よるくも 1 (IKKI COMIX)

著者 :
  • 小学館
3.86
  • (51)
  • (56)
  • (49)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 572
感想 : 45
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091885388

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最新刊まで所持。

  • この世界には上・中・下とあって、上が「街」まともな金持ちが住める場所。
    中が「畑」変わり者の金持ちからまともな貧乏人まであらゆる人が居つく、でっかい市場。
    下は違法建築、不法占拠、無許可開業などあらゆる犯罪の温床になっている過密集集合団地、通称「森」。「森」の住人の共通事項はひとつ”まともじゃない”。

    主人公の「キヨコ」は中の世界「畑」で安くて美味いと評判の高岡飯店で働く娘。下の世界「森」で殺し屋”よるくも”として働く無垢な青年「小辰」が同じビルに住むことになり食事の面倒を見ることになり・・・。

    糞ったれな世界で働く「キヨコ」が健気で可愛く、それに徐々に影響されていく善悪の判断や味覚痛覚の無い「小辰」が今後どうなっていくのか気になる。
    新人とは思えない設定や世界観の造り込み、キャラクターのサイコっぷりが堪らない。フィクションな設定だが能力バトルや必殺技などが無い為リアルで生々しい。
    普通のマンガに飽きた人にオススメ。

  • オススメされたので購入。IKKIらしい作品でした。徐々によるくもに感情つけていくのかな?なんにしろハッピーエンドは望めなさそう。箱庭の世界でどれだけ悲劇を描ききるのか楽しみです。

  • 無限城meets真鍋昌平<br /><br />「町」「畑」「森」と、エリアごとに明確にヒエラルキーが分けられた世界。<br />上流階級のみが住むことを許された「町」、市民が溢れ雑多で活気にあふれる「畑」、そして違法増改築を繰り返して途方も無い大きさに膨れ上がった巨大建造物の中に広がる無法地帯「森」。<br />「畑」で、安くてうまい定食屋をいとなむ少女・キヨコ。彼女の住むアパートに、無垢な殺し屋の少年“よるくも”が「森」からやってくる。<br />彼が殺した人間は、豚のエサとなり、「森」を牛耳る荒磯精肉店に流れていた。<br /><br />IKKIだから、という理由で敬遠していたが、創刊当時のIKKIを思い出すような快作かもしれない。<br /><br />「森」をみて、「BLAME!」の巨大建造物や、「Get Backers」の無限城を思い出さない人はいないだろう。<br />画面の質感としては「ドロヘドロ」と「スマグラー」の中間といったところか。<br />キャラ設定は割とありがちだし、設定も既視感があるが、組み合わせが良い。<br />プラス、キャラ同士のかけあいに気がきいていて飽きない。<br /><br />これは才能なんじゃないか。

全45件中 31 - 40件を表示

漆原ミチの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×