しろみ先生の詩や『良いおっぱい〜』で感じたエグみみたいのがこの本は全然なく、三人の娘、主にカノコちゃんサラ子ちゃんの混沌思春期とそれに向き合う様がユーモラスに柔らかく入ってきてすごく読みやすかった。でもしんどかった。カノコちゃんの爆発的な感じ(摂食障害)もサラ子ちゃんの爆発的な感じ(自傷、引きこもり)も向き合う母の記録もしっかりしんどくて。でも戻るけどあっけらかんともしててあけすけで正直でちょっと古風だけど固くない感じね、心地よかった。文章のリズムも好きでした。総じてしろみ先生がさらに好きになったのは違いないのでもう少し年齢追いついたら『閉経期』読むぞと今から楽しみにしてます。紹介されてた『ビリー・ジョーの大地』(だっけ?)と映画『シャイン』もチェックしたい!

2024年3月7日

読書状況 読み終わった [2024年3月7日]

男どもがクズすぎてというか女たちが理想と夢を押し付けられすぎてイラッイラしちゃった。時代と監督の好みなんですかねぇ。原作のエッセンスは京マチ子が全部背負わされてる感じなの? 最後幻覚にキマってる男主人公がとっくに死んでる奥さんのとこ帰ってきて、とっくに死んでる奥さんが朝日のなかで着物繕ってるシーン、あそこの陽の差し方がモノクロながらとても美しくてハイライトなんだろなと思うけどってことはやっぱ女は男にどんだけ振り回されても健気についてくのが美しいというテーゼかざしてるんじゃん? もー胸糞です! でも最後まで見ちゃったからなー。いつか上田秋成も読みます。これが二次創作としてどんなもんなのか図ってやりたい。とりあえずまじで男の夢やプライドにきちんと振り回されてあげる女子どもたち哀れすぎてグギギギ

2024年2月27日

読書状況 観終わった [2024年2月27日]

『家族は永遠に続くものでも、何があっても守られるべきものでもないと思います。それに参加する者が、互いに誠実であるときだけ持続できるものです。』を噛み締め、『わたしにとって子育ては、自分に愛する能力があると子どもたちに教えてもらったことです。』で泣きました。
後書きにあったように質問文が短いのがとても残念……新聞だから仕方ないんでしょうが。解説が伊藤比呂美でうれしかった!

2024年2月26日

読書状況 読み終わった [2024年2月26日]

 圧倒的な恐怖にまみれたかったんですよね! 『黒い家』といえば現代ジャパンホラーの最高峰というドデカい期待の下に読み始めたのがよくなかったかも。正直前半は物足りなくて、ここまで溜めたら相当デカい波が来ると構えていたので後半もどこか物足りなく……。たぶん時代のせいもある。サイコパスの存在がまだ目新しかった二十年前に出会うべき作品だった。2024年現在においては結構擦り倒されてるタイプのシリアルキラーだったから……私『冷たい熱帯魚』とか観ちゃってるし。
 でも黒い家での救出劇からエレベーター絡みの最終決戦はアドレナリン出まくってぐんぐん読んじゃいましたね。おばちゃんが京都でハモ切り包丁ってのも好きな設定。寧ろハモ切り包丁持たせたかったから京都にしたのか? エンタメとして面白かったは面白かった。『青い炎』みたいな残る感じはないけど保険×犯罪ってのは社会派的な一面もあり勉強にもなりました。

2024年2月2日

読書状況 読み終わった [2024年2月2日]

 読み終わったばかりでまだ纏まらない感想を言うと、自分のものすごく個人的な、普段は奥に押しこんで思い出しもしない記憶をそれこそ主人公の花ちゃんのようにひきずりだされて参ってます。花の、金が絡むと豹変するところ、蘭と桃子はなんもわかってないとモラハラパワハラで家のルールを守らせるところなんか既視感でもう二度と読みたくないな。だからこの本の内容は一生忘れないと思う。
 あとはまず『黄色い家』ってタイトルがあまりにウメエなって読みながら何度も思いました。『黄色』にかけられた金、幸福のイメージ、そして黄美子さん、実際に作中で黄色く塗られる家の壁、オムライスにケチャップかけて黄色を壊すみたいな描写とかいろんなとこでイメージが散りばめられていて、『家』もマジのHOUSEとあとは日本人的なイエ、家族制度、裏世界での親兄弟みたいなもの、大きな意味での居場所(ホーム)……とにかくタイトルが素敵。読めば読むほどタイトルを噛み締め、『黄色い家』というシンプルな言葉への解像度がめちゃくちゃ上がっていくのが楽しくも恐ろしくもあった。
 内容については、大人が大人として子どもに接する罪、みたいなものについて考えてしまったな。現在35の私は大人子供の分類でいえば黄美子さん、映水さん、ヴィヴさん、花の母親、いろんな大人たちの側に立つわけで、なんも正解わからないのに子どもに頼られて、頼りになりそうなふうに思われて、思わせて、そりゃ悪意なんかないけど子育ても教育も洗脳みたいなもんなんだよな……とか。生きてるだけでママ大好きとか、仕事でも子どもに慕われて、騙してる部分って絶対あって、でも子どもって私を好きならこっちのこと悪く言わない。花が黄美子に依存(でいいと思う)しちゃうのってあの冷蔵庫に食糧ぱんぱんに詰められてた記憶がキーになって何度か出てきたけど、私が親として子どもにしてることも突き詰めれば同じなんだよね。体でも心でも、飢えや渇きを満たしてもらった経験ってどうしようもなくポジティブな心象となって、あったかくてあったか〜い楔を心の真ん中に突き立てちゃうんだろうな。愛着の形成、怖い。この怖さを怖がる感覚をきちんともって子育てしていかなきゃと、こういう視点をくれる物語ははじめてだったから読んでよかったです。
 他にも思い出したら追記する。とりあえず読者ハガキ書かなきゃ!

