黄昏流星群 (23) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091873132

作品紹介・あらすじ

▼第1~6話/崩壊する星域(1~6)●主な登場人物/野島(公認会計士。息子の将来を案じる厳格な父親)、花苗(修のガールフレンド)、修(家を出てバイトをしながら司法試験合格を目指す。野島の息子)、紀子(修の母親。能楽鑑賞が趣味)●あらすじ/新宿で事務所を開く公認会計士・野島のもとに、ある日、息子の修から連絡が入った。司法試験に向け勉強中であるにもかかわらず、ガールフレンドと同棲したいというのである。当然のごとく反対する野島だったが、まずは相手の女性を見定めようと思い直し、息子の住むマンションに向かうことに…(第1話)。▼第7~9話/星界哀歌(1~3)●主な登場人物/小坂田朋子(男まさりの参議院議員、46歳)●あらすじ/与党議員に野次を飛ばし、強行採決ともなれば議長席めがけて飛びかかる。そんな少数野党の参議院議員・小坂田朋子。議員仲間にも煙たがられ、ボーイフレンドいない歴46年の彼女だが、そんな朋子にも忘れられない淡い恋の思い出があった。ある日、母校の大学の講演にやって来た彼女は、学生時代のその思い出の場所を訪ねることにしたのだが…!?(第7話)●本巻の特徴/息子の恋人と交わした情事が思わぬ悲劇を呼ぶサスペンス『崩壊する星域』、男まさりの女性議員が体験した喫茶店での不思議な出会いを描く『星界哀歌』の2編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「崩壊する星域」弘兼作品ではよく見かけると言っていい何度目かの親子丼の話。秘すれば花という風姿花伝の言葉を引用してるけど、結局秘すれてへんもんな、息子に知られてて。ちょっと気持ち悪い話だった。これが魅力とは思えないがそんな俺はしょうむないのか?グロはちょっと苦手。生理的に拒否反応が出てしまうからこれはきっと好みの問題なのだろう。まずあの女が誘惑してくるのがおかしいし、それをすぐ受け入れた父親もおかしい、別れを切り出されて飛び降りする息子はまだ分かるけどちょっとおかしい。欲望に正直に生きることは素晴らしいのかも知れんけどな。なんかショッキングな話だった。俺はまだまだうぶなのか知らん。「星界哀歌」不思議なSFチックなストーリー。学生時代の自分が政治家を志すキッカケになったのはその昔喫茶店で遭遇した中年のおばさんの助言が大きかったのだがそれが実は未来から来た政治家になった自分だったという。もちろん成立はしてないのだろうけども時空の狭間に迷い込んだバグのようなストーリー。時としてこういう事が起こりうる世の中であってほしいとこういう系の話にはとても胸襟を開く自分なんだなあと知った。二本のストーリーの対比が面白い。そういう意味でははっきり自分の好みがわかった。あと見た目が不利な女性議員のそれでも健気に生きる姿に共感を覚えたのかも知れない。ハードモードに生きることを己自身の努力と責任で乗り越えようとする健気さに。これを健気と取るのか焼け石に水と取るのかは体調次第ではあるのだが。でもその生き方で絶対間違ってないのだと自分に重ねて励ますように言うてみる。

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著者プロフィール

1947年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業。松下電器産業に勤務の後、74年漫画家デビュー。
85年『人間交差点』(原作 矢島正雄)で第30回小学館漫画賞青年一般部門、91年『課長 島耕作』 で第15回講談社漫画賞一般部門、2000年『黄昏流星群』 で第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、03年同作で第32回日本漫画家協会賞大賞を受賞。07年には紫綬褒章を受章している。
主な作品はほかに、『ハロー張りネズミ』 『加治隆介の議』 など多数。現在は『社外取締役 島耕作』(「モーニング」)、『黄昏流星群』(「ビッグコミックオリジナル」)を連載中。

「2023年 『逢いたくて、島耕作(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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