うしおととら (11) (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 161
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091935212

作品紹介・あらすじ

伝説の「獣の槍」を操る少年・うしおと、五百年ぶりに解放された妖怪・とら。この不思議なコンビが贈るハイパー伝奇ロマン!!

感想・レビュー・書評

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  • 今回はストーリー本筋ではないものの、短編としてとても好きな一冊だった。
    『愚か者は宴に集う』では、人間に質問をして、答えられないと脳みそを吸う妖怪・たゆらとなどかに招待された真由子ととらが主人公。

    ウェディングドレスを着た真由子ととらのやりとりがいいよね。
    「とらちゃんあのね…私、これ着てね…うしおくんのおよめさんになりたいな」
    「なりゃいいだろ」
    「ううん…いいんだ」

    「とらちゃん…『大事なら泥なんて何だい!』って、うしおくんいったわ…きっとその人達…泥に汚れちゃうより、大事なことあったんじゃないかなあ」
    うしおへの恋心よりも、うしおと麻子を大切に思う真由子。だから、自分が泥をかぶることもいとわなかった。
    その決意と、とらとの誓い。笑顔。とても素敵だった。

    『ブランコをこいだ日』はとにかくラストシーンが素晴らしい。嘘をつかないうしおがついたやさしい嘘。麻子によりかかって涙する彼の姿に、こちらも涙を誘われた。麻子はうしおを日常に繋ぎ止めてくれる人(帰るべき場所)なんだなとも感じたな。

    人の心を読む『さとり』との戦いも切なかった。
    「戦いは敵の気持ちを、理解したら負ける!」
    紫暮がうしおに向けた言葉だったけど、これはさとりもそうだった。間違っている手段とはいえ、ミノルの目を治そうとするさとりと、それをミノルのために止めようとするうしお。その気持ちがあったからこそ、さとりに負けなかったんだよね。

  • 真由子ととらちゃんが一生幸せであってくれと願うだけです、、、

  • 思い思いやられる親子と思うことを放棄した物の怪の巻。

  • トラが真由子との「誓い」を受ける回(超ハッピー!)とサトリの回(切な号泣)含む。
    うしとらに切ない妖怪は数多くいるけれど、サトリ回は特にクる。
    子どもとおっさんの話に弱いんだ…!!!!

  • 少年漫画の熱さがたまらない作品。
    うしおの強い眼差しには
    まわりの妖怪でなくても
    読んでるこっちまで感動します。
    藤田先生の漫画はこれが一番いいな

  • そんな脳みそはいらんなぁ〜
    泥なんてなんだい!!

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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