2023年3月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2023年3月11日]

生命式、素敵な素材、素晴らしい食卓、夏の夜の口付け、二人家族、大きな星の時間、ポチ、魔法のからだ、かぜのこいびと、パズル、街を食べる、孵化。+朝吹真理子さんの解説。
頭の柔らかい、自由な物語ばかりだった。既存の価値観をひっくり返す設定、でも私たちに馴染みのある価値観の側にちゃんと軸があるので倫理観揺さぶられちゃう。SFちっくな純文学。
腹抱えて笑ったのは『素晴らしい食卓』、萌え倒したのは『かぜのこいびと』『夏の夜の口付け』です。いやでも『生命式』の未来、来てもおかしくないよなー。

2023年3月4日

読書状況 読み終わった [2023年3月4日]

動く画で見てーえ! もう一回! この原作再履修を踏まえてもう一回ザファりに行きたい! 五人の中でいちばん回想のなかった宮城リョータのヘビーでウェットな回想をまじえてもう一度噛み締めたいです、山王戦

2023年2月20日

読書状況 読み終わった [2023年2月20日]

ぜったいしないでほしい失敗を選りすぐってしていくジョージ、いつもわたしを試してくれるよね。でもクリームを犬に舐めさせたのは名案。

2023年2月17日

読書状況 読み終わった [2023年2月17日]

こんなに誰かに期待されるのは初めてだったから→ヤマオーはオレが倒す! の流れ見てると本当にこれは花道の成長物語だし、て思うとこれをあそこまでリョータにフォーカスさせたザファの脚本はすごい。逆を言えば、そりゃ試合ぶつ切りにしてエピソードぶっこまざるを得ないわ……

2023年2月12日

読書状況 読み終わった [2023年2月12日]

子どもに読み聞かせながら、後半声をつまらせてしまった……物語のリズムが読み聞かせのスローなリズムと合うのだろうな。『ほんもの』になることって社会的に認められることじゃないんだよな。あなたにとっての『ほんもの』であればいい、私にとってあなたが世界なんだもん。大人になって読むと、投影させてしまうものが色々ありました。

2023年2月12日

読書状況 読み終わった [2023年2月12日]

 原作の沢北、めちゃくちゃかわいいピョン……? となった。ちゃんと泣き虫なんじゃん……このかわいさを踏まえてもっかいザファ噛みたいよう。

2023年2月5日

読書状況 読み終わった [2023年2月5日]

 野崎も真琴も琴子もまた会いたい〜終わってほしくない〜と思ったらシリーズ化しているようで嬉しい……怖がりの私がホラーに魅せられる日が来るとは思わなかった。ていうか思っていたよりミステリだった。正直第三部でミステリ調になりぼぎわんの正体を探っていくあたりでは正体が明確になっていくことにより怖さが半減し冷めたんだけど、ラストの対決が、琴子がかっこよすぎて燃えたわよね。ラストシーンがホラーの定型で恐怖の余韻も残り、私ホラー読み切ったぞという満足感でいっぱい。

2023年2月1日

読書状況 読み終わった [2023年2月1日]

花道の課題探しに一肌脱ぐミチィ、よかった……そんなミチィに胸震わせている赤木もよかった。そのあと一肌脱ぐ木暮先輩もよかった。

2023年1月22日

読書状況 読み終わった [2023年1月22日]
読書状況 読み終わった [2023年1月22日]
読書状況 読み終わった [2023年1月22日]

