- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091935212
作品紹介・あらすじ
伝説の「獣の槍」を操る少年・うしおと、五百年ぶりに解放された妖怪・とら。この不思議なコンビが贈るハイパー伝奇ロマン!!
感想・レビュー・書評
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今回はストーリー本筋ではないものの、短編としてとても好きな一冊だった。
『愚か者は宴に集う』では、人間に質問をして、答えられないと脳みそを吸う妖怪・たゆらとなどかに招待された真由子ととらが主人公。
ウェディングドレスを着た真由子ととらのやりとりがいいよね。
「とらちゃんあのね…私、これ着てね…うしおくんのおよめさんになりたいな」
「なりゃいいだろ」
「ううん…いいんだ」
「とらちゃん…『大事なら泥なんて何だい!』って、うしおくんいったわ…きっとその人達…泥に汚れちゃうより、大事なことあったんじゃないかなあ」
うしおへの恋心よりも、うしおと麻子を大切に思う真由子。だから、自分が泥をかぶることもいとわなかった。
その決意と、とらとの誓い。笑顔。とても素敵だった。
『ブランコをこいだ日』はとにかくラストシーンが素晴らしい。嘘をつかないうしおがついたやさしい嘘。麻子によりかかって涙する彼の姿に、こちらも涙を誘われた。麻子はうしおを日常に繋ぎ止めてくれる人(帰るべき場所)なんだなとも感じたな。
人の心を読む『さとり』との戦いも切なかった。
「戦いは敵の気持ちを、理解したら負ける!」
紫暮がうしおに向けた言葉だったけど、これはさとりもそうだった。間違っている手段とはいえ、ミノルの目を治そうとするさとりと、それをミノルのために止めようとするうしお。その気持ちがあったからこそ、さとりに負けなかったんだよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思い思いやられる親子と思うことを放棄した物の怪の巻。
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少年漫画の熱さがたまらない作品。
うしおの強い眼差しには
まわりの妖怪でなくても
読んでるこっちまで感動します。
藤田先生の漫画はこれが一番いいな
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そんな脳みそはいらんなぁ〜
泥なんてなんだい!!