- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091916181
作品紹介・あらすじ
ジェルミへの愛を伝えたイアンと、イアンを愛していると言いながらも、彼の思いを拒絶するジェルミ。イアンは再びジェルミにグレッグとの関係を語らせるが、マージョリーの自殺未遂により出口すら見えなくなってゆく。
感想・レビュー・書評
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8
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再読
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寝る前に読むもんじゃない。
夢の中でもぐるぐる回った。
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マージョリーの自殺未遂やエリックとバレンタインの過去、あまりにも誰もが病んでいる・・・
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かわいそうなクレア
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衝撃的だけども素晴らしい。
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心理学のカウンセリング読本かと思うほど
登場人物それぞれ心に問題を抱え
語る・語る・語る・・・
ちょっと食傷気味
男同士にベッドシーンも趣味じゃない -
母が再婚した男から性的虐待を受ける主人公。そして、その義理の兄。結局は主人公だけでなく、兄を含めた二人の成長の物語だったように思う。が、考えさせられる。もーさまの作品はいつもそうだ。読んだ時にもそれなりに受け止めているんだけど、時間がたってふいに自分の中に流れ込んでくるように「意味」がわかる。
なので、これもきっと10年ぐらい(<おい)して、ある朝ふいに「あああ」って思うのだろう。
解説の中で「トーマの心臓」になぞらえてるものがあった。それも複数。でも私は「訪問者」を考えていた。雪の上をたどって神様が罰を与えにくる。そのモチーフが頭の中をぐるぐるしていた。
罪、罰、犠牲、人はどうして、そんなものを必要としてしまうのだろうか?
そして物語は、真のカタルシスもなく終る。そして、そのことこそが萩尾望都の言わんとするところを示しているのではないだろうか。つまり、痛みは消え失せることはないから、人はそれを抱えて生きていかなければならないと。
萩尾望都が読める今、生きててよかった。 -
怒涛の会話量。癒すために傷を抉り出し、いざ傷が晒されるともてあまし、結果ジェルミを追い込むイアン。ジェルミは自分の心の闇にのまれ、破壊されたがる。そしてマージョリーの危篤…。だれに答えが出せるんだろう?この漫画は、終わるのだろうか…