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- / ISBN・EAN: 9784091879011
感想・レビュー・書評
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左右縦横に無尽蔵の視点から描かれる階級闘争。迸る生と愛の渇望。なのにエンタテイメント。圧巻!
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武士(竜之進)、農民(正助)、非人(カムイ)
武士の作った身分
身分にがんじがらめになる農民と非人
今までのしきたりから脱却できない大人たち
抜け出そうと命を懸ける若者たち -
とうとう読み切った。
健気だ。人間を含め生命はその生存本能の下に健気に残酷に生き抜くことを喜びとしている。農家にとっての生業はその健気さと欲望の瀬戸際にある。それは苦労ではなく労働だ。近世との一番の違いは貨幣価値に生きるか生命を賭して生きるかの違いではないか。
白土さんはまだ漁師をしているんだろうか。 -
何度か読み返している漫画。
漫画を読んでいるというよりは、読書している感じ。
社会構造についてよく考えさせられる。
武士から農民、エタ・非人、さらには下人に至るまで、江戸の厳格な身分制社会の様子がありありと描かれている。
「支配するは分裂させること」と幕府側の人間が語るように、農村で身分を越えた協力的な姿勢が生まれようものなら、根回しや裏工作によりお互いを分裂させる。結託して不満の矛先が自ら(幕府)に向かないようにするために。この「いがみ合いの仕組み」を作ることで、幕府の体制がさらに強化される。江戸にかぎらず、人間社会の本質的な一面をついているようにも思う。
第2部や外伝も含め、今後何回も何回も読み返すと思う。 -
この作品★5個では足りません!!!
名作中の名作です!!!学校の図書室で
読んだのがきっかけでハマリました!
何度 読み返しても新しい発見があります!
作中の登場人物も漫画のキャラという型に
はまっておらず人間そのものです!!!!
人生そのものです!!こんなスゴイ作品は
他には見当たらないです!!!!!!!!
結構内容が壮絶なので好みはあるかと思いますが
これを読んだら他の漫画がしばらく読めなくなるくらい
読み応えがありますよ!!
コミックではこれが一番のおすすめ作品です!! -
最初かわいかったのに途中で突然クロマティ高校みたいな絵柄になるあの瞬間。
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お家でこれだけズラっと揃えたら、さぞ気持ち良いだろうな。終わり方は第二部があるので、これで終わり?という感じだけど、ストーリーがとにかくスゴイ。人物一人一人の行動が歴史に翻弄され動いているのが感動。何年か経つと読み返したくなります。