LA QUINTA CAMERA~5番目の部屋 (IKKI COMICS)
- 小学館 (2006年7月28日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091883278
感想・レビュー・書評
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この方の作品って、漫画で表現するのがいかにも相応しい感じがして、だから好きです。
昔の映画みたいな、言外のニュアンスを含んだ雰囲気というのかなあ。
登場人物のルーカが、
同じくオノ・ナツメさんのnot simpleの主人公に似てる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
他のマンガのついでに借りてみた。
イタリア留学経験のあるマンガ家さんの初期作品集。
短編連作+おまけエピソード的ショートを収録。
四人の中年男性が暮らすアパートに空き部屋=「5番目の部屋」があり、
そこに留学生など、比較的短期の滞在者がやって来て、
居住者と交流する。
うーん、設定は素敵だけど、アッサリし過ぎていてあまり心に残らないかなぁ。
もっとイタリア独特の風物やイタリア人気質のようなものが
詳細に描かれているのを期待していたのだけど。
画風も好き好きだと思う。 -
まったり。
そういう人いるよねーみたいな、友達から聞いた話なんだけど…みたいな親近感があって、ゆるゆると、しかし、楽しく読めました -
イタリアのとあるアパート……共同生活を送る個性豊かな独身男と、あまった“5番目”のにかわるがわる下宿する留学生。偶然が引き合わせた仲間たちが、それぞれ抱える想いと、共有するあたたかな時間――やさしくせつない読切連作集。
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アパートの部屋主・マッシモ、街中で笛を吹く少年のような男・ルーカ、賑やかで口喧しい漫画家志望・チェレ、たまに部屋にいるかと思えば大抵寝ているアル。
そんな中、5人目としてデンマークから語学留学にやって来た少女シャルロットがやってくるところから物語が始まる。画家志望の青年がアパートを本格的に借りるまでの一週間やって来たり、日本人の青年がクリスマスを過ごし、男の出掛け先にアルが送り届けたり、アメリカからやってきた男は毎日ポテトフライを食べてみんなを呆れさせたり、向学心旺盛な女性がやって来る。
彼ら4人だけでも暖かでとてもいいバランスで暮らしていて、その中に5人目が迎えられて彼らの物語が進められていく。
彼らの中では、やはりアルが素敵だと思う。毎日仕事で働きづめで、部屋にいるかと思えば寝ていて、そして作中で語られる彼の過去と今の部屋に来た理由。
オノ・ナツメさんが描く作品はどうしてもやはり好き。
映画化とかしたら、もししたら、観たいなと思う。 -
近くの古本屋でたまたま目に止まったから買ってみた
黒い枠に太い線で描かれた舞台の断片
最初の数ページを繰る時に持った印象と物語から受けた印象は全く違うものだった
華奢な体躯 大きめの瞳 重ための瞼
この作者さんの描くキャラクターはデフォルメされていた方が好みに合う
間取りが想像力をかきたてる
チェレやルーカがマッシモと出会った時の話があっても良かった
そういった意味でアルは作者の中で特別な存在だったのだろうか
僕の好きな登場人物は誰だろう
人は自分と似た人物や全く対照的な人物に魅かれる ような気がする
そういった意味ではこの物語の中に僕が好きな登場人物はいなかった
誰も座っていないソファー
誰も使っていない洗面台
ブックカバーを外した時に見る風景
其処にあるのは別れの後の喪失感を描いたものじゃない
僕はそう思いたい
暖かい
みんな揃えてそう口にする
僕には少し暖かすぎる -
以前本屋でバイトしていた時、何か一冊選んでオススメのレビューを書く機会がありました。
その時この本を選びました。
シンプルだけどかわいい、憧れる世界観です。 -
私が最初に出会ったオノナツメ作品。
特徴的な雰囲気に惹かれて手に取ったのを今でも覚えています。
人と人との関わりの中に生まれるものっていうのは、やさしくてあたたかいものばかりではないけれど。
それでも続いていく、やわらかな何かはあるのだなあと思います。 -
こういう男の群像劇を描かせたら、んもうこの人はピカイチ!
ちょっとシャレオツなマンガを探している人に、迷わずオススメです。 -
何気なく素敵に感じる話。
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ほっこり出来るという意味で、オノ節全開の作品。
同時期に発売されたリストランテより、顔が大きく等身が低くて最初は違和感がありました。それを払拭してしまう構成力にただただ引き込まれます。