「思ったよりグロテスクじゃなかったな」という感想を、瞬間でもいだいた自分がショックだった。思ったよりというのは表紙のこのイラストや帯の煽りから想像していたよりという意味だけど、それでも書かれているのは被害者がレイプされた話であるし、でも抵抗して殴られたりする場面がなかったからなのか、とにかくページ終盤に入ってから「このまま終わるのか。もっとショッキングだと思った」と感じてしまった私がいた。私のこの感覚が、まさにセクハラ問題の恐ろしいところなんだろうと思う。そんな程度? という態度は被害者をさらに傷つけるはず。告発者のぎりぎりの勇気を踏みにじる、あまりにも想像力に欠けた感覚。そういう、自分の偏見とか想像力の浅さを感じることができたので、この本を読んでよかったです。
 内容のことで言うと、ちょっと偉そうになるけど、加害者・月島光一(天才的な編集者、小説講座の講師)の書き方がやや偏向的で、それは作者の意図なのかもしれないけどもっと凡才な人の加害も描いてほしかったなと思った。もう一人の林田も才ある俳人で、両者ともパワハラ的な側面も入ってくるので、ていうかあの遼子さんのエピソードはなんで入ってんのかよくわからなかった……月島の娘のエピソードみたいな(妊娠したの? とか)ああいう、もっと身近にゴロゴロ転がっているセクハラのエグさももっと読みたかったな。まぁこれは私の好みの問題! 全体通しては、小荒間洋子のエピソードとキャラクターが好ましくて心に残った。
 あと内容とは別のところで表紙イラストが好きなので描いた方のお名前が知りたい。『かか』の表紙(好き)とタッチが似ているけど同じ方でしょうか? どうかな。

2023年1月22日

読書状況 読み終わった [2023年1月22日]

vs海南大附属、流川がノってる巻。学生スポーツってこういうムラがたまらんのよなー! このノリノリ自己中ルカワが折られるとこ見たいよね、わかるわかる。海南は牧〜! 12巻の宮益への信頼ムーブもすごく震えたけど、13巻終盤清田への「できるよな?」もよかった……いいリーダーだ。
しかしな、赤木の捻挫のくだり。映画でも桜木の背中の件物議になってたけど、やっぱ令和の感覚ではこのへん受け付けられない……怪我を押して選手生命懸けて出場させる、特攻隊精神みたいなやつホントに害悪だと思う。対子どもにはまじでだめ。

2023年1月21日

読書状況 読み終わった [2023年1月21日]

み、宮益……こんなに胸が震えるキャラがいたんだね。子どもの頃は読み飛ばしてしまっていたなぁ。「海南のユニフォームをとった男だぞ」と牧に言われる誇らしさ……チームメイトを誇らしく思っている描写はいいわよね……リョータが三井を誇っているシーンも……よき……

2023年1月19日

読書状況 読み終わった [2023年1月19日]

 ざふぁ〜すと組です。初読は20年前でした。10巻までは家族にもってかれちゃったので11巻から再読することにします。11巻。藤真? 花形? ミッチーは相変わらずズルい……木暮めっちゃ三井心配するじゃん。大人になって見る花道はかわいいな。水戸洋平いい男。リョーチンかわいい。しょーほく5人ロッカールームかわいい。翔陽戦の翌日はなに、ミッチーとリョータ一緒に登校してるの? ふーん。

2023年1月17日

読書状況 読み終わった [2023年1月17日]

大人も楽しめる絵本、みたいのが流行ってんのかな。楽しめるけど、なんかな。

2023年1月13日

読書状況 読み終わった [2023年1月13日]
読書状況 読み終わった [2023年1月7日]

「おれのPHSの裏には一枚のプリクラが貼ってある。」みたいな書き出しにまず殴られましたね。平成〜! 短文、体言止めの多用、いくつものみずみずしい比喩表現。詩みたいなマコトの語りがハードボイルドめな世界をやたら静かに描いていて、不思議な小説だった……筆致はドライなのに、加奈との恋愛の部分なんかすごくしっとりとドラマチックだし。
 石田衣良、じつはエッセイは大好きで出れば読んでいたしご本人も好きでメディアにでられたらチェックしていたんですよね。でも小説はあまり読んできていなくて、今回なんとなく手に取ったんだけどこれは新作まで追いつきたいシリーズだなと思いました。ペットショップ無惨が文庫化するまでに既刊制覇したいなー。

2022年12月18日

読書状況 読み終わった [2022年12月18日]

初読幼稚園だけど、完全に記憶失ってたから新鮮なきもちで読んだ。私はやっぱり『ぼうけん』のほうが俄然わくわくしたけど、子どもたちはこちらも楽しんでいた。宝ものが知りたかったみたい。そういう点では、知りたがりの病って設定は読者の好奇心にも掛かっていて二重に面白いな。

2022年12月13日

読書状況 読み終わった [2022年12月13日]
ツイートする