- Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091886507
作品紹介・あらすじ
キヨコとよるくものたどりつく場所……
貧しいが、明るい働き者の娘だった、キヨコ。
最下層の出身で“命使い捨て”の殺し屋、よるくも。
よるくもの育ての親・中田はキヨコの母を殺し、彼女をさらった。
自らの命が長くないことを知る中田は、キヨコをよるくもの保護者としようと考えたのだ。
そして自分たち最下層民をいたぶり続ける支配者「荒磯精肉」の
御曹子・王子を殺そうと計画した中田。しかし、中田は王子に返り討ちにあい死亡、よるくもは王子に拉致された。
母も中田も失い、最も恐れる「ひとりぼっち」になったキヨコは、よるくもを取り戻すため、王子との死闘に臨む―――
そこに待つのは、絶望なのか救済なのか!!? ついに物語はラストを迎えます!!!
愛と痛みの完結巻!!
【編集担当からのおすすめ情報】
キヨコはよるくもに、自分の作ったメシを食べてもらうことだけで、自分の存在を肯定してきました。しかしよるくもは、一切の食いものをうけつけなくなってしまいました。このままではよるくもは死ぬ。よるくもが死んだら、キヨコは「生きている意味がない」。この地獄の果てにふたりが辿り着ける場所はあるのか。ふたりの魂がどうか救われますようにと、作家が渾身の力で紡ぎ出した最終章。その格闘を、読者のみなさんに一緒に体験していただきたいです。よろしくお願いいたします。
感想・レビュー・書評
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ゆでたまご回。こんなにゆでたまごを本気で食べさせ合う漫画は初めてです。あれはハッピーエンドなのかな。とにかくキヨコとよるくもが死ななくて良かった。百が良い役回りで終わったのも良かった。よるくものテーマは生きるためにメシを食うことだったのかなぁ。
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個人的にミスミソウ以来の衝撃でした。
圧倒的絶望感を最後までひっぱるのは凄い。
ただ、あのラストだと結果的に依存症の話だよなって気づかされたのでこの評価。 -
一気に読んでしまった。さすがIKKI。
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ストーリーはかなり荒削りだと思うが、世界観がしっかりしているのでつい最後まで読んでしまった。
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幸せな結末にはならないだろうと予想してたけど、ここまで「幸せでも、不幸せでもない」結末に着地したのは予想外だった。一度壊れてしまった人間、人間としての本能がズレた人間はなまじっかなことじゃ戻ることはできない。たとえ愛によってでも、みたいなお話でした。
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ハッピーエンドなんだろうけど、もやっとする。
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生きること、食うこと。
食われること、生きること。 -
ちょっと意気消沈!
残念な終わりだったー。
もったいない。 -
完結巻。全5巻をとおしてみて後半〜結末はやや軽く流れてしまった感じがあるが、前半の悪夢的なドラマは面白いし、読む価値がある。クレイグ・トンプソン「ハビビ」と比べて読んでみたい。
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生きること、死ぬこと、生き続けること。そこには人との関わりが必須なんだと思う。4と5の表紙の対比がこの物語の核にみえる。