- Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091885746
感想・レビュー・書評
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実在する漫画をテーマに漫画好きのために描かれた漫画。
シリーズも13巻目(その前に大判コミックで2冊有るんですが)になりましたが、漫画に色々な立場で携わる登場人物も増えてきて、失速することなる続いています。
この感も6編の短編(最後の一つは前後編)が収められていますが、ウチが特に好きなのは「a sense of wonder」「夢の持ち主」の2編。
「a sense of wonder」はかつて大型書店のカリスマ店員で現在は街の書店のおかみさん・太宰さんが預かることになった書店員希望の一人の女性を巡るお話。
書店員に求められる資質。書店員だけに求められるものじゃないと思いました。
"決められたことをやっていてもそこに「クリエイトする医師」とか感覚を持っていれば たとえ目に見えなくても本質的なものが違ってくるとおもうの。"
「夢の持ち主」は登場人物の中でも人気のあるセドリ・小篠が以前通っていた女子校の購買部のお姉さんと司書さんのお話。
「この世界は……私たちが生きている世界は一つじゃない」
多感な思春期に良い作品を読んで世界観を広げて欲しいと学校図書室に漫画を購入しようと奮闘するのですが……
このシリーズを読むと、取り上げられている漫画を読みたくなって本当に困ります(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回、よく知った本が、2冊扱われていた。「暴れん坊本屋さん」と「MASTERキートン」である。
ご存じ、地下に「ダンジョン」と呼ばれる書庫を持つ、古書店と、その周辺の人々の物語のである。
毎回、いろいろなマンガを巡る話が出てきており、今回も、7の本が扱われている。
いつも、古典というか、名作というか、現在連載と言うよりは、懐かしのものが出てくるのは、登場人物と読者のノスタルジーをくすぐるためであろうが、その中に、現在の生きのいい本が混じる。
「暴れん坊本屋さん」は、マンガ家をしながら書店で働いている久世番子さんが働いているときのあれやこれやを綴ったエッセイマンガである。本の楽しみを知り尽くしている彼女は、本自体に仕掛けをしており、それが今回のストーリーと絡み合っていて実にいい。
早速、本を確かめようとして、気がついた。
ああ、あげちゃった。
まあいい、いつか探し出すのも、本の楽しみの1つなのだから。
某サイトより転載 -
漫画をこよなく愛する人たちの物語。今回も最高。とりわけ最後のが良かった。