漂流教室 文庫版 コミック 全6巻完結セット (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2011年3月1日発売)
4.28
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本棚登録 : 190
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784091939043

感想・レビュー・書評

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  • 大人はこれまで生きてきた中での常識でしか物事を考えられない、だから常識外の出来事が起こると気が狂ってしまう。みたいな台詞が印象的でした。関谷みたいな大人になりきれない大人が最後の方まで生き残るのも納得した。ところどころツッコミどころも多かったけれど(医者のムスコだからって手術できんやろ!w)いつもまっすぐで真っ白な頭で物事を考える主人公はすごいな〜。色々考えると切ないのですが、未来に希望を残す終わり方で読了後もモヤモヤなしです!

  • 「漂流教室」梅図かずおが描く未来の日本。未来へと飛ばされてしまった小学生たちは生き残れるのか?!
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-08-04

  • なんとなく映画『CUBE』を思い出した
    想像上の怪物や未来人など脈絡はないが
    どんどん展開するので読まされてしまう
    希望があるようなないような終わり方はすばらしい

    CUBEの人間関係の対立から緊張感を生み出す脚本に
    比べると怪物など外的要素が強かった分
    ハリウッド映画もどきに感じるところもあった
    給食のおじさんとか生徒間での対立なんかは
    おもしろい

  • すごく昔に書かれているのに、この先取り感は何だろう?

    いっぱい人は死ぬし、絵は怖いし、納得いかないところもたくさんあるけれど、学ぶべきことが多いマンガだった。

    戦争をしようとしているどこかの党の人にも読んでいただきたい。人間の縮図がここにある気がする。おそらく何も感じないだろうけれど。

  • 設定は突飛だけど、起こる事象はいかにもありそうで怖い。
    最も怖いのは人間である。

  • これが昭和47年に発表されたときは凄い衝撃だったろうなと思う。今でこそ教師が人を殺したり、教室(学校)がパニック状態になる物語はゴマンとあるけど、当時はほとんどなかったと思う。
    公害による環境汚染が深刻な時代だったから、そういう状況も反映されているとは思うけど、今読むと原発事故のことを思わずにはいられない。
    子どもたちだけで政治を行うが権力闘争に陥り戦争状態になるというのはゴールディング『蝿の王』によく似ているが、そこに楳図かずお独自のホラーテイストが加味され、結末の素晴らしさも相俟って傑作と呼ぶにふさわしい作品。
    今読んでも新鮮。主人公の少年も単なる英雄的な模範少年ではなく、母恋しさに涙し、時には憎しみもあらわにする。
    父は役立たずだが、変人扱いされようとも息子を助けようとする母の愛にも胸打たれる。

  • 母の友人の息子さんが貸してくれた、
    言わずと知れた超絶サバイバル漫画。
    で、既読の人にどのシーンが一番怖かったか訊くと、
    100%「カッターナイフ!!!」という答えが返ってくる。
    もちろん私もです(笑)

  • 濃い内容だった、まさかここまでダークとは思わず気軽に読み始めたけど一気読みはすごく疲れた。小学生にここまでできないだろう!って突っ込みどころ満載なのと、それに相反する子どもっぽい発想と、わりと納得できるタイムスリップのからくりが好き。よく作りこんであるなあ。子ども向けの漫画じゃないなあ。

  • 大震災のあったこの時期には不謹慎かもしれないが、非常に面白い。
    SFとかトンデモ話も組み合わされてるし、やはり古臭いのは否めないけどもいいものはいつになってもいい。
    現実がここまで酷くならなくて良かったと切に思う。
    自分が知らないだけかもしれないけど。。。

著者プロフィール

楳図 かずお(うめず かずお)1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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