その写真にはときどき、不思議なものが写る―――
【編集担当からのおすすめ情報】
『コーヒーもう一杯』『道草日和』の山川氏が描く個性無類の新作。失われていく物を撮り戻し、消えゆく物を撮り留める。時の流れに逆らうように、今日もカフカは写真を撮る。独特の画風が物凄い郷愁を誘う一冊。
感想・レビュー・書評
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デジタル画像全盛のいま、引伸機で印画紙に焼き付け、現像液に「すろん」と投入、「じゅわわわん」と画像が浮き上がる、あの楽しみをどのくらいの人が知っているのだろう。
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いいノリですね。山川節なんですね。
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絵とノスタルジックな魅力に満ちた山川さんの世界、
今回は「写真」がキーアイテムです。
「失われてしまいそうなもの」を求めて撮影し、
「もう失われてしまった光景」を一瞬映し出すカフカの写真。
各エピソードのクライマックスで提示される一枚の写真に
何とも言えない優しさや哀しさがにじみます。
この先の展開も楽しみです(^^)。 -
山川直人は良い。
商店街のすみっこの旧い喫茶店、窓際の席で外行く人を見ながら飲む、深入りのコーヒーみたいな漫画。