機動警察パトレイバー (8) (小学館文庫 ゆA 18)

  • 小学館
3.90
  • (23)
  • (10)
  • (29)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 254
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091932785

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「とげとげしい三日間」という章題がいい。
    実は野明だけでなく、遊馬も太田ですらナイーブになっていたことが判り、人物の掘り下げが深い。
    しかし61p「献身的じゃんか。抱かせろって言ったら、抱かせてくれるのか、おまえ?」という、一番言っちゃいけないことを一番駄目なタイミングで言ってしまう遊馬よ……。
    ここで「ザケんな馬鹿死ね!」とすぐに言わず、「は…はは…はは…まいったな…冗談はよし子さん」と一度ふざけてしまう野明の反応が、リアル。

  •  企画7課の金の出所に調査が入り,内海・黒崎間にはすれ違いが発生。グリフォンと第2小隊の最後の決戦に向かって動き始めた感じ。

  • 心のすれ違いの巻。榊班長との会話で後藤隊長が政経学部出身と知れる。太田と遊馬の和解の第一歩にて「シャワー室でなにかあったらしい」はかなりうけた。遊馬から野明への「できもしないことを口にするな」のあたりの心の動きは繊細だね。太田のクイックドロー失敗の構図はすごい。平光と徳永の余裕が、今までの延長線上で勝負しようしている点でもう失敗しそう。癖のある重要キャラが目白押しなのでラストページの内海課長のへらへらがいつまで通用するのか心配になる。

  • 前巻から引き続く特車2課の不穏な空気が今巻で解決するが、普通の作品ならば決定的な出来事でほぼ完全に解決するだろうに、この作品では一味違う。雪解けのようにゆっくり解決し、多少なりしこりが残るような気がしても一緒に信頼して仕事をやっていくようには回復する。なにやら大人の現実を感じさせられることに非凡さを感じる。
    また、この作品の大きな魅力の一つとして、味方側が警察組織なのに対して最大の敵は「犯罪組織」ではなく「会社の一部門」である点が大きいと思うが、まさにその特徴を利用した興味深い展開だと思える。警察側ではできない複雑な内部分裂をシャフトで描き上げていき、加えて今までは固い信頼で結ばれているように見えた内海と黒崎にも異なる動きを見せはじめるといった展開には唸らされる深みがあった。

  • HOSにからんだ動きがいろいろある巻。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

漫画家。1957年北海道生まれ。80年デビュー。『究極超人あ~る』で星雲賞マンガ部門、『機動警察パトレイバー』で小学館漫画賞少年部門受賞。近作『白暮のクロニクル』『でぃす×こみ』『新九郎、奔る!』。

「2019年 『ゆうきまさみ 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ゆうきまさみの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×